二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- LILIN
- 日時: 2011/07/17 19:24
- 名前: そう言えば、こしょうの味しらない (ID: PDV9zhSY)
ある時、私はふと思った。
どうして、なんで、この小説カキコに”エヴァ”の二次小説がないのだろうか? 私は単純なマニアなのですが、気になるところ。
あ、どうもコンニチハ、みなさん。そう言えば、こしょう(ry です。
知っている人は知っているのですが、コメディー系でも小説書いてます。
”トゥモロー&トゥモロー&トゥモロー”ただいま連載中です!
返信速度は基本一週間一スレ。悲しすぎます。
〜 小説世界観〜
EVAシリーズの開発は日米で検討されていた。しかし、当時の科学ではEVAシリーズ構築の礎をはっきりすることはできなかった。
ちょうど、その時代、アメリカでは数々の異星人目撃情報あり、偶然、米軍事衛星からもその姿はとらえたれた。
その現場は南アメリカのアマゾン湿地帯。ただちにアメリカは例の異星人確保のため、軍隊を投入した。
その過程で発見された異星人は後にアダム以来発見されてかった使徒だと判定され、体長が約15メートルもあり、肉眼ではほぼ半透明で月の光でないと輪郭は捉えられないと報告書にかかれた謎に満ちた生命体だった。これに目を光らせたアメリカはこの異星人を上書きしてEVAの礎とし試作機が完成。
そして世界初試作機はアメリカが一足先に開発したと思われた。しかし、相次ぐ実験の失態に、このEVA試作機は学者たちに丸投げされてしまい、ついには試作機のことは極秘とされてきた。
のちにEVA初号機、零号機か日本で開発され、アメリカのEVA試作機はその阻害にならないように、後のEVAの名づけや、非戦闘機の所以を含め、虚数単位を用い“EVAi号機”とされた。
〜登場人物〜
鳥居 雄 Rivera(トリイ スグル リベラ)
・14歳の中等生。愛読家
・アメリカ在住の日系人、両親は消息を絶っていて現在は親戚の家に住んでいる
・ひょんなことから、再開発された“EVAi号機”のパイロットになってしまう
Bob Miller (ボブ ミラー)
・主人公のスグルと同年齢。スグルの友人
・金髪で背が高い
驫木 零時 Sanchez (トドロキ レイジ サンチェス)
・ネルフサンフランシスコ支部戦闘指揮官の好青年
・加減を知らず、頭ごなしや出任せが多いトラブルメーカー
・スグルと同じ境遇にあり彼の良き理解者となる。
市井 スミレ
・驫木の秘書かつEVAi号機の開発責任者。
・健康管理のため、スグルと同居することに!?
☆以下、エヴァ作品の皆様などなど☆
目次
>>1 プロローグ
第一章、迫る、”キョウイ”と”クウキョ”
>>2 Hellow the world .
>>3 おかしな献血授業?
>>4 change to Japan's
>>5 change to Japan's 2
>>6 どうしてかなんちゃって武装集団に襲われました(笑
>>7 第一回司令部状況報告。
>>9 Don't be here
>>10遅弁が伝えること←NEW!!
>>11Ringing cellphone1 ←NEW!!
>>12Ringing cellphone2 ←NEW!!
