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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- その炎は青く———
- 日時: 2011/09/14 20:39
- 名前: 楼紗 (ID: Ft4.l7ID)
——兄さん...僕はずっとそう思い込んでた。
「兄さん!!兄さん!!早く起きて!!兄さんってばっ」
目覚まし時計が激しくなっているにも関わらず兄の奥村燐は気持ちよさそうに寝ている。
もちろんその日は平日で塾に行く準備をしなければいけないのだが、
兄はいつまで経っても起きる気がしない。
「もう、僕は先に行くからね。遅れても知らないよ。」
最後にはぁとため息をつきあれが自分の兄さんということにあきれつつ家を出ることにした。
けっきょく兄さんが家を出たのはその1時間後。
ここ、祓魔塾は本気で祓魔師を目指すため日々勉強をしているのだ。
が、
ここでも兄さんときたらテストもいい点数は取れないし、授業態度も悪いし…
「はぁ…」
——今思うと、僕最近ため息ばかりついていないか?
もしかしてストレス?
でもこれもきっと兄さんへのことだし…
もちろん兄さんにはないところだって僕にはたくさんある。
兄さんは小さい時から強く…
弱虫だった僕をなんかいも助けてくれた、僕のヒーローだった。
お父さんの次に大好きだった。
今となってはただ疲れるだけの弟という感じだ。
どっちが弟かわからない。
「雪男、お前今日なんか疲れてないか?」
とうの本人の兄が僕にそう聞いてくる。
兄さんのせいで疲れていることにもきずかず…
あのころの頼もしかった兄さんはいったいどこへ…
でもいいんだ。
僕はこの今の兄さんが、
今のままの兄さんが、
青く、優しい炎が僕を照らしてくれているんだ。
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