二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- バッドエンドで終わりましょう! [ inzm11 ]
- 日時: 2011/09/07 17:41
- 名前: ゆう ◆Oq2hcdcEh6 (ID: AIMlKtHp)
(笑う悪魔の美しいこと!)
*
【初めに】
成り代わりネタです。成り代わったキャラは出てきません。因みに、成り代わるキャラクターは“風丸”です。ただし、性転換は無いので女→男という感じになります。外見はほとんど変わらないし、風丸自体として楽しめるかと。ただ、性格が歪んでたりするので基本ダークです。甘やほのぼの、ギャグなどを望んでいる方は観覧を注意してください。
また、基本拙い文章が散乱しています。長時間見続けると具合が悪くなったり頭痛がしたりする場合はすぐに観覧をやめて下さい。駄文です、アドバイスとかどしどしください。ストーリーつまらないです、それはご愛嬌です。嘘ですけどね!←
【本編】
- バッドエンドで終わりましょう! [01] ( No.7 )
- 日時: 2011/09/11 11:25
- 名前: ゆう ◆Oq2hcdcEh6 (ID: /HyWNmZ0)
「風丸! 今日の練習なんだけどさ————」
風丸、風丸、かぜまる。彼は、俺のことを何時だってそう呼ぶ。一線を越えることも叶わない。一郎太、と呼んでほしいわけじゃないけど。
さらりと水色のポニーテールを揺らしながら風丸ではない風丸は、曖昧な笑みを浮かべて見せた。嗚呼、うん、そうだな。適当な相槌を打ちながら、風丸は辺りに視線を彷徨わせた。片耳から入る円堂の言葉は、適当な相槌で終わらせた。
風丸、という名前は嫌いじゃない。ただ、前世という厄介なものを持つ風丸にとってその名前は自分自身を失うという恐怖があった。決して嫌いじゃないのに、否定してしまう。ただ、円堂守という人物に恋慕にも似た“友情を超えた感情”を抱いていることには変わりない。一線を越えたいけど、越えられないもどかしさに風丸はハハ、と笑い声を漏らした。
「、聞いてんのか? おーい」
「っあ、ああ、悪い。ぼんやりしてた。それで?」
円堂は不審げな視線を向けながらも、何が書かれているかサッパリ理解できないノートを広げ、風丸へと「バン、ギュン、ドカーン」とか、そういう良くわからない、イマイチ理解のできない言葉で大げさな身振りで説明を始める。何となく理解出来たのか、ああうん成程、と何処の漫画でもありそうな適当な言葉を風丸は紡ぎ出した。
呆れ気味に溜息を吐いた風丸に、円堂が不審げな瞳を向ける。どうかしたのか、と言いたそうなその表情に苦笑を浮かべ、風丸は「ああ——いや、具合が悪いんだ」と目を逸らしながら答える。円堂は疑うということを知らないのか、そうかと納得したように何時もの明るい笑みを広げ医務室に行くかなんて風丸の手を引っ張った。
不意に手から伝わる体温に、ハッと目を見開く。懐かしいその体温は、幼い頃と全く同じだった。内気で弱虫で泣き虫だった自分を引っ張ってくれたのはいつだって幼馴染の円堂だった。
「——有り得ねえよな、好き、とか」
「、どうかしたのか?」
幾ら体も外見も男と言えど、中身は前世のまま女なのだから。ポツリと否定的な言葉を呟いて、不思議そうな円堂に笑みを向けた。別に、何でも無い。そういうのが精一杯だった。この感情を全てぶちまけてしまえば楽になれる分、きっと幼馴染という関係はぐちゃぐちゃに崩されるだろうから。
「円堂、」
名前を呼ぶのが精一杯だった。俺、駄目だよな。一歩前に出ることができない。彼に届かない。隣で笑う円堂が、好きだ。でも、——壊れるのは、嫌だ。
*
外見は男、中身は女ってかなりキツイと思いまぷ。
びーえる? べーこんれたすでしょ← 円風? ンなもん見えねェな←
- Re: バッドエンドで終わりましょう! [ inzm11 ] ( No.8 )
- 日時: 2011/09/07 20:43
- 名前: しずく ◆snOmi.Vpfo (ID: g/rqr0JS)
しずくさんがログインしました←強制シャットダウン!(?)
