二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

レジェンズ 甦る竜王伝説
日時: 2011/07/19 17:09
名前: HAL (ID: /SWK1WU/)

**はじめに**
初めまして、HALです。
今日からレジェンズの二次創作を書くことになりました。
何かとナイーブな作者ですが、どうぞよろしくお願いします。

**注意事項**
1.駄文です
2.主人公達とその家族は違います。
3.タメ&呼び捨てOKです。
4.原作+オリジナル要素があります。

Page:1 2



設定 ( No.2 )
日時: 2011/07/20 15:10
名前: HAL (ID: /SWK1WU/)

**主人公紹介**

ヒナタ・トヨサキ
本作の主人公の一人でブルックリンに暮らす在米日本人。黄茶色の長髪と瞳をしている。顔はボーイッシュな可愛い系で男女問わず人気が高い。明るく正義感が強い性格。運動神経が非常に高く、過去に引ったくりや泥棒を捕まえた経歴を持っていることから『ブルックリンの用心棒』と呼ばれている。家族は姉二人で、両親は6歳の頃に蒸発してしまい行方知れず。長姉のチトセはDWC(ダークウィズカンパニー)の商品開発部に勤めており、次姉のシハルはボランティア団体に所属しており、両方とも月に一,二回しか家に帰ってこない。その為家事全般は全て自分でやっている。私立セント・テレジア高校の高校一年生で15歳。キックボードを愛用している。

セシリア・ジュリット
本作の主人公の一人でブルックリンに暮らす在米イギリス人でヒナタの幼馴染み。髪先がロールにしている長い金髪と碧眼をしている。イギリスの名門貴族の一人娘。プライドは高いが友達思いで子供っぽい所がある努力家。両親は10年前に事故で亡くなり、それ以来ニューヨークで暮らす母方の叔母夫婦に預けられている。仲はそんなに悪くは無い。料理は壊滅的だが、本人は無自覚。10年前に通っていた幼稚園でとある切欠によってヒナタの親友になる。私立セント・テレジア高校の高校一年生で15歳。

チャン・リンイン
本作の主人公の一人でマンハッタンにあるチャイナタウンに暮らす在米中国人でヒナタの幼馴染み。通称「リン」。長い黒髪のツインテールに翡翠色の瞳をしている。可愛らしい外見とは反対に気性が激しい性格。10年前に通っていた幼稚園で偶然ヒナタと出会い、親友になる。彼女の両親が営む『宝林軒』は、チャイナタウン一のお店でいつも人気がある。彼女が使っている金の髪留めは昔ヒナタに貰ったプレゼントで、常に使っている。私立セント・テレジア高校の高校一年生で15歳。

ライラ・クローディア
本作の主人公の一人でブルックリンに暮らす在米ドイツ人でヒナタの幼馴染み。長い銀髪と赤い瞳をしている。中学の頃に事故に遭ったときに左目を失い、それ以来黒眼帯をしている。昔は冷静かつ冷徹な性格の持ち主で、表情の変化にも乏しかったが、今では柔和になり少女らしい反応を見せるが、行動がストレート過ぎて周りを困らせている。父親はDWCを真似た玩具会社DMC(ダックマインドカンパニー)の社長で、母親は数年前に家を出てしまう。それ以来父親とは疎遠になっている。母親から貰った薔薇に模した赤い石が付いた銀色の十字架のペンダントを常にしている。リン同様10年前に通っていた幼稚園で偶然ヒナタと出会い、親友になる。私立セント・テレジア高校の高校一年生で15歳。


**作中での用語**

私立セント・テレジア高校
ブルックリンにある有名校。社長が様々な国の文化を気に入っており、その為各国の料理や、部活が多く存在する。基本私服登校だが、行事の際は制服を着るのが義務付けられている。制服は白地のブレザーで襟はリーファー。色は黒で赤の縁取りがある。スカートとズボンは焦げ茶色。靴下、靴、リボンとネクタイ、カーディガンやベストの着用は自由。

