二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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キングダムハーツ 〜仰いだ空の先に何があっても〜
日時: 2011/05/28 11:23
名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: y40nzU8A)

こんにちわ。
まさかの放置してたら、スレが消えてましたorz
更新は遅いですが、それでもよろしければよろしくお願いします。


プロローグ「始まりの朝」 @>>1 >>5 end
第一章「トラブルメーカー」 @>>6 >>9 >>10 >>11 end
第二章「旅立ちと黒白の魔法使い」 @>>14 >>15 >>18 end
第三章「異変」 @>>19

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Re: キングダムハーツ 〜仰いだ空の先に何があっても〜 ( No.17 )
日時: 2011/03/28 17:50
名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)

やっほー☆

こっちも春休み突入!
更新お互いがんばろーね^^

Re: キングダムハーツ 〜仰いだ空の先に何があっても〜 ( No.18 )
日時: 2011/04/12 16:51
名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)

よくよく考えたら『レインフォース』ってアクアのキーブレードにあったような……
久しぶりの更新です!!



幾重にも鳴り響く雨音を聞きながら、黒白の魔法使い──カウラは話し出した。
この世界に起こった異変、そして『      』の真実。

「──っ!」

レイナはその内容に目を見張る。
レグシィやイクサも、レイナと同様の驚きを見せていた。

「分かったかな?」

静かに問うカウラに、レイナは小さくうなずいた。
彼女は奥歯をぎりりッと噛み締める。その表情は50匹ほどの苦虫を噛み潰したような、苦渋の表情だった。
小さくテーブルの下で、拳を握り締める。

「それこそ…、それこそ私たちが動かないわけには、いかない……」

吐き出すように、レイナは言葉を紡ぐ。

「先に起こることは私たちには分かんない。だからこそ今動くんだ…」

悔しさを表情にあらわさないよう、必死にレイナは言った。

「たとえ、私の行動で世界が滅びそうになっても私が止める」

儚い花のようにレイナは微笑んだ。
だからこそ、レグシィもイクサも何も言わない。
しかし、気がかりは一つあった。
もともと、ⅩⅢ機関の一員であった二人。そのことはレイナには伏せてある。それは、レイナの決意を揺らがすことがないように。

「そうですか」

カウラは返事をしながらも、その鋭利な瞳はレグシィたちへ向けている。
その視線に気づいたイクサもまた、レイナの頭をわしわしと撫でながら、その瞳をカウラへと向けた。

「子ども扱いしないでよ」

レイナがぷくりと頬を膨らませている。
悪いなどと呟きながらも、イクサは止めなかった。

「ほんと、二人とも仲のいい」

そんな二人をニコニコと、ケーキを頬張ったレグシィが見つめていた。

Re: キングダムハーツ 〜仰いだ空の先に何があっても〜 ( No.19 )
日時: 2011/05/28 11:21
名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: y40nzU8A)

第三章「異変」


「うぇ〜しぬぅ〜……」
「ちょ、吐かないでよね」

異変を止めに、新たな世界に踏み入ったレイナを待っていたのは、船酔いというどうしようもない物だった。
地面に手を着いて今にも吐きそうな状況だ。
因みに、レグシィとイクサは3Mほど離れている。

「せめてケアル…」
「ポーションじゃ駄目なの?」
「この状況で飲ませるつもり?」

確かに飲んだら確実に吐くだろうと、イクサは思う。だが、ケアルで船酔いまで直るものだろうか。
そんな、外れたことを考えているイクサを気にも留めず、レイナは真横を駆けていった。



