二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 黒子のバスケ —始まった物語—
- 日時: 2012/08/10 18:20
- 名前: 味醂 ◆YSQMQlpfD2 (ID: iAb5StCI)
- 参照: 充狩り行こうぜ!
どうも、初めまして。
味醂と書いてみりんと読む者です。
サブタイトル考えんの苦労したぜ☆←
結局始まった物語に落ち着きましたけどね。
ちなみに他の候補は「今動け、この物語」だの云々。
ってこんな話抜きにして!
——今、始まった物語。
ほら、扉の開く音がした。
始まりますよ!
*注意*
一部BL・GL・15禁表現が含まれることがあります
バスケのシーンというより他のシーンの方が圧倒的に多いです
- Re: 黒子のバスケ —始まった物語— ( No.7 )
- 日時: 2012/08/11 20:57
- 名前: 味醂 ◆YSQMQlpfD2 (ID: iAb5StCI)
- 参照: 充狩り行こうぜ!
登場人物更新しました!
- Re: 黒子のバスケ —始まった物語— ( No.8 )
- 日時: 2012/08/15 02:24
- 名前: 味醂 ◆YSQMQlpfD2 (ID: iAb5StCI)
- 参照: 充狩り行こうぜ!
第三話 やっふう!
別に女バスにいたからってわけじゃない。
羅心中は女バス男バスどちらも強豪なので。
……では何故私が注目されていなかったのか!?
続きはウェブで!!
「なな……じゃない、波澄。
教室着いたよー」
呆れ顔の瀬奈。
何故呆れてるのかはこの際無視! 分かってるけど無視!
「バレないかなー……?」
「バレないわよ! だってつるぺt」
「つるぺたっていうなあああああああああ」
瀬奈の言葉を遮り、私は叫ぶ。
つるぺたは禁句なんだよ!
「お前等入学早々元気だなー」
後ろから声が聞こえ、私は振り向く。
そこには茶髪の男がいて、笑っていた。
「誰ですか?」
「俺は八雲 練磨!
お前等は?」
「あたしが渡部 瀬奈。
こっちが……、」
「白鳥 波澄! よろしくー!」
元気よく言った。
が、いきなり練磨が吹き出す。
「な、何……?」
瀬奈が慌てたように言った。
「くくっ……」
練磨は笑ったまま。
「どうした?」
「……だってお前……。
チビだから俺を見上げて挨拶してるの見たら笑えてきて……」
ち、チビ……。
女はつるぺた、男になればチビ!!
私は欠陥品か!?
「別にいいだろ。
そんなので笑ってるお前の方が余程たち悪いぞ。」
練磨の顔を指差して言った。
「あーごめんごめん。
とりあえずよろしくな!」
「……よ、よろしくね」
瀬奈がおずおずと言っていた。
—教室—
如月高はAクラスからFクラスまでの6クラスでできている。
頭の良さでクラスが決まるシステムだ。
Aが一番頭が良くて、Fが一番頭が悪い。
はっきり言って差別化されてるんだと思った。
私はBだけどね!
「あ、ここ菜々になってんじゃん……」
瀬奈が席順表を見て言った。
当然だ、私は菜々なのだから。
「俺の席その菜々の隣だ! 可愛いといいなー」
そ れ 私 や。
「……んで、波澄の席がねーな……。なんでだ?」
私が菜々だからでーす。
「んー……どうしてだろうな?」
語尾が高い音で出てきた。
焦り過ぎだ私\(^o^)/
「はいはいはーい! みんな席ついてー!」
あ、せんs
「ゑ」
すごく驚いた。
何で作者が先生やってんだよ!
私達より年下じゃんよ!
「あれ、君達席に座らなきゃいけないよ?」
作者こと味醂が私達に言った。
「それが、この白鳥波澄君の席がないんです」
「えー? おかしいなあ……。
全員のやつあると思ったんだけど。
ん? この菜々って誰だ?」
私です……。
「菜々ちゃんいたら手挙げて!」
しーんとして誰も手を挙げない。
当然なのだが……。
「これ多分菜々じゃなくて波澄の間違いだね。
じゃー菜々ちゃんの席に波澄君座って。」
……やっふう!
さすが馬鹿作者! バレなかった!
