二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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  ドラゴンクエスト—Original—  漆黒の姫騎士 
日時: 2012/09/13 22:54
名前: Chess ◆1OlDeM14xY (ID: bkovp2sD)

 二つ目であります、漆千音です。元Chessです。


 さて、ドラゴンクエスト、オリジナル、です。わたしが勝手に考えた奴です。
名はタイトルどおり——【漆黒の姫騎士】。
 主人公はわたしの幼なじみモデルです。ま、誰も知らないからいっか(笑


 ・・・で、ドラクエⅨとかぶる名前がよく出て来るけど、一切関係ありません。
この名前が好きなんだろうって解釈して。みたいな。


  【 お知らせ 】
 最近自分の偽物が出現している! って人も多いみたいです。
で・・・わたしのトリップですけれど、1OlDeM14xYとJftNf0xVME、両方わたしです。本物です。
 前者がかつてのパソコン、後者が今のパソコン。ある理由により使い分けていました。
・・・で、その理由及び問題が解決したんで、元通りになりましたわーわー(黙らっしゃい byレイサ)。
・・・つーわけで。はい。((殴


 ぬはははは何故こんなにこちら側はやる気が起きん
それはノートに書いていない話を書き始めようとしているからであるそして
そのネタが思いつかないからである———スランプ中です。
いやそもそもスランプとか言える才能持っていませんけれども。

 やる気を起こすまで今しばらく『星空の守り人』を更新しまくりますスイマセン・・・

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Re:   ドラゴンクエスト—Original—  漆黒の姫騎士  ( No.144 )
日時: 2012/05/11 23:47
名前: 漆千音 ◆1OlDeM14xY (ID: uyKWZpxa)

       “ 自信は時に、
              自身を滅する—— ”





    【 Ⅴ 】


 「改めて、礼を言うぞ旅人よ。そなたらがかの邪悪なるものを打ち滅ぼさずして、
今ここに我らが存在できる意味はなかったどぅえあら・・・・・・おぉ、イカンイカン。
やっぱしこういう喋り方は疲れるのう」
 厳粛な言葉をかけられているはずなのにいきなりだらけた大神官に、
マイレナたちとカレイムの計五人は大体同じタイミングで脱力した。
「仮にも大神官なんだから、しっかりしてください。仮にもあなたは大神官なんですからね」
「なんで“仮にも”って二回言ったんだ・・・?」
 とティルスがツッコミを入れたのは、後ろから現れカレイムの横に立った、
特別親衛隊の制服を身に纏う背の高い女性。名をスーラという彼女は、マイレナたちがドリアルを打倒したあの日、
大神官を助ける際に大いに助けてもらった女性でもある。

 というのも、大神官はカレイムがその姿を確認した際反応を見せず、
しかもほかのものより相当複雑な鍵をかけられた牢の奥にいたため安否が確認できず、
にもかかわらず本当に反応がなく——焦りかけた一同に彼女が声をかけ、そしてとある呪文を詠唱。
なんだか大神官のいたあたりで稲妻のようなものが生じたかと思うと、さらに焦った一同の目の前で大神官は
意識を取り戻した——否、[目を覚ました]——

 つまり今のを簡単に言えば、牢の奥で死んでいると勘違いされるほどややこしい寝方をしていた大神官を
若干手荒な方法で無理矢理起こして安否を確認させてくれた人、というのがスーラであった。

「まぁそう言うない、儂はこういう堅っ苦しい雰囲気が苦手なんじゃて仕様がない」
 よく大神官勤まるな、とリーシア、
 よく大神官になれたね、とマイレナ。
似たような意味を呟いた二人に、レイサ・ティルスは苦笑するしかなかった。
「ところで・・・何を求めて、とは言わずとも、転職か。・・・だが、この調子じゃ、
しばらくは転職の神殿としても成り立たん」
「まー確かに、相っ当メチャクチャにしたっぽいしねー、あのド紫」
「・・・うん」マイレナがド紫、に反応して、少しだけ顔を伏せた。
そんなマイレナに、またリーシアも目をそらした。



