二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 銀魂 全てがゼロにもどるとき
- 日時: 2011/02/28 21:09
- 名前: 究極の菜食主義者 (ID: 5VUvCs/q)
銀魂(空知英秋様 原作)の二次創作小説を書かせていただく者です。
荒らしや暴言、他の読者様に対する侮辱はご遠慮ください。
コメントやアドバイス、大歓迎です。
- Re: 銀魂 全てがゼロにもどるとき ( No.12 )
- 日時: 2011/03/04 20:51
- 名前: 燕 (ID: /kFpnDhT)
こんばんは!返信して頂けて嬉しいです^^
ええっ、まさかの見つかっちゃってる事件ですか!?(びっくり)
嬉し恥ずかしいです///文才分けて欲しいのは此方でございます!
棗「貴様のように一人で喋りだす野郎にはついていけないな。それに、友情、努力、勝利。貴様ほど此の三単語が似合わぬ輩も居まいだろうに。貴様に友情云々を語られたくは無いが、・・・・・・こんなわたしで良ければ」
はい、そんなわけでございます。朔乃くんとウチの棗が上手くやってくれることを願います(笑)そしてわたし自身も、宜しゅうお願い致します!
わたしはらんまも犬夜叉も好きなんですがね〜。土方さん嫌いそうですね。というか小学館・・・(苦笑)掛け合い楽しいです。自分の小説がシリアスなので会話の多い話読むと和みます^^*
其れでは結構長くなってしまいましたが、ここいらで失礼させていただきます。今宵も素敵なお話ご馳走様でした!
- Re: 銀魂 全てがゼロにもどるとき ( No.13 )
- 日時: 2011/03/03 16:49
- 名前: 究極の菜食主義者 (ID: YohzdPX5)
>燕さん
また来てくれたんですか!
マジでありがとうです!
ええ、燕さんの作品は完全に包囲(?)されています!
隠れたって、その文才が光って見えますよ!
朔「うふふ、棗のお嬢、いや棗ちゃんはかわいいなあ。ツンデレって嫌いじゃないよ。今度スカートの長いセーラー服着て、竹刀持って「あ、あんたなんか友達じゃないわよ!」って赤面しながら叫んでほしいなあ……うふふ。あれ? 僕って意外にМだったりするのかな? じゃあ『ジャンプ』は駄目か……。僕はツンデレのお友達が欲しいんだ。バレンタインは友チョコだからね。ん? 僕って男だから、本命チョコになるのかな? それでもいいや、美少女から愛情いっぱいのチョコ……でへへへ。暴走(妄想?)しそうだなあ」
- Re: 銀魂 全てがゼロにもどるとき ( No.14 )
- 日時: 2011/03/03 17:46
- 名前: 究極の菜食主義者 (ID: YohzdPX5)
警察の旦那は、しばらくして停車し、私をおろすとさっさと行ってしまった。滅茶苦茶イライラしてたし。こんな風に、
「警察の旦那、ありがとう。お礼は僕のちゅーってことで」「死ね」
今まで生きてきて、史上最短のツッコミだった。
美少年に優しくしないとは、どんな神経してるんだ。
その建物は二階建てで、古びていた。
二階に「万事屋銀ちゃん」と、気の抜けた文字の看板。
坂田の旦那らしい看板だ。
僕は傷を庇うようにして(そういえば痛い)、階段を上り始めた。
かんかんと、響いては消える音が続く。
階段を上りきったところで、僕は首を傾げた。
万事屋の前には、人がいた。
眼鏡だけしか特筆すべきところがない、地味な少年。
扉を必死に開けようとしているから、扉が壊れかけているのかもしれない。扉は開くか閉じるか引くか押すかしかないのに、けしからん扉だ。ムカっと来たので、
「だらっしゃアアアアァ!」
と、扉を吹っ飛ばした。
それを目の当たりにした少年は、
「いや、あんた何やってんですかアアアアアァ!」
と目を剥いて、全力で突っ込む。
なかなかいいツッコミだ。
ちょっと気に入ったかも。
少年は続ける。
「扉外れてるじゃないですか! 壊れてるじゃないですか! どうするんですか!」
「枠組みに捉われた哀れな扉を自由にしてやったのさ……」