- Re: LILIN ( No.9 )
- 日時: 2011/07/14 00:27
- 名前: そう言えばこしょうの味知らない (ID: PDV9zhSY)
「これからどうするよ、スグル?」
「どうするって、ここで黙って待つしか……それ以前に警察やら場合によっちゃFBIやら来るかもしれんから逃げるとは思うが」
「FBIが来るレベルならあいつらの方は本気だって! もし籠城何かが長引いたら今夜は……あ〜どうしよう、早く学校から抜け出そうぜ?」
「あんだ? なんか困ることでもあんのか?」
「帰ったらおかぁさんと一緒にアルデンテ作るの」
「マザコン設定かよっ! しかも思いっきり死亡フラグ立ててくんな縁起でもねぇ」
まったく純粋すぎる親友とやらは。付き合っているとたまに何とも名状し難い微妙な気分に陥らされる気がしてならない。尚コイツはどんな状況でも相手をからかう節があるのか緊張感のなさが憎たらしい。
まぁ、そんなことを思い出している内はまだ冷静でいられるのかもしれない……とりあえず。疾走を続け、疲れ切った俺たちはその疲弊した身体だけでもこのタイル張りの空間の壁面に背中を預けることにした。近くの個室の開けられた扉の奥に消臭のための容液の入ったペットボトル容器が見つけられる。
さて、正体不明の連中を撒くために俺たちが逃げ込んだのはC練一階の職員用女子トイレだった。……ほかに何と言って良いのか本来の用途よりも化粧直しが多いのか香水の臭いがする。女性にとって本来ならここで呼吸するのは失礼なことであろうし、そもそも呼吸するという機会がないのだが、今は緊急を要する故、しばらく留まるしかない。ついでに息が上がっているので呼吸もせざる負えない。つまり……なんというかそういうことじゃない。
「しかし……ここに逃げ込もうなんてほんとに効果あんのか?」
「わからん、でもそう簡単には入ってこないだろうよ?」
実際にこれが功を奏するとは思えないし、時間の問題なのは分かる。
しかし、それでもなんとか……俺にはどうにかしてボブをこの現状から助けたい気持ちがあったからここに逃げ込んだ。それはもちろん親友というのもあるだろうが、きっと別の“理由”があるんじゃないかと俺は思っていた。しかし、それは分かりそうで分からない、俺の“理由”は実際、リーズンというには儚いような気がする。
「なぁ」
「うん?」
「もし、脱出するとなればさ」
「あぁ? このまま職員室に行かないのか?」
「こんな一大事が起きているのに先生どころか誰も騒がないのは変だろ? 誰もいないのかもしれないし。それに連中が時刻的に放課後を狙ったこともきっと、校舎に人がいないのを見計らってのことだ」
「どういうこと?」
わからない。というか分からないままでいい、お前がこれから言う憶測に納得し、行動してくれるリーズンになればそれでいい。
「どうにしろ早々に逃げ出した方がいいってこと。もしかしたら生きて帰れないかもしれない」
「倒れて堪るかっ。死んだらポケ○ン見れねぇじゃんかっ」
リーズンはどうでもいい。とにかく、お前は----------------- その先はなるべく口調を和らげるためできるだけ押し殺す。
「そうなるとこのままここに居ると危険だ。そこでだ、俺とお前の逃走ルートを別々にしようと思う」
「第一次分裂作戦だな?」
「二次はねーよ。いいか、連中がここに飛び込んできた時のあの派手さを思い返してみれば、どこか犯行が拙い。たぶん教室に飛び込んできた人数だけで他の所は侵入さえれてないのかもしれない、その証拠に他の所からは、特にグラウンドのあたりには派手な侵入痕跡もなかったし、その前に人がいる気配そのものがなかった。別に、メイン入り口の正門が注目されるとすれば?」
「逃走ルートはその裏門で決まりだな?」
「そう、お前はそっちから。なるべく窓際の下を這うようにして西門行くんだ」
「スグルは?」
「俺は……大丈夫、ちゃんと考えてあるから」
そこの窓から行ったほうがいいっと人差し指で換気のためか開けてある窓を示す。
ボブはそれに無言で頷いてそのまま窓によじ登り、そして今にも出れるよう桟に座り込んだ。
「スグル……?」
「うん?」
「後でちゃんと落ち合おうぜ? スグルのケータイに連絡するからな」
「……あいよ」
なんでもいい。早く。とりあえず、お前は---------------ここに居るな。
……さて、俺とボブがこうして別れる際に、もう一つ。
最後にこんなに要らない会話があった。
「しかし、連中の言葉が気になる。まず英語やヨーロッパの言葉でないことは分かるが、どこかで聞いたこともある口調だったんだよなぁ……」
「あれは完璧、ソルトの言葉だよ、ニュースで聞いたことある」
「まだいたのかよ。悪いな、今真剣に考えてるんだ」
「三ツ星の食材の国って名が通っていて一説にそれはたいそう甘〜いプリンの木がなっているらしい」
「某ト○コかっ! 俺たち以前にプリンの木とこしょうに何の関係があるってんだよ?」
「まぶして吸うらしい」
「こしょうのレパートリーがあらぬ方向に突っ走っている! 異文化舐めてたわ〜……うん? まぶして吸うって……まぶしてす? マブシテス!」
そこで俺は思い出した、あの調子が狂うほど早口な言葉の出身国を!