 昨日、リーシアがマイレナにあの話をしたのは、大神官を含めとらわれていた人々を助け出し終えた
ティルスに言われたのがきっかけだった。
「もう少しマイレナに、チャンスを与えてもよいのではないか——」と。
ティルスは、旅に同伴する前から、マイレナとリーシア(ついでにレイサ)を観察していた。
もちろん、同伴の際にあっさりと白状したように、グラデンヘルゼ行の定期券を盗み出すためにである。
だが、そこで気づいたのだ。マイレナのいわゆる“存在の仕方”に。

 マイレナはリーシアに従っている。
自分の意見を、押しとどめている雰囲気がある。

 リーシアはそれを聞いたとき、少なからず衝撃を受けた。
そして、そんな自分を、軽く叱咤した。・・・けれど、消すことなどできやしない。
いかに孤独を選んだとて、ぬくぬくと育ってきた頃の感情を消すことなどできはしなかった。
 ティルスはマイレナの過去のことは既に聞いていた。
マイレナは、リーシアと共にいることを、存在意味としていた。
どこにも行く当てがなく、どこにも存在できない、リーシアについて行く以外には。
だから、そのために、自分の感情とリーシアの意見とを常に話し合わせている——そんな状況が見て取れた。
「今、マイレナは、変わろうとしているはずなんだ。・・・もう少し待ってやってもいいんじゃないか?
今あんたが見捨てたら・・・あいつ、自分も、自分の守りたかったものも、捨てちまうかもしれないぜ」
 その時は、リーシアは、言葉を返すことはできなかった——



「——まぁ、別に転職はいまじゃなくてもいいかな」だがマイレナは、その表情をすぐに戻すと、
割と気にしていないような声色でそういった。「本当の目的は、グラデンヘルゼへの定期券だしね」
「だから、グラタン——・・・・・・・・・・・・・え?」
 レイサがいつものようにツッコもうとして、止まった。そして数秒沈黙、その後、
「「「言えた!!?」」」
 若干引き気味の声が三重になってマイレナに向かったのであった。
「何の話?」当然、マイレナは自覚していなかったが。
「定期券・・・? あぁ、あれか——」が。カレイムたちは、話を聞いて、顔を曇らせた。
「ちょっと待て、こんな目にあって、もうない、って話は聞きたかないぜ」ティルスが嫌ぁな予感がしてそう言った。
カレイムは一度頭をかき、「ならばティルス、少々耳をふさいでいてくれ」と言う。
怪訝そうな顔をして、ティルスが従いかけ——「おい、本気でないのかよ!?」ふさぐ前に急いで言った。

 カレイムとスーラが顔を見合わせ、微妙な笑顔を返したのを見て、
ティルス含め四人は一気にめまいを感じた・・・ような気がした。

Re:   ドラゴンクエスト—Original—  漆黒の姫騎士  ( No.145 )
日時: 2012/07/20 00:20
名前: 漆千音 ◆1OlDeM14xY (ID: bkovp2sD)

(星空の のほうにも書きましたが、そろそろ更新し始めまする、お待たせいたしております?)
・・・ってかもう誰も見ていなかったりしてorz

なんかいつの間にかコメント書きづらくなっている・・・せめて字数表示くらいはしてほしいなぁ・・・

Re:   ドラゴンクエスト—Original—  漆黒の姫騎士  ( No.146 )
日時: 2012/09/13 22:58
名前: 漆千音 ◆1OlDeM14xY (ID: bkovp2sD)

      ________目次




 【 登場人物 】 >>12
 【 呪文紹介 】 >>43
 【 『基本職』一覧 】 >>77 

 【 序 】 >>2 >>13 >>15

 【 Ⅰ 】 >>16 >>19 >>22 >>27 >>30 >>33 >>36 >>39 >>40 (>>42

 【 Ⅱ 】 >>44 >>45 >>46 >>47 >>48 >>49 >>53 >>55

 【 断章——マイレナ 】 >>56 >>57 >>59 >>60 >>63 >>64 >>65 >>67 >>70 >>71

 【 Ⅲ 】 >>72 >>75 >>78 >>79 >>80 >>89 >>93 >>94 >>95 >>96 >>97 

 【 Ⅳ 】 >>98 >>99 >>102 >>108 >>110 >>114 >>117

 【 断章——リーシア 】 >>120 >>124 >>125 >>128 >>130 >>131 >>132 >>133

 【 Ⅴ 】




 やる気が起きねぇぇ
ネタがないぃぃぃ
本来ノートに書いた奴はこの後さくっとグラデンヘルゼに行くんだが思ったよりも長編になっているために
先に短いストーリーを挟もうとして——





