二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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天才作家スズ秘密ファイル☆ZERO マフィン伯爵と卒業式
日時: 2011/11/22 21:59
名前: 華南 (ID: JgT8Ge3V)

■注意書き
今回は天才作家スズ秘密ファイルの二次創作小説を書いていきたいとおもいます。
以前私が趣味でかいた物を少し文体などに訂正を加えたものをうpしていきます。
中3クオリティなのでわるしからず。
二次創作なのでオリジナルキャラ(今回の場合は女の子)を含んだり、
オリジナル設定を加えています。
そして、今回はうp主の趣味でプランスの出番が多いです。

■作品について
これを、コピペなどして他サイトに貼り付けるとかは迷惑となるのでやめてください。
特に2ちゃんとかそういう系でネタとして使うのはとても迷惑行為です。
やめてください。

■今回の設定
卒業式、ということではい。
女公爵が高等部に上がることを前提したものです。
今回のマフィン伯爵は完全オリジナル人物です。
私が今後このシリーズを続けるとしたら、もしスズちゃんが中二になったら・・・。
という話です。原作ではどうやらずっと中一設定でいきそうですが。
嫌な人は見ないで下さいね。

■コメントについて
最後にコメントについてですが、批判コメは傷つくのでご遠慮願います。
もっとこうして、等様々していきます。
人がみてないとしても、自己満で書いていきますので宜しくお願いします。

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Re: 天才作家スズ秘密ファイル☆ZERO マフィン伯爵と卒業式 ( No.1 )
日時: 2011/11/22 22:28
名前: 華南 (ID: JgT8Ge3V)

1・おもわぬ招待

私、スズだよ。
ここらへんでは優秀、そしてグローバルな名門校として知られている松陽学園の中等部一年生なんだ。しかも、これまでは天才作家っていわれてた。
え?なんで過去形なのって?
それはね、今まで催促しかこない、もう嫌だとおもっていた編集部からの催促がこなくなったからなんだ。
嫌で仕方がなかったのは、私が本物の天才作家じゃないから。
だって、天才作家だったのは死んだ双子の妹の美織ちゃん、通称オリちゃんだったんだから。
でも、それは人には言えない。そんなはずだった。
でも、女公爵はそれに気がついてしまって、今では普通にみんな知っている。
そんな私が今居るのは家。
といっても死んだお母さんの妹の叔母さんの家。
ひきとってもらっているのよ。
だからあまり迷惑かけないようにしてるんだ。
「スズちゃん、入っていいかしら?」
とんとん、とノックがして声がした。叔母さんだ。
叔母さんは引き取っているわたしのことを邪魔者扱いしない。
それどころか優しくしてくれる。
「スズちゃん、仁なんとかって人から電話よ。」
えっ?たしかプランスは今カイの手術をしにいっているはず。
どうしてまた?
あ、カイってのは私の元クラスメイトで友達。
優しくってね、カッコ良いの。
プランスはもっとすごい。スウェーデン王室の血を引く王子。
それだけじゃなくて頭も良くてなんでもできる天才。
しかも美少年。というより美少女。
そんな彼がどうして手術にって?
カイは病気なの。もしかしたら死んじゃうかもしれないからプランスが手術をすることになって二人ともスウェーデンにいるはず。
どうしてだろ。
私は少し戸惑いながらも差し出された電話機を手に取った。
「もしもし。スズだけど。プランス?」
「遅い。何分待たせたら気が済むんだ。」
「まあまあ。で、いったいどうしてアンタが私に電話を?
手術今日じゃないでしょ?」
電話の向こうでなにやらため息が聞こえた。
「ああ。それなんだがな。
私は一度日本に帰ることになった」
はあ?私は不思議でしかたない。
そうね、たとえるなら某ゲームでモンスターボールに入ったはずなのに最後の最後で
ボールからでてしまう、そんな気分かな。
「私が精神的に落ち着かないせいだ。
向こうでそんな精神じゃこれは無理だと言われたから戻ることになった。
一週間ほど日本で休養してからまた戻るのだが。」
「そうだったの・・・」
プランスでも精神的に病むことってあるのね。
あいつ、冷血人間だからそんなことないと思ってたけど。
ちょっと以外。
「それで、急だが明日お茶会を開くことになった。
お前絶対来い。あと、追記だがあの騒がしい女・・・えっと名前なんだ。
ああ、丸山都か。あいつはこなくていい。呼ぶな。疲れる。と女公爵からの伝言だ。」
ツーツーツー。
ミャーコを呼んだらめんどくさいってのはわかるけどさ、それをわざわざ私の口から言わせるのお・・・?それって結構なイジメだよね。
はあ、どうしよう?

Re: 天才作家スズ秘密ファイル☆ZERO マフィン伯爵と卒業式 ( No.2 )
日時: 2011/11/22 23:08
名前: 華南 (ID: JgT8Ge3V)

2.卒部式なんてあるの?

