二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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パラジクロロベンゼン (ボーカロイド)
日時: 2011/04/09 18:30
名前: ミズキュウラ・ドラッテ (ID: UXP/rFHj)

 てなわけでクリック参照ありがとうございます。
 オワタPで有名なアレを小説化しようと無難な作者の挑戦を温かい目で見守ってください。

  ここで諸注意

 ・ミズキを知らない人
 ・ミズキが嫌いな人
 ・ボーカロイドを知らない人
 ・ボーカロイドが嫌いな人
 ・というよりそもそもこれに反対な人
 
 どうかその感想は胸の奥か、忘却の彼方に追いやってください。
 中傷コメも避けます。
 気軽に読みにくるなら構いませんが…
 でわっ。
 
【∮序章∮】 疑質と不安 >>17
【∮第一章∮】 出逢いと意味 >>18

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Re: パラジクロロベンゼン (ボーカロイド) ( No.15 )
日時: 2011/04/09 09:30
名前: レイコ (ID: HQaTRwOr)

  ハロー!ミズキュウラ・ドラッテさん!
  私のところへ来てくれてありがとー!
  小説どこかなW?

Re: パラジクロロベンゼン (ボーカロイド) ( No.16 )
日時: 2011/04/09 16:22
名前: ミズキュウラ・ドラッテ (ID: MTFzUrNw)

>レイコ先輩
ですよね!?
小説更新してないくせに来いだなんて…申し訳ないッス!
なので先輩に認められるよう精進しますぜ!
ということで久々にパラジクロ更新します!(一度も書いたことないのに…)

【∮序章∮】 疑質と不安 ( No.17 )
日時: 2011/04/09 16:54
名前: ミズキュウラ・ドラッテ (ID: MTFzUrNw)

歌う為だけに生まれた存在。
機械という名を背負い、人間に歌を運んでいく。
そんな〝日常〟に、レンは飽々していた。
人間に歌を運ぶことが、どんな理由を伴うのかまるで判ったものじゃない。
歌うことこそが全てだと言い張るミクの気が知れないのだ。
自分たちにはもっとこう、やれることがあるはずなんだ。歌だけじゃなくて。
そんな主張も、マスターの前では虚しく消えた。

「意味が判らないよ!マスター!!何で歌わなきゃいけないの!?歌う意味が何処に在るのさ!僕たちの存在価値ってそれだけ?そんなちっぽけなモノなの!??ねぇ!!!」
力任せに怒鳴り散らしたあの日。自分の歌に自信が持てなくて、不安を言葉に乗せた、あの日。
周りのボーカロイドたちは只々呆然としていて、その態度がレンの言い分を否定していた。
同じ気持ちだと、思っていた。自分の言ってることは、絶対みんな何処かで考えていたことなんだと。
なのに。
違っていたんだ。そんなこと在るわけなかった。こんなこと思ってる自分が、酷く惨めだと皆が言ってる様に思えて————————


飛び出していた。
リンのあの言い表せぬ冷たい表情に。マスターの困った顔に。皆の戸惑いの視線に…いてもたっても居られなくなって…。
歌に縛られたくなかった。
唯それだけのこと。
それなのに、自分の存在が…否定されなかのように、胸が傷む。
夜の街。街灯が仄かに揺らめくそのなかを、レンは走った。
走って走って、走った。
雨が頬を伝っていく。これが泪だと、レンは気付きもしなかった。

【∮第一章∮】 出逢いと意味 ( No.18 )
日時: 2011/04/09 18:11
名前: ミズキュウラ・ドラッテ (ID: UXP/rFHj)

悲しい…歌が聴こえた。
それはレンの耳朶をすり抜け、脳に直接浸透した。
気付いたら、寝ていたんだ。
何れくらい経ったかは判らない。それでも蒼空の黒さと重さは一向に変わっていない。
レンは、自分が何処に居るのか理解に数秒間を要した。
掃き溜めだ。ゴミが異臭を放っている。其処に、レンは仰向けで沈んでいた。
猫が自分の左手に鼻先を当てているのが目に入った。
食事かそうでないかを嗅ぎ分けているのだろう。
怖がらせないようにゆっくり手を動かし、頭を撫でてやる。
野良である猫は直ぐになついた。
次の瞬間には、レンのココロを哀愁が染め上げる。
これは、僕なんだ。生きる理由が何処にも無くて街中を迷い、生きる理由を捜している…。
唯何となく生きている人間とは違う、生まれた時から道を決められた、云わば…野良。
レンの頬を何かが滑り落ちる。
雨は上がっているのに、何故…?
それが泪だと認めたくなくて、認めてしまったら自分が崩壊しそうで、レンは無理矢理雫を拭う。
「僕たちの生きている理由って…何なんだろうね…」
悲哀を込めた笑いが、レンの口から問い掛けとして零れた。
もう、何が何なのか、判らなくなってきたんだ…。
歌うだけが生きる意味だなんて…考えたくなかった。
色々な可能性がある時代に、たったひとつだけ決められた理由。
何時から、こんな風に感じるようになったんだっけ?
思い巡らせど、最初からとしか答えが無かった。
そう考えてまた泪が出そうになったとき。
その人はやって来た。
影が迫って、猫が逃げ出す。
「こんなところで、何してるの?」
優しい声がレンに降り掛かり、レンは顔を上げた。
其処に居たのは、優しい面持ちの、男性。
その出逢いが、レンの考えをガラリと変えてしまう。

Re: パラジクロロベンゼン (ボーカロイド) ( No.19 )
日時: 2011/04/10 01:24
名前: カカオ (ID: e4Mlzqwp)

おお〜!結構進んでる。
その優しい男性が誰なのか気になるところなんだが…。
まあ更新頑張れよ。
じゃあ。


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