「あの語調の速さマブシテスタンの言葉だよ、たしか。中国の南西のあたりの国!? たしか一昨年、宗教かぶれした連中によっての拉致問題が発覚した……!」
「ちょ、おま。それはおかしい! ここ米国設定!」
わかっているさ。ただ、なんだろう。馬鹿になるほど発想の泉が枯渇しないヤロー(←作者)がいるせいだとは思うのだが。
- Re: LILIN ( No.10 )
- 日時: 2011/07/17 13:34
- 名前: そう言えばこしょうの味知らない (ID: PDV9zhSY)
思い返せば可笑しい点はまだある。
今現在や先ほどまでも。実際にこの校舎には誰もいないと仮定しよう、放課後、教室で誰もいない静けさの中俺は遅い昼食を取るボブと一緒に過ごしていた。すると一つの疑問が浮上する。誰もいない、裏を返せば教室はもちろん校舎には俺たちしかいない。その教室に彼ら、ある発展途上国の男たち、俺たちとは触れ合う機会のない連中が武装集団として押しかけてきた。さてお気づきだろうか? そう、彼らは“誰か”に俺たちの情報を渡されたと思われる。
俺にとってこれが全くの偶然だとは考えずらい。つまり、彼らを牛耳って情報を流し、そして襲うことを指示した人物がいると考えるのが普通だ。そしてその人物は“誰か”
は少なくとも俺とボブの事を知っている人物。
その人物を……もし狙われているのがボブなら彼自身予想はできるだろう。しかしそれが俺だったとしたら……たぶんその人物の事を知らないんじゃないかと思う。なぜなら……一番近い肉親が俺がまだ10歳も満たない間に消えたからだ。
だから例え“君の両親の知り合いで君を狙っている”
「〜で〜」という形式の順接を無視した不条理なことをその人物に言われても、俺には殆どその人物について不明瞭のままでしかないから何とも言えないよなぁ。
それをふまえて、誰もいない時刻について考えてみてもらいたい。そもそもそんな時間まで俺とボブはいない。部活どころか部活勧誘自体避けて手早く帰る俺たちがどうしてか今日この時間までいたことを知っているのだろうか、いや知るはずがない。
もし、今日の放課後の前から“その”ことを知っている人物がいるならば、“それ”を仕掛けなければならない。俺たちが放課後教室にのこるように仕向けるということだ。
もっと言えば、ボブが早弁ではなく遅弁をするように仕向ける“誰か”が…………あるいは、
「ボブが俺をあの連中が襲ってくるまで待たせるために、か……考えたくないが」
日がだんだん傾いてきて、夕焼けの光が渡り廊下を歩く俺にほんの少し温かみを分けてくれる。空を見てみると一番星が上っていた。そろそろ夜か。早く帰らないと叔母さん怒るかもなぁ。てか、こんな時間に食う遅弁なんて笑わせてくるもんだ。
ボブがトイレの窓から走り去ったのを見届けて、俺はC棟一階の女子トイレから出て、先ほど襲われそうになった教室に向かう。襲われてからまだ8分たらずなのにもうあたりは暗い。そこまで遅くまでまんまと居たとは、俺もお人よしだなぁ。
さて、どうして教室に向かうのか、8分ごときじゃまだ連中は居るかもしれないのにと思うだろう。たぶんだけど、一番安全な方法じゃないかなと思ったからだ。
大破した窓ガラス。机も俺たちが逃げる際に倒した分以上に倒れていた。
それを教室の入り口からながめ、決心する。
一歩、今教室に踏み入った。頭に何か筒のようなものを押し付けられる。それが何なのか当事者なら予想がつく。
「%&#=$#!‘#!“#$%&’!”#$%&‘?」
「……Yes we can 」
ドグッ
次の瞬間、思いっきり腹を殴られそれから記憶がなくなった。
- Re: LILIN ( No.11 )
- 日時: 2011/07/17 17:48
- 名前: そう言えばこしょうの味知らない (ID: PDV9zhSY)
目元がまだ開かない。頬には冷たいがあたっている感覚があり、鼻で息を吸ってみると錆びた鉄の香りが眠気を徐々に取り払う。
誰に殴られたのか、腹は大きめの分銅を乗せたように重く、刺激が鈍い。
「あいいたた……どこだろここ」