「何『やり遂げた……』みたいなどや顔してんですか!」
「君も哀れだなあ、自由にしてあげようか?」
「哀れなのはあんたの頭だよ! 枠組みじゃなく頭のネジが外れてんだよ! あと本当に吹っ飛ばそうとしないでエエエ!」
「ぎゃーぎゃーうるせーぞ。中二のノリですかこのヤロー」
そこに、仲裁が入った。
僕と少年は振り返る。
その人物は、僕を見て、驚いたような顔をする。
「お前……」
「自己紹介がまだだったね、坂田の旦那」
僕は、にたりと笑う。
そして、名乗りを上げた。
「僕の名前は夜月朔乃——自己紹介は一日かかるけどいいかい?」
- Re: 銀魂 全てがゼロにもどるとき ( No.15 )
- 日時: 2011/03/03 20:26
- 名前: 究極の菜食主義者 (ID: YohzdPX5)
江戸の夜明け——『万事屋銀ちゃん』には、現在、四人の人物が滞在している。
坂田銀時。
神楽。
志村新八。
そして——夜月朔乃。
銀時と神楽はソファに腰かけ、向かい合って朔乃が座っている。
新八も三人の前にお茶を出し、ソファの脇に座り込んだ。
雰囲気は、なんというか——よろしくない。
「……あれ、何を怒っているのかな、坂田の旦那」
「そりゃあ怒るわ」
低く、銀時は呟く。
そして、部屋を見渡した。
玄関のドアが吹っ飛び、早春の冷たい風に晒されている。
「どうすんだよアレ? 寒いよ! まだ三月だよ!」
力一杯、銀時は叫ぶ。
その意見を聞いて、朔乃は銀時の肩に手を置き、さとすような口調で言う。
「冬の寒さに耐えて、初めて花は輝けるんだよ、旦那……」
朔乃に便乗するように、神楽が酢昆布を齧りつつ言った。
覚め切った視線を銀時に送りながら。
「銀ちゃんは花っていうより、そこらへんに生えてる雑草ネ。冬を耐え抜けず、途中で枯れる貧弱な草ネ」
「結構傷つくよ!」
「多感な中二?」
「中二の話はもういいっつーの!」
銀時はバン! と、ソファの間の机を叩く。
そこで新八が、
「落ち着いてくださいよ、皆さん」
と、一同をなだめた。
そして、銀時が切り出す。
「で、何の用件だ?」
「うん。二つあるよ」
一つ頷き、朔乃は言った。
「一つ目はお礼だね。さっきは助かったよ、ありがとう」
「別に礼なんざいらねーよ。善良な市民は助けなきゃいけねーだろ」
「あれ? 旦那、僕が善良だと思ってたのかい?」
耳をほじる銀時に、爽やかに返す朔乃。
意外にいいコンビかもしれなかった。
「で、もう一つは……?」
と、新八が尋ねた。
ああ、と朔乃はもう一度頷く。
蘇芳色の瞳が、急に真剣な光を宿した。
血のような紅い瞳に映っているのは、目の前の三人ではないように見える。
ぴゅう、と再びドアから隙間風が吹く。
冷たく、頬を打つような、そんな風だった。
「僕の家族の安否を確認してほしいんだよ」
- Re: 銀魂 全てがゼロにもどるとき ( No.16 )
- 日時: 2011/03/04 16:18
- 名前: 究極の菜食主義者 (ID: YohzdPX5)
「家族?」
と、坂田の旦那は目を細めた。
訝んでいるような視線を、僕に送る。
「てめーの家族か?」
「そうさ。マイ・ファミリーだ」
肩を竦めて、僕は言いなおす。
坂田の旦那は「なんで英語っぽく直すんだ?」と、呆れたように言った。
「僕は旅人でね。まあ、格好を見れば分かるかもしれないが」
僕が着用しているのは、目立たない地味な服に、編み笠である。
ファッションも何もあったものじゃないが、あまり目立ちたい性分ではないのだ。……あれ、もう目立ってるかな?
「旅に出たというのも、理由があるんだが——それは詳しくは言わないでおこう。僕には血でなく絆で繋がっている家族がいるんだ。ある事件で、安否さえも確認できない状態だけれど——心配になってね」
そこで言葉を切り、僕は懐から封筒を取り出す。
札束がぎっしりと詰められ、膨れ上がった封筒である。
保留します。
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