「大丈夫か?」
「ん。なんとか」

今、三人は宿屋にいた。花畑に囲まれた、すこし住宅街から離れた場所にあるところだ。

「にしても、見た感じの異変なんてなかったよね」

レグシィが、窓から星を眺めながら呟く。
彼女たちがここ「レイディアントガーデン」来たのは、カウラの言葉からだった。

「『キミたちの因縁のあるところといえば、レイディアントガーデンかな?』。なんてどういう意味なんだろうね」
「何か心当たりあるの?レグシィ」
「あるわけないよ」

事実、そうであるわけはないが。だが、それに納得したようにレイナは頷く。

「そうだよね。二人は私とずっと一緒だったんだから」
「そういうこと!」

すっかり元気になっているレイナは、手当たり次第に料理をさらっていく。すっかり、机の上は皿の山だった。

「明日から本格的に動き出すんだ。こんどは食べすぎで、腹痛なんか起こすなよ?」

イクサがからかいを含んだ言葉でレイナに言った。
そう。始まりは明日から。

Re: キングダムハーツ 〜仰いだ空の先に何があっても〜 ( No.20 )
日時: 2011/06/30 20:13
名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: 49zT4.i.)

「だけど具体的にどうしていいか微妙だよね」

翌日。レイナたちは住宅街を進んでいた。
行き先は──城壁広場だ。

「まぁ、ハートレスは出てくるけどね」
「逆に言うと『それ』だけじゃん」

キーブレードを振り回しながら、レイナは溜息をついた。
世界を揺るがす異変なんて、そう簡単に起きるだろうか?

「二人とも、油断は禁物だ」

イクサの言葉に気を取り直すレイナ。
あと少しで城壁広場へ着く。

「うわっ」

そこから一望した景色は──一面のハートレスだった。

「なにここっ!きもちわるっ!!」

そういって、反対側まで走っていってしまうレイナ。
しかし、逃げてばかりもいられない。

「せめて半分は減らさなきゃねえ」

レグシィが銃を構えた。
だが…

「ここからじゃ当たらないだろう?」
「あれ、そうかっ。盲点!」

そうじゃないだろう、とイクサは溜息をついた。
しかし、レグシィはすぐに走って言ってしまう。イクサも、レグシィとレイナの後を追った。




「きもいわっ!」

叫びながらレイナはキーブレードを振り回す。
その時だった。

別の場所で土煙が上がる。
あっちの方面には、誰もいないはずだった。土煙はどんどん近寄ってくる。

「「だれだっ!?」」

土煙に隠れた相手と、レイナが声を上げるのは同時だった。
少しずつ土煙が晴れ、相手の姿が見えてくる。
人影は二人。

瞬間。
ハートレスが両者に飛び掛った。

「コイツらを倒してからだな」
「そうね!」

Re: キングダムハーツ 〜仰いだ空の先に何があっても〜 ( No.21 )
日時: 2011/08/04 18:29
名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: iEhb5hB8)

飛び掛るハートレスをレイナは切り伏せる。
チラリとレグシィたちのほうを見ると、二人ともハートレスを叩きのめしているところだった。
いくつものハートが空に現れる。

「それにしっても。キリがないわっ」

どれだけ大技を放とうが、一面の黒を変えることは大してできない。
痺れを切らしたレイナはあの技名を叫ぶ。

「『メガフレア』!!」

赤い炎が閃光のように広がる。
先ほどとは比にならないほどのハートが現れる。それはそのまま、空中に溶けるようにして消えた。
同時にいくつもの足音が響く。

「レオン!」

大きな手裏剣を抱えた、ショートカットの女が土煙の中から走り出てきた。
その後ろにはレオンと呼ばれた彼と、同じようなサイズの大剣を担いだ男もいる。

「加勢に来たけど・・・っと、あの子達は誰?」
「知らない」

レオンと呼ばれた男はぶっきらぼうに答えると、さっさとその場を離れてしまう。

「ごめんねー。レオンって人見知りだからさぁ。あ、私ユフィね」

ユフィは楽しそうにクルクルと手裏剣を振り回す。
正直言って危なすぎる。

「私レイナ。この街の自警団かなんか?」
「うん、似たようなものかな。ところでレイナたちは他の世界から来た人だよね?」
「そうだよ」
「「あっ」」

レグシィとイクサの声が重なった。
しかし、話している二人は気づかない。

「まぁ、ここなら大丈夫かぁ」
「そうだな」

ふたりはしばらく見守ることにした。


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