         玉 砕  。
                ((微妙に言葉の使い方間違っていないかbyマイレナ





 うー何でわたしってこんなオリジナルっ気を出せないんだろう
想像力が不足しているのだろう・・・orz  精進致します。

Re:   ドラゴンクエスト—Original—  漆黒の姫騎士  ( No.147 )
日時: 2012/10/19 18:24
名前: 漆千音 ◆1OlDeM14xY (ID: 7foclzLM)  

レイサ「久々の返信がお知らせってぶっちゃけどうなのよ?」
リーシア「作者にそれを言ってもダメだろ」
マイレナ「無理だね。うん。
  てか単に過去スレになるのを恐れてお知らせ書いただけだよね」
ティルス「一応この次の話は途中まで作成したらしいが」
リーシア「ネタが切れたって言っていたな。こんなんで大丈夫なのかこの話」
レイサ「まぁ『本家』頑張って──あ、なんか更新止まってる」
マイレナ「別ゲームにハマって更新を疎かにしているらしい」
ティルス「大丈夫なのかと言うべきは作者の頭か」
マ・リ・レ「「「同感」」」


マイレナ「と言うわけで──お知らせ。
  ただでさえ最近更新していない作者が月曜から修学旅行のためまた更新をしないそうですコラなにやってんだおんどれは」
レイサ「きゃーこわーい((棒」
リーシア「この知らせは本来『本家』でするべきではないのかと思うのはわたしだけか」
ティルス「同感再び」
マイレナ「加えて──今度こそ本当に、近いうちに、更新、
  できるといいな、したいな、すると思う、多分できる、多分、多分、たぶn。…だってさ」
レイサ「提案。はい。はいあたし。作者が戻ってきたら即メラゾーマを唱える。異論ある人」
リーシア「意義無し賛成だがその前にあんたメラゾーマ習得していないだろ」
レイサ「このコーナーは何でもありよ」
ティルス「女って怖いな」
マイレナ「…その言葉を私に言うというのはいったいどういう意味だ?」




 というわけでまたしばらくお待ちくださいませ…
というか全力でごめんなさい

 漆千音でした。

Re:   ドラゴンクエスト—Original—  漆黒の姫騎士  ( No.148 )
日時: 2012/11/04 20:57
名前: 漆千音 ◆1OlDeM14xY (ID: 7K.EniuH)

「で」
 いつまでもめまいを言い訳に現実逃避しているわけにもいかないので、マイレナはサッサと切り替えて
ばつの悪そうな神殿三人組に問う。
「どーすれば手に入るのさ、定期券は」
 尤もな意見である。神殿が元の活気を取り戻すまで、とか言われたらこれからの予定を
大雑把にでも決めなければならない。
「定期券の仕入れは、私の担当なのです」カレイムがやや控えめに言った。
「ですが、今のこの状況、復興作業を優先する状況では、なかなかそちらまでは手が回りません」
「ま、そりゃそーよね」とは、レイサ。「あたしだったら絶対別の人に押し付ける。ティルスとか」
「オイ」
 すぐさま当の本人からツッコミが入る。
「押し付けてもらったらどうだ?」と、そこにまさかのリーシアの賛成意見。
ティルスは当然、言い出しっぺのレイサまで「はぁ?」とそろって気の抜けた声を上げる。
「だから、彼の代わりにわたしらがその仕入先まで行ってこればいい。そっちのほうが早いんだろ?」
「えぇ、まぁ」カレイムが答える。「ですが、重ね重ね、申し訳ない」
「別に、目的のために動くだけだ」リーシアらしい答えにマイレナは小さく噴き出した。
「てか、別にオレはしばらく待っててもいいと思うんだが」
 というティルスの発言は、リーシアの若干冷めた目つきに瞬時に却下されたが。
「で。どっから仕入れてたんだ?」
 冷た〜い視線を逃れるように、ティルス。答えたのはスーラである。
「キサラっていう商業の街よ。・・・ここからだと、そんなに遠くはないわ」
「商業街か・・・ヤーな予感すんな・・・」と、ティルス。
彼の言うヤーな予感、というのは十中八九金銭問題だろう。
「割とあっているかもね、その予感」
 追い打ちをかけるように、スーラが溜め息をつく。
「本当は、とある権力者が栄えさせた街なのよ。だけど、その人ももうかなりの歳になっちゃって・・・
定期券はその方からいただいているんだけれど、実際に今権力を持っているのは別の人っぽいのよね?」
 カレイムは頷き、・・・さらに溜め息。
「えぇ、別の人なんですが、・・・・・・・・・・・・・」
 何とも言いづらそうな表情で四人を見るカレイム。
「・・・特徴、申しあげましょうか?」
 その聞くまでもなさそうな言葉にマイレナは若干引き、リーシアは不機嫌になり、
レイサはあさっての方向を向き、ティルスは本当に耳を塞いでやった。




