二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

薄桜鬼〜雪村家の宝刀〜
日時: 2012/08/02 20:50
名前: 朱雀 (ID: ia9Umcvq)

初めまして、朱雀(すざく)と申します。

えっと、これは薄桜鬼の夢小説です。
主人公とか出てくる人は変わりません。
ほっとんど、ストーリーはアニメと一緒です。
主人公視点で行きます。

よろしくお願いします。

Page:1 2 3



Re: 薄桜鬼〜雪村家の宝刀〜 ( No.12 )
日時: 2012/08/07 20:19
名前: 月那 ◆7/bnMvF7u2 (ID: IsQerC0t)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode


ハジメマシテ、月那(ルナ)です

とっても面白いです!!
更新頑張って下さい!!!!

Re: 薄桜鬼〜雪村家の宝刀〜 ( No.13 )
日時: 2012/08/08 20:45
名前: 朱雀 (ID: ia9Umcvq)

第7話 鬼の能力

新選組の屯所———

翔はついて羽織りを脱ぐなり、土方に呼び出された。
いう事は唯一つ、翔の言ってた〝能力〟と風間、雨霧との関係だ。

翔「前に鬼の事は話したよな。俺が言った能力ってのはそれの事だ。」
土「つまり、その風間とか言う奴がその鬼だと?」
翔「そっ、ついでに千鶴、風間、雨霧も鬼の一族。
  特に、千鶴と風間の一族は代々純血の一族だから、
  かなりの力を持ってる・・・・・はず。」
平「何で〝はず〟なんだよ?」
翔「俺だって風間と本気で殺り合った事は一度もない。
  それに、千鶴は傷の治りが常人より何百倍も早いってだけで、
  戦闘とかは全く出来ないんだもん。」

翔は「だから俺が付いてんだ。」と付けたし、口を摘むんでしまった。
「これ以上話す事はない。」と言いたげな顔で土方を見る。
しかし、土方も一歩も引かず、翔を睨みつけながら話を続ける。

土「で、お前も鬼なのか?」
翔「さあな。」
土方「さあなって・・お前な。」
翔「分かんねーよそんなの。
  本来の姿になったって角が生えるわけじゃねーもん。」
千「でも、翔だって傷の治りは早いし、戦闘能力も他の人よりはいいんじゃ・・」
沖「じゃあ、千鶴ちゃんもその〝本来の姿〟ってのになれるわけ?」
千「いえ、私はなれないんです。
  翔が言った通り、私は戦闘に向いてないみたいで・・」

翔は一向に進まない話にあきれて、ついに全てを話した。
もちろん、鋼道の事も鬼の事も千鶴と翔の故郷の事も全て。
千鶴は途中で泣き出してしまったが、ちゃんと最後まで聞いていた。

土「まさか、鋼道さんが幕府から天皇に寝返ったとはな・・」
翔「まだ確かな証拠はないが、可能性は高いと思う。
  それと羅刹の事だが、あれは元々鋼道が雪村家復興のために作ったもんだ。
  俺達の故郷の水を飲めば変若水の効果が薄くなると思う。」
山「それはほんとなのですか?」
翔「まだ推測の段階だ。試した事もない。」
土「試してみる価値はありそうだな。山南さん、頼めるか?」
山「分かりました、すぐに準備を整えて向かいます。」

山南さんはすぐに部屋を出て行き、羅刹になった者を2、3名連れて
向かった。
翔は千鶴と共に部屋に向かい、深い眠りについた。

Re: 薄桜鬼〜雪村家の宝刀〜 ( No.14 )
日時: 2012/08/09 17:51
名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)

なんか、話結構ぶっ飛びですねwww

更新待ってます。

Re: 薄桜鬼〜雪村家の宝刀〜 ( No.15 )
日時: 2012/08/10 13:05
名前: 朱雀 (ID: ia9Umcvq)

第8話 要請

翌日、会津藩より正式な要請が下った。
池田屋での一件もあり、
会津藩も新選組の活躍を認めざる負えなかったのだ。

近「それから、事は相談なんだが、雪村君達。」
千「はい?」
近「君達もついてきてもらいたいのだが、よいだろうか。」
千「え?」
近「戦に出てくれとは言わん。
  伝令や怪我人の治療など、今は一人でも人員がほしい。」
土「無理にとは言わねえ。行くか行かないか自分で決めろ。」
千「私・・・」

千鶴は困ったような、心配するような顔で翔を見た。
翔は笑みを浮かべて千鶴を見るだけで、
行けとも、行くなとも言わなかった。

平「そういや—、翔はどうすんだ?
  池田屋ん時は無理矢理羽織り着させたけど、もう新撰組の仲間って
  事でいいのかよ?」
土「ああ、近藤さんがその気になってるみたいだしな。」
千「え?翔も新選組に入ったの?」
翔「成り行きでな。」