か、風丸さんはついに女になりましたか←前から疑っていたんですけど、やっぱりそうだったんですね納得しました。ふむふむ。
しょっぱなから神文度全開でビビリました。風丸さんが素敵過ぎてどうしようもない←マジでご馳走様でしたーッ!これで一ヶ月は生きていけそうですっ
アリスちゃん是非こちらry
アフロディの知り合いなとこもいいですが、名前がとっても御洒落ですね^^存在理由ですか…ミステリアスで魅力がどんどん増してくる←
ろくな文かけなくてすいません。これからも応援しています♪
- Re: バッドエンドで終わりましょう! [ inzm11 ] ( No.9 )
- 日時: 2011/09/08 17:03
- 名前: ゆう ◆Oq2hcdcEh6 (ID: AIMlKtHp)
- 参照: 小学校卒業したいーっ!← 3月よ早く来ry
>>しずくさま
強制シャットダウン、だと!? そんなことさせるものk。
げふん、風丸さんは勿論円堂が好きなんですよずっと思ってましt。風丸さんはどうして円堂と連携しないんだ……!
神文全開? あ、駄文と間違えたんですねそうですね! 一か月も生きれるんですかじゃあ私はしずくさまの神文で三か月は生きてやるぜ……!
ぶくあっ←
どうしてこうもアリスばかりに目がry まあ、一応ヒロインですものね!(
名前は知ってるものを適当に組み合わせただけですからああああry
いえ、憧れのあなたさまにコメントして頂けただけで幸いです、これからも頑張らせて頂きますよーっ!←
コメント有難うございましたっ!(
- バッドエンドで終わりましょう! [02] ( No.10 )
- 日時: 2011/09/11 11:25
- 名前: ゆう ◆Oq2hcdcEh6 (ID: /HyWNmZ0)
- 参照: 小学校卒業したいーっ!← 3月よ早く来ry
ガラリと医務室のドアを開ければ、保健の教師は居ないらしい。其れも理解出来る気がする。世界大会の予選が間近なだけあり、大方雷門の教師は色々と忙しいのだろう。
勝手にそんなことを考え、風丸はベッドへと身を沈めた。円堂は「後でおこしに来るからなー!」と手を振り勝手に出ていってしまった。明るい円堂が居ない其処は、しいんと静まり返っている。でも、少しだけ安堵した自分が存在していた。気持ちに気づかれないから、とか。
目を閉じる寸前に、金色が目に入った。——あ、れは。見覚えのある金色だが、瞼は言うことを聞かず閉じてしまう。微睡む意識の中、前世の——"私"の名前が呼ばれた。聞き覚えのある、少し低い声。何故か安心して、風丸は完全に意識を落とした。
*
夢を、見た。
ブレーキ音に、叫ぶ"彼女"。目を見開けば、体には鈍い衝撃が走った。落ちていく意識。どくどくと心臓は高鳴り傷口は脈打つ。その度に痛みが増し、目の前が赤く染まった。
嗚呼、これは。風丸の中に存在する私が死ぬ間際の夢だ。今は薄れかけた記憶が、この夢の所為で鮮明によみがえってくる。思い出したくないと頭を押さえようとするが、体は動かず、自分は自分を見下ろしているだけだ。
見覚えのある金色は誰のものだったか、いまいち覚えては居ない。赤く染まっていく道路を見ながら、風丸は溜息を吐いた。俺が私であった頃の懐かしい姿が、ぐちゃぐちゃになる。
「——これが始まりだったんだよなぁ、」
懐かしそうに、夢の中で呟いた。気分は悪くならない。特別気持ち悪いものを見たわけじゃないし、別に自分自身が死ぬこともどうでも良い。男に生まれたのは予想外だったのだが。