完全に視界が戻った頃、俺はようやく自分が車に乗っていることに気付いた。しかし、ここは真っ暗で何も見えない。ここでは嘘のように視界は役には立たないようだ。何かで覆っているのか側面の窓が見えず、もちろんそこから光も入らない。唯一の光源は運転席前の大きなフロントガラスのみ。
「&W’(’&$(&&’&’%$(」
運転席の男が言う。
「……あ、あの〜英語しか分からないんでマブシテ語は分からないんだけどな……」
「$#”)&))」
続いて隣に座っている男がそれにこたえるように。
「$#”)&))? あっそう」
車内には俺以外に5人の男がいる。前二人に後ろは三人。後ろに挟むように座っているそいつらは……やはりアメリカ人ではない。顔のつくりがどことなく某バラエティーに出てくる東洋人にそっくりだ。まぁ、俺も東洋人の顔をしているから見慣れていたりする。
「……19世紀あたりだったかな。たしか、インドがイギリスに植民地化された。そのときインド人は英語を常用語として学んだんだけど。マブシテスタンにも波及していったはずなんだよね。……誰かひとりくらい話せる人いないの? おばあちゃんから学ばなかったかい?」
はぁ。ため息が聞こえた。隣の男のものだようだ。すると、その男は饒舌に語りだした。
「仕方ねぇ。親密になると作戦に支障がでかもしれんが……」
「おや、やっぱし居たのね」
「あぁ、一応話せる」
「……他は?」
「日本語なら話せる奴はいる。俺の英語よりそっち聞いたほうがいいか?」
「……いい、話せないから。こんな顔してるけど……仲間の人が俺と話せって?」
「あぁ、そうだが……みんなお前に同情しているのかもな」
「同情されるって拉致しといて?」
「みんな初めは遠慮してたよ。なぜなら……」
そこで男は言葉を切り、俺を見つめる。その眼は薄い黒味ががって、鋭い。どこか憐れんで、それでも他人ごとではないと怯え警戒しているそんな眼に見えた。
- Re: LILIN ( No.12 )
- 日時: 2011/07/17 19:22
- 名前: そう言えばこしょうの味知らない (ID: PDV9zhSY)
「お前、両親が居ないんだってな。こんな広い米国の中でお前は一人で生きている。それが俺たちとは比べ物にならないだろうが俺たちも同じだ、俺は3歳から両親が消息を絶って、見知らぬばっちゃんに育ててもらった。そこで学んだ英語だ」
「……社会の裏は怖いね」
俺の情報がそこまで漏れているのと、簡単に肉親が蒸発する世の中であるということが。
「てか作戦前にそんな感情移入してたのね」
やっぱド素人。さしずめ再度教室に入ろうとしたときおめーが向けてきたのは銃じゃなくラップの芯にちげーねぇ。
「しかしよぉ、なんで戻ってきたんだよ、教室に?」
「うん……好奇心かな?」
「んなぁ……アホかっ! お前は。死んだかもしれないんだぞ」
「これからその予定は?」
「いや、ない。目的の場所まで連れてくだけだ」
「そっか。まぁ、大体確信はあったから」
「確信?」
そう、ボブがトイレの窓から立ち去る前に言ったこと。
「俺をとらえた時間、誰もいなかったのはあなたたちが?」
「ふつう誰もいないだろう。俺たちも不思議だったんだが、なんであんな時間までいたんだよ、“お前”」
男が真剣なまなざしで疑問を投げかける。それには少し詳しく応えようと思う。
「……俺ともう一人でいたんだけど、そのもう一人が遅弁とか言い出して昼食を放課後食べ始めて、俺はそれで足止めくらって最終的にあんたらが突入してくる時間になったというね。それからあんたらから逃げるためにひとまず女子トイレに逃げ込んで、そこで別れた。さっき確信があるってのはその時生まれた推測なんだけどね、あんたらに連れ去られてようやく確信になった。」
「……ほう」
「そいつは立ち去る前、俺に落ち合おうと言ったんだ」
「……それが?」
そこが重要なんだ。多分俺が思うにボブは確実に今回のことを知っていた。
「その時そいつは場所を言わなかったんだ、場所を選ばない落ち合いなんてない。学校はあまり大きくないから二人の間は大きく空く訳じゃない。きっと最寄りの公園といってもいいはずなのに彼は敢えてケータイを指示した」