宝林軒
リンが営む中華料理店。品揃えは豊富で、量が多く安いのが評判。チャイナタウン一とも呼ばれている。

Prologue ( No.3 )
日時: 2011/07/20 15:09
名前: HAL (ID: /SWK1WU/)

時は一年前。とある氷山で、数十人の隊員が爆発をした場所であるものを見つけた。
それは伝説のモンスター『レジェンズ』——が眠っている結晶『ソウルドール』だ。
赤、緑、青、水色と色とりどりに光るそれを1つ掴むが、隊長らしき人物は大声を上げた。
その理由は、古文書では81個ある筈のソウルドールが、その場には77個しかなかったのだ。
そんな話を隠れて聞く女性——ハルカ・ヘップバーンは、隠し通路である細い道を自らの体を駆使して通り抜ける。
そして彼女が華麗に降りた場所の床が突然崩れ始め、一本の岩にしがみ付いた。
そして、その床から吹き上がる風によって浮いている3つのソウルドールを見つけた。
火のレジェンズ『ブレイズドラゴン』、土のレジェンズ『グリフィン』、水のレジェンズ『ビックフット』。
これは、四大レジェンズと呼ばれる最強のレジェンズなのだ。
だが、肝心の風のレジェズ『ウィンドラゴン』のソウルドールが無いことに疑問を抱くがハルカは彼らよりも早く三つのソウルドールを手に入れた。
しかし、大事にポーチに入れた3つのソウルドールは風によって吹き飛ばされ、ハルカは悲鳴を上げた。


——それから一年後。

世界的に有名な玩具会社で世界中の玩具シェアは51%で玩具界を支配している玩具界の帝王・DWC(ダークウィズカンパニー)の手によって、目覚めた本物のレジェンズ達。

風と共に何処かへ行ってしまった四大レジェンズ。

DWCの本社があるアメリカ・ニューヨーク。

そして、そのニューヨーク・ブルックリン区にある高校に通う4人の在米多国籍多種多様の少女達。

これは、伝説のモンスター『レジェンズ』とその『レジェンズ』のパートナーである『サーガ』に選ばれた4人の少女達の友情と絆、そしてこれから始まる古の戦いの物語——…。

第1話 始まりの風が吹いてきた〜THE WIND OF TH ( No.4 )
日時: 2011/07/22 16:41
名前: HAL (ID: /SWK1WU/)

レジェン追っかけ25年のハルカ・ヘップバーンは、愛用のバイクに掴まりながら空を旅していた。しかし、その生活は既に一年も経っていた。
何も食べずお風呂に入れない生活に嫌気が差した彼女の耳に、甲高い悲鳴が聞こえた。
「きゃああああ!引ったくりよ——!!」
三十代半ばの女性のブランド物のバックを奪う黒服の男性の姿が映った。
「あらあら、大変ねぇ〜」
空から呑気に言う彼女に、ある少女に目に入った。その少女は離れた場所で引ったくり犯の前に立っており、その手にはソフトボールに使うバットとボールを持っていた。
「ど、退けぇ!危ねぇぞぉぉぉ!!」
引ったくり犯は叫びながら懐に隠してあったナイフで少女を刺そうと考えるが、少女はボールを上に投げると、バットをしっかりと握り締めた。
「——そっちが危ないよ、引ったくり犯さん」
クスッと笑いながら呟いた少女の周りから白い風が集まっていく。ハルカはその光景に目を奪われていた。
そして、上に投げたボールが少女の目線にまで落ちてくると、少女は風と一緒にバットを振り上げる。
突風を纏ったボールは、引ったくり犯の顔面に正確にヒットし、そのまま通り過ぎた突風はハルカが乗っているバイクに竜巻に様に回りながら吹き飛ばしてしまう。
引ったくり犯はソフトボールによって顔面に当たった所為で意識を失い、歩道に倒れてしまう。その瞬間、周りに歓声が起きた。
「いいぞー!ヒナター!」
「よっ!ブルックリンの用心棒!!」
「えへへ、どうも!」
少女——ヒナタ・トヨサキは明るくバットを片手に振り、そのまま引ったくり犯が奪ったバックを手にし、女性に向かって投げる。空中を飛んだバックは見事に女性の腕の中に収まった。
「はい、奥さん。今度からは防犯ブザー付けといたほうがいいよ?最近物騒だから」
「あ、ありがとうございます……」
女性は戸惑いながらお礼をいい、ヒナタは笑みを浮かべる。そしてそのまま向日葵の模様がある携帯電話で警察に通報した。
そして全て終わったヒナタは、携帯電話のディスプレイの時間に驚きの声を上げた。
「って、あああああああっ!?どうしよう、もう約束の時間が近い!い、急がないと!!」
ヒナタは街灯に置いてあった愛用のキックボードで待ち合わせ場所に向かって全力疾走する。
そんな中、やっと竜巻から開放されたハルカは目を光らせた。
「……あの子、風を」
カッコよく決まった台詞を言ったハルカだが、自分のいる場所が空中だと忘れており、彼女はバイクごと海へ落ちてしまった——。