新選組と言っても、千鶴のいう〝新選組〟ではなく、〝新撰組〟の方
なのだがと翔は思った。
そして千鶴は「私にも何かお手伝いできることがあるのなら。」と、
出る事を決意した。

こうして、後に〝金門の変〟と呼ばれる、今日の都中を巻き込んだ戦い
の幕が上がろうとしていたが、まだそれに気付く者はいなかった。


伏見奉行所———

近「会津中条、松平容保様お預かり新選組。
  京都守護職の命により馳せ参じ申した。」
 「要請だと?そのような通達は届いておらん。」
 『!!?』
近「しかし、我らには正式な書状もある。上に取り次いでいただければ・・」
 「取り次ごうとも回答は同じだ!さあ、とっとと帰れ。
  壬生狼ごときに用はないわ!」

そう言ってその偉そうな役人さんは中へ入って行ってしまった。
翔の隣で、千鶴が「ひどい。」とつぶやく。

原「ま、俺達の扱いなんざあんなもんだ。」
千「でも・・」
翔「所司代は桑名藩の仕事だ。
  俺達がヘタに騒ぎを起こせば、会津の顔を潰しかねない。」

所司代では話にならないと悟った近藤さんは、藩邸に問い合わせた。
そしたら、今度は九城川原へ行けと言われたらしい。


九城川原———

 「新選組が我々会津藩と待機?そんな沙汰は受けておらんな。
  すまんが、藩邸に問い合わせてくれ。」
千「また?」
翔「・・・・」

その言葉使いにキレた翔は近藤さんの横に立ち、今すぐにでも殺す
とでもいうような目つきで会津の奴等を見ながら言った。

翔「テメ—等の藩邸がここに来いっつったんだ。
  つべこべ言わずに上に取り次げ。殺すぞ。」
 「なっ!!」
近「やめろ、翔。そんな言い方では事態が悪化するだけだぞ。」
翔「・・・・はい。」

結局、翔にビビった隊士どもは、今自分達が言われている命令を
局長達に教え、ここで待機するようにと言われた。
翔はまだ腹の虫がおさまらないのか、
一人川べりに向かい刀を振り回していた。

Re: 薄桜鬼〜雪村家の宝刀〜 ( No.16 )
日時: 2012/08/11 05:52
名前: 朱雀 (ID: ia9Umcvq)

第9話 切って落とされた幕

源「どうやらここにいるのは予備兵のようだね。
  主戦力の方は蛤御門を守ってるらしい。」
千「じゃあ、新選組は予備兵扱いってことですか?」
源「必然的にそうなるね。」
永「ったく、一刻を争うんじゃなかったのかよ。」

新選組は川辺の所で各々焚火をしていた。
たとえ夏といえども、夜の外は体に堪える。
翔は、二重に着ていた桜色の羽織を千鶴に渡した。

千「ありがとう、翔。」
翔「お前は無理しなくていいんだから、眠たいときは眠ったらいい。」
千「だ、大丈夫だよ!」
翔「とにかく、それはちゃんと羽織ってろよ。」
一「何処に行く。俺達はここで待機だぞ。」
翔「体、温めておいた方がいいだろ。斉藤さんもやるか?」
一「遠慮しておく。体を休める事も重要だ。」

翔は「そうか。」と言って一人で川べりに向かい、
少し足を水に付けながら稽古をし始めた。
稽古と言っても、相手がいないので出来る事は少なかった。


夜明け———


さすがに千鶴は耐えられなかったのか、首をコクリと動かしながら寝ている。
永倉さんと源さんはその様子を見て苦笑してる。
ただ、翔だけがものすごく厳しい顔をしている。

翔「なあ、斉藤さん。」
一「なんだ。」
翔「さっきっから森の木々達が妙に脅えてるんだ。
  風も京の都に近づこうとしてねえし、何かあったんじゃねぇか?」
一「だとしても、根拠がそれでは話に・・・」


ドォオォォオオン!!


 『!!!?』

都の方から、激しい砲撃音が何発も聞こえてきた。
翔の予感が的中したのだ。新選組は、急いで都に向かう。

 「待たぬか、新選組!我々は待機を命じられているのだぞ!」
土「長州の奴等が攻めてきたら、援軍に行くための待機だろうが!」
 「しかし、出動命令はまだ・・」
土「自分の仕事に一欠片でも誇りがあるんなら、
  テメ—等も待機だうんぬん言わずに動きやがれ!」
 「・・・・よし、続け!!」


Page:1 2 3



この掲示板は過去ログ化されています。