「あーあ……後で全部波澄に修正しておかなきゃ……」
後ろで作者の悲劇が聞こえたが、スルーしておくことにした。
- Re: 黒子のバスケ —始まった物語— ( No.9 )
- 日時: 2012/08/20 02:38
- 名前: 味醂 ◆YSQMQlpfD2 (ID: iAb5StCI)
第四話 俺もバスケ部だ!
席に座ると、先生がだらだら話し始めた。
入学式のことだろうとは分かっていたが……聞くのがどうもめんどうくさい。
窓際の席なので、外が見える。
誰も居ないが。
そんなこんなでずっと外を見ていると、みんなが体育館に移動し始める。
あーあ……めんどくせえ。
入学式なんて要らないよ。
—そして入学式終わり—
校長きっちり三十分喋ってたね☆
しかも禿げとか、テンプレ校長すぎ(笑)
「校長先生本当いいこと言ってたよね!」
隣で瀬奈がなにやら感動しているようだが、私には分からない。
そもそも瀬奈とは感動するポイントが違うのだ。
「そうだねー」
棒読みで流しつつ、教室へ戻った。
—教室—
私は今、ぼけーとしているしかないのだ。
思いもよらず自由時間が余ったから。
瀬奈は友達作りに勤しんでるし……。
私? いや別に……ははっ(半泣)
今男だから女の子に話しかけるのもなんかとか思ってでも男に話しかけるのもなーって思って結局ぼっちですがなにか?
半分やけになり、心の中で誰かさんに話しかけた。
「お前何やってんの」
急に後ろから声をかけられ、少しビクッとする。
振り向くと光で金髪に見えるような茶髪がいた。
いや、簡単にいうと練磨なのだが。
何かそういう表現をしてみたいお年頃なんですー。
「別に何も。」
簡潔に答えた。
というか練磨、お前こそ何してる。
「そうかー、へへっ」
「何笑ってるんだ。」
「何でもー」
笑顔を浮かべながら練磨が私の前の席に座る。
そこは名も無きAさんの席じゃまいか。
君は私の隣の席だろうがああああああ。
わけの分からない半狂乱。
そして私の陣地(机の上)に侵入してくる練磨。
おいてめえ何私の陣地(机の上)に手を乗せてんだ。
『もうお前冷静になれよ。』←心のつっこみ
はっ、私は今まで何を……?
「お前何部に入るの?」
ぶ、部活の話題でしたか。
「バスケ部……だけど」
「俺もバスケ部だ! 同じだなー」
「そうだな。」
「チビなのにバスケ部かーそうなのかー」
うるさいやい!
チビで何が悪い!
女としては平均身長だ!!
「悪いか?」
「お前さっきからクールだな」
「そういうお年頃なんですー」
という使い回しのようなセリフを言った。
男ってどんな話し方するのか分かんないし……。
「瀬奈ちゃんは?」
もう瀬奈ちゃん呼びですかそうですか。
って何ムキになってんだ……。
いい加減にしろ! 冷静になるんだああああああああああ。
私の精神状態が危ないよおおおおおおお。
後の狂人である。
「瀬奈なら……バスケ部のマネージャーだ。」
「ふーん、そうなんだ。」
興味ないんかーい!
心のツッコミだぜ!
何を! やってるんだ! 私は!
「でもいいよな。
波澄はあんな可愛い子と友達で。」
「でしょーかあいいでしょー。
ふふふふふさすが私の幼馴染」
「……なんだよお前いきなり女口調になって。」
はっ。
「なんでもない。」
いかんいかん、瀬奈の事となると父親のような感じになってしまう。
昔から溺愛してるんだから……。
「気持ち悪いぞ」
「お前に気持ち悪いなんぞ言われる筋合いはないな。」
だからさっきから……私は何故……こんなキャラ!?
あれれー? おっかしーぞー?
駄目だ……かってが掴めない。
誰かああ!
ヘルプ ミー!
- Re: 黒子のバスケ —始まった物語— ( No.10 )
- 日時: 2012/08/22 03:42
- 名前: 味醂 ◆YSQMQlpfD2 (ID: iAb5StCI)
- 参照: 充狩り行こうぜ!
