二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- めだかボックス —色んな悩み、聞きます—
- 日時: 2011/03/27 02:45
- 名前: 球磨川 禊 (ID: 2gJpuHi8)
皆さん、はじめまして。
元あの人ですが今は名乗りません。少し事件が起こりまして…。なので時期をみて言いたいと思います。
…兎に角。めだかボックスが大好きで、西尾維新が大好きで、二次を僭越ながらやらさせてもらいます♪
いろんな悩みを持ったキャラたちがめだかちゃん(生徒会)を訪れます。
リクエストとか有りましたら何でもどうぞ。
出来る範囲で頑張りますので。
最初のお悩み相談者【ひぐらしのなく頃に】>>1 >>2
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- 最初のお悩み相談者 【ひぐらしのなく頃に】 ( No.1 )
- 日時: 2011/03/26 05:13
- 名前: 球磨川 禊 (ID: e4Mlzqwp)
目まぐるしい春が過ぎて夏の6月。
暑い外とは気温が違う生徒会室で、それはやって来た。
「名前を、聞かせてもらおうか」
クーラーびんびんの中でめだかの厳かな声が響き渡る。
対面するのは数名の男女。如何にも女子の比率が多いのを敢えて無視することにした善吉。
一番先頭で椅子に座っている男子が口を開いた。
「…俺は前原圭一。こっちが竜宮レナでこっちが北条悟史・沙都子兄妹。そしてこっちが園崎魅音・詩音の双子姉妹で、こっちが古寺梨花ちゃん」
圭一は順々に説明しはじめた。名前を呼ばれた仲間は軽く会釈する。
めだかはフムフムと頷き面々を見渡した。
「わかった。で、貴様らは何が悩みでここに来たんだ?」
夏だというのにめだかの制服は冬のまま。暑くないのかと突っ込みたくなるが、めだかは気にしたい。
圭一はめだかの凛とした態度に目を向けながら口を開いた。
「実は倒してほしい人が居るんだ」
「倒してほしい人…?」
横で聞いていた高貴が疑問の声をあげた。
圭一は頷く。
「——ああ。一回だけでいい。あの人を倒してくれる人を捜しているんだ。その…関わりのないあんたらに頼むのは筋違いだって判ってる。だけど俺らじゃ敵わなくて…だから————」
「わかった。その相談、私が引き受けた」
めだかが話を遮るように笑って、言った。
「でも…」
「なに、私は生徒会執行部の生徒会長だぞ。どんなに関わりのない相談でも、『生徒』と分類される貴様たちは私と無関係ではない。それに、私は24時間365日、誰からの相談でも受け付ける」
凛とした振る舞いで言って見せためだかに善吉は微笑む。
それこそがめだかちゃんだ。
俺の知るめだかちゃん…。
圭一たちは呆気にとられた後、その顔に笑みを張った。
「…すまない。それで、倒してほしい人って言うのが…———」
屋上。
其処に対峙する二つの影。
皆が見守る中で凪ぎ風が戦場をそよがせた。
「…貴様か。あいつらの言う『倒してほしい人』というのは」
沈黙を破るかの様にめだかは幽玄に口を開いた。
それに『倒してほしい人』は微笑む。
「」まさか見ず知らずの貴女に相談を持ち掛けるとは…あの子たちもまだまだということですか…。そうですよ、わたしがあの子たちの言う『倒してほしい人』、知恵留美子です。どうぞお見知り置きを」
ぺこりと頭を垂れる留美子。ラフな格好の彼女に見守っといた真黒が心配そうに割って入った。
「ちょっと待った。まさか留美子さん、手ぶらでめだかちゃんと闘うつもりじゃあ…———」
その科白に知恵はニコッと笑うだけだった。
めだかはその態度に顔を笑みで染めた。
「面白いな、知恵。戦闘モードの私を恐がらない一般人は貴様が初めてだ。手合わせ願いたい」
「いいでしょう。後悔しないでくださいね、黒神さん」
「後悔はしませんよ。知恵先生」
めだかが言い終わらないうちに、二人は地を蹴った。
バトルの火蓋は既に切り落とされていた…。
- Re: めだかボックス —色んな悩み、聞きます— ( No.2 )
- 日時: 2011/03/27 02:42
- 名前: 球磨川 禊 (ID: 2gJpuHi8)
地を蹴っためだかは、数十分前に圭一が話していたことを思い出していた。
「倒してほしい人って言うのが…俺らの担任なんだ…」
「教師…!?」
圭一の発言に真黒が唸る。
無理もない。
まさかそっちだとは誰も予想しないことだ。
それでもめだかは頷いた。
「いいだろう。その相談受け付けた。どんな理由が在るのかは聞かん。私は依頼を遂行するまでだ」
そう言ってめだかは立ち上がり、生徒会の腕章を付けて教室を出た。
倒す——ではなく、救う者として。
しかし。
「本気で行くッ!!」
めだかが知恵目掛けて拳を振った時。
知恵は笑った。
「!!?」
その場に居た皆が驚く。
めだかの拳筋は知恵に当たる処か掠りもせず、空を欠いた。
居なくなった…?
知恵は瞬間的に消え、めだかの拳を避けた。
普通の人間ならば、諸に喰らっていた攻撃を。
笑った直後に、かわした。
「どうなって…」
「あれが知恵先生なんです」
善吉の疑問に、隣に居たレナが酷しく答えた。
答えを求める様に善吉はレナを見る。
「あれが知恵先生…?」
「人間離れした動体視力と身体能力、2つを持ち合わせた言わばアブノーマル」
めだかは目を見開いていたが、直後、返し刀で後ろを振り返った。
「———なッ!?」
知恵の短い驚き。
居なくなったと思っていた知恵は、めだかの背後に回っていて、拳を振るおうとしていた。
それを素早く感知し、めだかが攻撃を繰り出す。
此方も負けじと拳を腕でガードして後ろに飛んだ。
諸にガードした知恵は少しよろめき、直ぐに体制を立て直した。
「中々、やりますね…」
苦々しく知恵が呻く。
腕は骨が軋む音を直に知恵に知らし、危険を訴えていた。
「——知恵先生も。驚いた。まさか消えるなんて思わないですよ」
めだかの顔は笑顔だった。
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