第1話 始まりの風が吹いてきた〜THE WIND OF TH ( No.5 )
日時: 2011/07/22 16:41
名前: HAL (ID: /SWK1WU/)

夕日が近づく帰り道、あたしはキックボードに乗りながらソフトボールの試合を思い出していた。
「まさか、あたしが来たときには既に4回の裏だったとはね……」
そんなあたしの呟きに、金髪の少女——セシリア・ジュリットは、ため息交じりで言う。
「それは、ヒナタさんが遅刻した所為ですわよ」
「だって、引ったくりがいたんだよ?普通放っておけないよ」
その言葉にツインテールの少女——チャン・リンイン(通称リン)が呆れ口調で言う。
「さっすが、『ブルックリンの用心棒』。正義感が呆れるほど強いわねぇ」
リンの言葉にムッと来たあたしは銀髪の少女——ライラ・クローディアに視線を寄越す。
「ま、結局あの後は勝てたんだ。別にそこまで言う必要は無いだろう」
「さっすが、ライラ!分かってるね」
あたしの言葉に2人はやれやれと肩をすくめるが笑みを浮かべている。
あたし達は、10年も一緒の親友同士。性格、容姿は別々だけど共通点は2つ。1つは在米である事。2つは国籍が違う事だ。
セシリアはイギリス、リンは中国、ライラはドイツ、そしてあたしは日本とバラバラだ。
そんなあたし達だけど、今年の春にこのブルックリンにある有名校・セント・テレジア高校に通っている高校1年生だ。
今日は、学校のソフトボール部の練習試合の助っ人としてあたしが参加したのだ。……でもさ、何で大学生を試合相手にするんだ、あのソフト部。まあ、勝ったから良いけど。
セシリア達と別れ、あたしは家路に着くと前方からやってくる人影に気付いた。
背中まである艶やかな黒髪を後ろで一つに束ね、鍛えてあるがけっして筋肉質ではない身体。
目は吊り上っており、狼を思わせている。着崩しなくきちんときた黒のスーツ姿の女性——あたしの長姉、チトセ・トヨサキだ。
片手には皮製の鞄を持っており、あたしは仕事に帰ってきたばかりだと気付いた。
チトセ姉は、あの玩具会社・DWCの商品開発部に勤めており、今売っている商品の4分の1は姉の作品だ。
「チトセ姉、おかえり!」
「ああ、ただいま。今帰ってきたのか」
「うん。さっきまでセント・テレジア高校のソフト部の練習試合の助っ人に出てたから」
「そうか」
素っ気無く返事するチトセ姉だが、それは姉の普段の態度だと知っているのであえて言わなかった。
「ああ、そうだ。ヒナタ、これをやる」
「何それ?」
「タリスポッドだ」
チトセ姉は鞄に入っていた赤いラインが入った黒地のホルスターから現れた白いソフトクリームの様な機械を取り出した。
タリスポッドは、バーチャルモンスターのレジェンズを育成し、立体映像で映し出す装置で、そのレジェンズ同士をバトルさせて遊ぶ『レジェンズバトル』で使うアイテムだ。
「これどうしたの?」
「会社で暇だった時に改良して作ったやつだ。……それを一週間遅れの入学祝にやる」
「え、ほんと?ありがとー」
ちなみに、『レジェンズバトル』は小,中,高生に人気で、学校でもよくそれをやっている所を見ているのだ。
だから、あたしが持っていっても平気なのだ。……やっぱ凄いなあ、DWC。そう思いながらあたしとチトセ姉はそのまま家の中に入っていた。