第五話 仲間との出会い
なんやかんやで体育館に着いた。
入学式の時の椅子や飾り付けはすべて撤去されており、実にクリーンだった。
で、そこに居たのは銀縁メガネの人と水色のサイドテールの可愛い女の子だった。
「来たな、期待の新人達。」
あ、さっきのキャプテンっぽい人だ。
てかネクタイが赤だし、二年なのね。
「どうも! 期待の新人(笑)こと白鳥 波澄でっす!」
「波澄君テンション高っ!!
あたしは渡部 瀬奈です、よろしくお願いします。」
「八雲 練磨です! 頑張ります!」
自己紹介をしていると、後ろから三人組が入ってくる。
薄紫の髪に濃い紫のメッシュの人と、橙色の髪の人と、普通の黒髪の人。
う……身長高いな。
153cmが浮くんだが……。
てかメッシュ! おまえ一年の身長じゃねえ!
その緑色のネクタイ実はフェイクなんだろ!? そうだと言ってくれえええ。
荒ぶる波澄。
「俺は黒瀬 海斗だ。
ポジションはパワーフォワードやってる。」
敬語ぐらい使えメッシュ……じゃない黒瀬海斗。
「僕は一之瀬 紅葉ですよぉー。
よろしくお願いしますなのですよぉー。
ちなみにポジションはポイントガードなんですよぉー。」
よぉーが口癖なのかね肩まで橙……じゃない一之瀬紅葉。
「宇佐美 乱馬っていうッス!
えと、シューティングガードやらせてもらってるんス。
よろしくお願いします!」
キラキラしてるガングロ……じゃない宇佐美乱馬。
てか一回付けたあだ名って消えないよね……。
そういえばポジションって言わなきゃいけないんだ……。
「俺は東 統一郎。
二年だがキャプテンをやっている。」
「私の名前は水野 茉梨。
監督です。」
監督うううう!?
え、なんで女の子が監督やってんの。
有りなの!?
ていうか顧問はどこ!?
二次元って便利よね、大人を出さなくていいんだもの。
私が虚ろな目でそう呟いたとき、もう既に三人組の後からきたモブキャラっぽい人達が自己紹介し終わっていた。
「東君、これで最後よ。
今年は一年八人も!
いっぱいで嬉しいわっ」
「水野、あの行事を忘れたのか。
これからこの八人を絞り込むんだぞ。」
「えー……あれまたやんの?
去年十一人が三人に減った……あれを。」
「恒例だろ?
伝統にするつもりだ。
しかも今年は更なる強化を込めて、更に厳しくする。」
「あれより厳しかったら誰もできないわよ!
……いや、今でこそ東君はできるけど……」
何を言っているんだろ、あの二人。
仲良いなあ……。
「というわけでこれから試験だ!」
え。
いきなり試験!?
- Re: 黒子のバスケ —始まった物語— ( No.11 )
- 日時: 2012/09/02 21:01
- 名前: 味醂 ◆YSQMQlpfD2 (ID: RHpGihsX)
- 参照: 充狩り行こうぜ!
第六話 どういうことなの?
「肝心の試験の内容だが……。
これから校庭20周を20分で走ってもらう。」
え?
私は反論しようと口を開いた。
「い、一周一分ですか!?
200mあるんですよ!?」
「なんだ? ……確か白鳥波澄といったか。
出来ないならバスケ部は諦めて同好会へ行ってくれ。」
「そういうわけじゃないけど……。
いえ、頑張りますよ!」
バスケ部に入れないなんて冗談じゃない!
そのために男装までしたのに!
「なお、出来なければバスケ部への入部資格はない。
以上!
ではこれから試験を行う、水野、測定よろしく頼む。」
「はいはいっ。
まったく東君は新人潰しでもしたいのかしらね?
……というわけでルーキー達、これから校庭に移動してタイムを取るわ。
早くしましょっ」
監督お美しい←懐いた
—校庭—
「じゃ……スタート!」
監督の掛け声と共に、私はスタートした。
一緒に走ろうという練磨に速度を合わせ走る。
私の速度より少し遅いけど……まあ間に合うだろう。
って……あれ!?
あのメッシュと橙とガングロどこいった!?