クスクスと歪んだ笑いが零れ落ちる。面白い面白い面白いなあ! アハハハ、と高く笑い、「さよなら、私」と呟きを最後に完全に意識を落とす過去の私。其れがまた面白くて、風丸は笑みを零した。
歪んだ思考が埋め尽くす脳内にある昔の記憶は、風丸を苦しめ縛り付けているようなもので。其れもまた、面白いと感じることしかないのだが。風丸は笑い声を最後に溜息を吐いて、目を閉じた。夢の中で、記憶の中で寝るという行為はイマイチよく分からなかったがこれできっと目が覚めるだろうと考えたから、だ。
「—————" "、また会えたね?」
ふふ、と楽しげに笑って風丸の頭を撫でる少女のことに気づかず、ただそのまま夢に落ちる風丸。少女は「、また会えるから。——世界で、ね」と意味深な言葉を呟いて医務室のドアを開けた。
*
あばばばry
- バッドエンドで終わりましょう! [03] ( No.11 )
- 日時: 2011/09/14 19:59
- 名前: ゆう ◆Oq2hcdcEh6 (ID: /HyWNmZ0)
- 参照: キャラメしよっかな!←
ゆっくりと上下に揺さぶられる感覚に、ぱちりと目を開けた。視界に広がる、円堂の顔に風丸は言葉にならない言葉を叫ぶ。
キス直前、とでも言うかのような顔の近さに、頬が、顔全体が紅潮していくのが自分でも分かる。今、俺、情けない顔してるんだろうな、などと思いながら風丸は冷静になろうと深呼吸を一つ。
「円堂——、どうかしたの、か?」
「風丸、大丈夫か!? おこしに行こうと思って、其れでこっち来たらお前の顔——!」
焦ったように言葉を紡ぐ円堂に訳が分からなくなる風丸。
円堂の説明に、自分でも驚くことになった。円堂が起こしに来たら、自分が青い顔をして苦しそうな表情を浮かべていたらしい。自分でも気づかぬうちに、誰かの名前を呟いていたらしい。
そんな記憶も夢も風丸は一切無いので。円堂はゆっくり笑って、「とにかくよかったよ」と言葉を紡いだ。嗚呼、そうだ。何時だってこいつは、と風丸はぼんやりと考える。
闇堕ちし、ダークエンペラーズになった時も、傷付いてボロボロで、倒れそうな俺を、何時だって何時だって助けてくれた。こいつは、あまり人を疑わないんだ。完全なる悪人は居ないとか、そういう思考をしている。だから俺は、魅かれたんだ。
円堂守という存在に。
風丸は安堵したように、自身の肩を掴んでいる手をやんわりと掴み、降ろさせる。その温もりに酷く安堵した。其れでも何も言わず、風丸は無言で立ち上がる。
ほら、と差し出した手に重ねられる手。久しぶりに繋ぐ円堂の手に、微笑を浮かべて見せる。
「……なあ、風丸」
すっかりと薄暗くなってしまった敷地内を歩きながら、不意に円堂が呟いた。
「、お前、何か隠してる?」
その言葉に、風丸は戸惑うような視線を投げる。虚空に彷徨う円堂の目に、酷く悲哀が映り込んだ。どうしてそんな顔するんだよ、と。
「俺じゃ、力になれねえ?」
期待させないで。
そんな言葉を聞くたび、俺はお前に好かれてるんじゃないかって、両想いなんじゃないかって気分になってしまう。だから風丸は、言うのだ。今日も嘘を吐くのだ。
「——何も隠してないさ」
ゆっくりと笑むと、円堂も笑った。
*
べーこんれたすうううううry
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