ヒナタが家の中に入った後、ハルカはバイクもろ共ずぶ濡れにしながらヒナタの家の前に止まった。
「セント・テレジア高校ね……。次のバイト先、決定!!」
バイト先が決まったハルカはそのままバイクを走らせた。
しかし、それより遠い場所では黒い車に乗っている男性2人が、ヒナタの家を見ていた。
「……あれか?」
「……あれだな」
男性2人は、ヒナタの家を見つめながらそんな言葉を言った。

第1話 始まりの風が吹いてきた〜THE WIND OF TH ( No.6 )
日時: 2011/07/23 12:41
名前: HAL (ID: /SWK1WU/)

翌朝。あたしは今、遅刻しておりキックボードで全力疾走している。
「ち、遅刻————!!」
トーストを咥えながら走るあたしの前方に同じくトーストを咥えたセシリア、リン、ライラを見つける。
「何?みんなトースト咥えて遅刻?」
「1話だけですわ!」
「あ、ヒナタ。いいもん乗ってんじゃない!」
言うが早いが、いつの間にか3人ともあたしの後ろに乗っていた。
「ちょ、乗んないでよ!走り難い!!」
「安全運転しなさいよ!」
全力疾走で来た所為か半ば壁に激突しながら教室に入ると、そこには男子2人が土属性のレジェンズ・ウェアウルフと火属性のレジェンズ・ファイアジャイアンドを使って対戦していた。
ちなみに、レジェンズには6つの属性があって、トルネード(風)、ヴォルケーノ(火)、ストーム(水)、アースクエイク(土)、スピリチャル(光)、ネクロム(闇)の6つなのだ。
「全く、朝からレジェンズバトルなんて。校則違反ですわ」
「にしても、随分リアリティーがあるわねぇ。本当にホログラフイー?」
「一応そうだって」
「ん?ヒナタ、それはタリスポッドか?」
「え?ああ」
ライラはあたしの焦げ茶色のスカートを止めている黒革のベルトにつけている白のタリスポッドが入ったホルスターに目に入っている。
「え?ヒナタ、何時からそんなの持ってんのよ?」
「昨日チトセ姉が一週間遅れの入学祝にくれたの」
「あら、そうなんですの」
珍しそうにあたしのタリスポッドを見る3人の横目に、突然レジェンズバトルが終わってしまう。理由は簡単。タリスポッドの上層部を回せばスイッチがオンオフ出来るのだ。
しかし、回したのは男子ではなくグルグル眼鏡をかけた地味な外見をした金髪の女性だった。
「はーい、教室でレジェンズバトルはそこまで」
『誰?』
男子は揃って同じ事を言う。まあ、そうだよね。いきなり現れてきたからね。
「今日から、皆さんの担任になりました。ハルカ=ヘップバーンです。よろしく」
「へぇー。よろしくお願いします、ハルカ先生ー」
「ヒナタはすぐフレンドリーね」
「むしろフレンドリー過ぎるな」
「あれ?ライラに呆れ顔された?」
「そんな事はない」
「あれ?何か微笑みの否定が怪しいぞ?」
ライラとそんなやり取りをするあたしを見たハルカ先生は、一瞬目を光らせ急接近した。必要以上に顔を近付け、興奮を抑えた声で問い掛ける。
「What's your name?」
「ヒナタ……トヨサキ・ヒナタです……」
ハルカ先生の近い距離に引け腰になりながらも、あたしは答える。な、何か頬撫でてきたけどこの人!?
「ふぅ〜ん。トヨサキヒナタちゃん。よろしくね」
「は、はぁ……」
よく分からないハルカ先生のキャラにあたしは半ば呆然とする。な、何だこの先生……?


Page:1 2