周りをキョロキョロ見回すと、あの三人は私達よりずっと前にいた。
嘘……早いっ……。
正直舐めてた……。
でもモブキャラっぽい人達はまだスタート地点からそれほど離れてはいない。
とりあえず私は前に居る三人を追い抜きたいという負けず嫌いな性格が発動していた。
「練磨……もっと早く走れる?」
「ん? 俺は余裕だけど……。」
「じゃあ走れ! 俺はあの三人を追い抜きたいんだ!」
「……波澄、言わせてもらうけど多分無理だ。
後ろ見てみろよ。」
「何だ……って、え!?」
振り向くともうあの三人はモブキャラを追い抜いている。
一周も差がついてる……なんで!?
「早い……」
「知ってるか? 波澄。」
「何だよ」
「あの三人、超強豪校に居たらしいぜ。
まあ……帝光や羅心ほどじゃないけど。」
羅心とか私じゃまいか。
「と、とりあえず全速力!!」
「え!? ちょ、波澄!
俺追いつけない! 波澄早すぎるって!!」
—ニ十分後—
「な……波澄……。」
18分に私が到着し、19分59秒に練磨が到着した。
私は全速力で走って息切れ状態。
そのまま地面に倒れ込んでいた。
一方爽やかな表情のメッシュ、橙、ガングロと逃げ出したモブ。
あの三人……まったく疲れが見えない……。
どういうことなの?
「みんな凄いね!
正直無理だと思ってたのに!!」
何気に酷いです、監督。
「これぐらい普通だ、水野。」
うるせえ外野!!
こちとら疲れすぎてゲ●吐きそうなんだよ! ふざけんな!!
若干キレ気味の波澄である。
「波澄、そんな所に寝転んでないでこれ飲みなよ。」
「ん……ありがと……!?」
これってさっきまで君が口付けて飲んでた水じゃないの!?
確かに回し飲みは普通かもしんないけど……一応女子なんだよ!?
「もしかして、回し飲みとか駄目なタイプ?」
練磨君たら何て察しのいい人なのかしら!
「ごめんな」
「いいって! 俺気にしないから」
あーあ……。
こんな時私が男だったらいいのに。
「——合格者は五名か。」
受けたのは八人、合格したのは五人。
難しい試験だと思ったのに、案外いけたじゃん。
「やった! 今回はあんまり減らなかったー!
よかったね、東君!」
「これからだ。
それでは試験も終わったし、帰っていいぞ。」
一年「ありがとうございました!」
私は暫くベンチに座ったままボッーとしていた。
瀬奈はというと、他の友達と帰ってしまった。
「疲れた……後喉乾いた。」
そんな台詞を呟いていると、頬に冷たい物が当たる。
「波澄!」
この声、練磨だ。
水持ってるし……。
もしかして、買ってきてくれたのかな?
「これやる!」
やっぱり。
「ありがとう」
練磨の優しさに頼ってしまう。
今日会ったばかりなのに……ね。
練磨は私の隣に座ってニコニコ笑っている。
「にしても波澄凄いよな!
18分だぜ!?」
「……練磨も凄い」
「俺なんてまだまだだよ!」
「そんなことないよ。」
——ああ。
こんな風に、素直に褒められたりしたのって何年ぶりだろうか。
中学でバスケ部に居たときだって。
私はただのロボットだったから。
——憧憬、
あの頃人の賞賛を浴び、人に憧れられ。
そんなの全部【建前】で。
本当の私なんか見てなかったくせに。
他のみんなの方がずっと凄いと思ってたくせに。
どうしてみんな私で【遊ぶ】んだろう?
そんなことばかり考えて。
私は人を輝かせるための物であって自分は輝いていなかった。
ただ暗い闇の中で、一人ぼっち。
瀬奈だって私のことなんか見てくれなかった。
いつだって他の友達ばかり。
私を見てくれる人なんて本当にいるのって思ってた。
「——波澄?」
「! な、何?」
少し過去を思い出してしまった。
今と過去を切り離したと思っていたけど、やっぱり無理だったのかな。
切り離せはしない、過去。
「波澄、顔赤い」
「夕日だろ?」
「バレた? ハハッ」
練磨の横顔を見た。
本当に光っている気がした。
美しく、自分で輝く光。
——それは私が見た憧憬。
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