 もちろんそんな状況であっても、商業街キサラへ向けての旅準備を始める四人。
「商業街ってくらいだから、結構いいものありそうよね。あたし、見回ってみたいかも」
 レイサは不吉な噂をはねのけるように、あえて明るく言って見せた。が、ティルスは。
「・・・オレは知らんぞ。何があっても知らんぞ」
 妙にどんよりした表情で彼女に言葉を返した。
「マイレナさん」
 料理用ナイフを背嚢の中に入れるか外ポケットに入れるかで悩んでいたマイレナに、カレイムから声がかかる。
はい? と振り返ると、まさに上から覗き込まれた状況。威圧感。
「・・・なん、でしょう?」
 少々たじろいで、棒読みで問い返す。
「定期券を手に入れられたら、ここへお戻りください。・・・お伝えしたいことがあります」
「はぁ・・・、?」
 頷き、・・・疑問符を語尾に着けて、マイレナは答えた。








 商業街キサラへの道のりは長かった。                          ・・・・・
開通された山の洞窟を通り、森を抜け、腹の虫が鳴く。・・・どちらかというとマイレナの腹の虫は泣いていた。
「お腹すいたー」
「同感だー」
「同じくなのー」
「・・・・・・・・・・・・・」
 マイレナ、ティルス、レイサの順に情けない声を上げたのを横目で見ながら、だが
日の傾き加減的には時間も時間なのでリーシアは「・・・休みたいならそう言え」と嘆息して言った。
もちろん三人もそうは言いたかったのだが——そう言わせない雰囲気を漂わせていたのは、
・・・いやこれ以上は言わないでおこう。
テントを張り、手持ちの携帯食をあさる。慣れない手つきで簡単に料理をし、それぞれ休んだ。
 が、しばらくしてティルスが、外に出てきた。今日の不寝番だ。
ごろりと草原の上で横になり、夜空を眺める。
ちなみにあれが全部宝石だったらなーなんていうロマンチックな考えは持っていない。盗賊とはいえ。
「商業街・・・キサラ、か」
 ティルスは無意識に呟いた。貧富の差が否応でも目に見える、それが商業街。
グラデンヘルゼはそれではなかったが、それでもやはりマレイヴァに次ぐ大国、
大富豪もいるし、今日の食べ物に困る者だっている。富のある者は、大抵裏がある。
 ——オレは物心ついたころから家がなかった。貧民だった。
だから、奪うしかなかったんだ。盗賊になるしか、なかったのだ。
       ・・
 まさか、その故郷に帰ろうとする気になるなんて——
だが、誰かからその定期券を奪おうとはせず、どう考えてもそれより効率の悪い方法——すなわち、
自分の足で定期券を手に入れようとしているなんて。

 ——案外、どこかでオレは、帰りたくないのかもしれない。
 そして、あのころを思い出させるような街にも、行くことをどこかで拒んでいるような気がしてならない。
だが——オレは帰らねばならない。

 ——すべきことが、あるから。










               漆千音))ぬはー六か月ぶりー


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