次の日、そんなこと忘れたぞーなんていう気になって私は普通に家を出た。
教室に入るとミャーコが凄い早さで私のもとに駆け寄ると真っ先にこういったのよ。
「今日、プランスがきたの、知ってる?」
知ってるわよ。何せ昨日わざわざそんなことを私にだけ告げたんですからね。
「きっと私に告白したくてうずうずしているんだわ」
なにをどう想像したらそうなるのよ、ミャーコさん。
あなたの素晴らしい妄想力分けて欲しいわ。
「そんなことより、今日なにかある?」
「いや、私は何も聞かされてないよ」
「そう。あ、そうだわ。私聞いたんだけど、今日卒部式の練習があるんだって。」
卒部式?ってことは中等部の卒業式みたいなもんなのかな?
ま、まさか小等部の?
「中等部よ。てことは女公爵も高等部になるね。」
あ、忘れてた、女公爵はもう高等部なのかあ・・・。
と、いうことは当然一年生も入ってくるわけで。
きっとプランス達は年下からも大人気なんだろうな・・・。
ってことは年下からも恨まれるってことじゃん。
年上からだけでなく年下からもとか考えただけで嫌だよ。
「あ、そうだ。今日ミャーコと一緒に帰れない。ごめん。」
「あ、それなら私も。今日は用事でパパとママが車で迎えに来てるの。」
そうなんだ。それならバレなさそう。

Re: 天才作家スズ秘密ファイル☆ZERO マフィン伯爵と卒業式 ( No.3 )
日時: 2011/11/22 23:41
名前: 華南 (ID: JgT8Ge3V)

3・放課後と予兆

あー長かった。
それから卒部式の練習が終わったんだけど、凄く長いの。
「感謝の気持ちを込めましょう」ってのがモットーらしいけど、
正直私はなんの部活にも入ってないからお世話になったこともない。
部員だけ参加したらどうなのよ?
って思ったけど私には用があったから急いで教室を抜け出しシャーベット寮へと向かった。
走ってる途中で成宮にばったり遭遇。
「やあ、スズ。お前も行くのか?会議兼お茶会。」
うん。まあね。
成宮もカイやプランスと並んでカッコ良い。
サッカー部員でこのあいだ無回転シュートが決まったから私の彼氏、ってことになってる。
「じゃあ、一緒にいこうぜ。」
こうして成宮と並んで歩くと少しだけ意識してしまのよ。
だって私の彼氏だもんね。
イマイチ実感湧かないけどさ。
そうこうしているうちにシャーベット寮についた。
「鈴木さんと成宮くんですね。今日は漆黒のリビングにお連れします。」
ついたら先輩たちがいて案内してくれる。
「お、スズと成宮じゃないか。あ、煩いあいつはきてないのか。よくやった。」
女公爵はそういって喜んでいたけど顔はあまり笑っていなかった。
「おーい、プランス。そこにいないでこっちに来いよ。
スズ、お前言ってやれ」
「ねえねえ、プランス。こっち来てよ。みんな心配してるしさ」
「スズ、お前がこっちに来い。いいものが、ある」
私がプランスの元に寄るとプランスはなにやら取り出して私に差し出した。
「フルーツタルトとマフィンだ。」
「え、これ食べて良いの?」
「駄目だといっても食べるだろう。」
むっ。まあ、そうだけどさ。
私はまず、マフィンから口に運んだ。
とろけるような生地にほのかなバターの香り。
ココナッツとクルミとアーモンドがのっていてこれまた美味しい。
タルトの方はベリー系のタルトだった。
ストロベリーにラズベリーのクリームが最高にマッチしていて。
宝石のようにちりばめられたブルーベリーもとても美味しい。
私はめちゃくちゃ満足。
「スズ、問題だ。」
なによ、人がものを食べてるのを観察した上でこれかっ。
「この学園の生徒会の構成を知っているか?」
そりゃー知っている。真矢先輩も井深先輩も生徒会だったから。
「会計、書記、副会長、会長でしょ?」
「それくらい誰でも知っている。そうではなく誰がやっているのは本名で答えろ。」
え・・・?うーん知らない。
「お前はいつも全校朝会のときになにをしている。
せめて会長の名前くらいは知っているか?」
うん。知ってるよ。
高等部三年の四条貴織さん。
美人で、お金持ち。そして学問優秀で運動神経抜群の全生徒の憧れの的。
でもどうしてそんなこときくの?
「今日の議題の為だ。私が今日学校にきたのは帰ってきたからというのもあるが、
実はこれから話すことを解決するために来たようなものだからな。
休養目的ならば本来、家で休息したほうがいいだろう?」
まあ、そうよね。でも、会長となんの関係が?
そう思ったとき女公爵がこっちに来て告げた。
「来たぞ。」
扉が開くと同時にダンディーなおじさまといった感じの雰囲気の男の人が入ってきた。
「今日は現生徒会長:四条貴織さんの父、四条貴史さん、通称マフィン伯爵に来て頂いた。
どうぞ、伯爵」
こんなに威厳のあるのだからただ者な雰囲気はしない。
でも、なんか不思議なのよねえ・・・。妙に親近感湧くというか・・・。
「私が貴織の父、マフィン伯爵だ。寮生諸君、久しぶりだ。」
久しぶりってことは以前にもこの人きたことあるんだ。
「ああ、初めましての人もいるな。まあ、いい。
私を見たことはないかな?」
え・・・。困ったな。親近感は湧くのに。
「スズ。このお方はこの学園に多額のお金や様々な備品を寄付してくれているんだ。」
プランスはそういった。
そういえば、プランスの母は理事長だったっけ?
「それで聞いて欲しいのだがね。貴織が居なくなってしまったんだ。」
ええ−?会長が?
「これからそのことについて説明する。」


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