「場所なんて単に忘れていただけじゃないか?」
「ならケータイでの連絡も思わないはず」
「まぁ、そうか」
「ケータイは遠くの人と話すもの。彼は俺が遠くに行くと知っていた」
そしてそれは現状に合っている。俺は学校から離れたところへ連れられている。
「たのむ! これから掛かってくる電話、俺にとらせてもら……」
---------ラブソティーインブルーのメロディー。
間違いなく、俺のケータイの着メロ。でも入っているはずのポケットからでない。どこだ、落としたのだろうか? どこに? 慌てて下のマットレスを覗き込む。
しかしメロディーはもっと上で鳴っているようだった。見ると助士席の男が……それに出ようとしている
「ま、まってくれ!! 俺に、俺に代わってくれ!!!」
それに飛び込むように動いた俺の体を横にいた3人が押さえつける。
急いで、あの男を見て俺はのたまう。
「放せって!! 電話にでさせてくれよ!!」
「……わるいな兄ちゃん、それはできない」
そういって男たちは力を弱めない。強く、何かに縋るようにして懸命に俺を止める
「たのむよ!! 話がしたいだけなんだ!!」
「やめろっ!」
男が鬼のような形相で俺をにらみつける。それに怯みながらもなんとかケータイに手を伸ばす、もう少し……
「いいか! さっき聞かしてもらったお前の推理はおおよそ正しい。 シナリオ通りだ。お前の友人はお前を裏切った、確かにそうだ! だから、だから分かるだろう!! そいつが今、どんな状況に立たされているのかを!!」
男は叫び続ける、まるで自分に言い聞かせるように、精一杯の仕方なさを含ませて。
もう少し……その手を俺は助士席でケータイ男に弱く手を伸ばしている。
「そいつはこの事件の確信犯とならなければ、そいつの家族が……俺たちと同じになるんだ!! 二度と、ぬくもりを感じられなくなるんだ!!」
まだ男は叫び続ける。俺の胴を縛り付けながら。縛られる俺はさっきまで冷静だった、落ち着いていたはずなのに。
まだ俺はケータイに手を伸ばす。抑えきれない怒りのままに。
○
「……え? なんですって? 言葉がわから……」
電話へそう弁解し続ける僕の目には涙が溢れかえっている。お腹がいきなり空になって何もかもなくなってしまう感覚に苛まれている。
「も、もう切りますよ!! それじゃぁ!!」
早く切ることにした。け、決して電話の向こう側で悲しみを嘆いている声が聞こえたからじゃないと自分にいい聞かせる。
「お電話だれからだったの〜?」
おかぁさんが電話の相手を尋ねに来た。
「知らない人だった」
「そう……あら? どうしたの元気ないで」
絞りだすように、それでいて誰にも聞こえないように……。
「ぼく……僕……最低だ」
「え? 何?」
ぶんぶん。首を横にふる。それから急いで台所へ向かった。
茹でているアルデンテが伸びきらないように…………。
- Re: LILIN ( No.13 )
- 日時: 2011/07/24 14:01
- 名前: そう言えばこしょうの味知らない (ID: PDV9zhSY)
「もう一回プロットを書き直したい」ついにそう思い出しました。
なんだか話があっちこっち行き過ぎでキャラ設定もずれ始めている気がします……。
こうなったらもう一度構成を練りなおして再度挑戦しよう! と思い立ったが吉日なので、小説を新装しようかと思います。
皆様、作者の勝手な思いつきで振り回してごめんなさい。もしよろしければ、これからの新装&新興小説をお楽しみ頂きたいと厚かましいながら願います。
是非、おいでませ。スレットの方も改め、同じlilinという題名で掲載します。ついでこちらの小説も破棄という形に致すのでなにとぞ宜しくです。
これまで応援頂きました方々には感謝の言葉でいっぱいです。
引き続き、新装小説をご覧頂ければこれに勝る喜びはありません。
以上、そう言えばこしょうの味知らないでした。
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