二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 鋼の錬金術師 光影の少女 ( No.3 )
- 日時: 2009/12/12 17:00
- 名前: 椿薔薇 (ID: Q3zV8Sch)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14385
第五話「過去。そして禁忌」
「ど、どういうこと…?」
二人はただただ立ちすくんでいた
「まさか…な」
エドは頭でよぎった。もしかしてアムールが…?とそれを見抜いたかのようにアルが言った
「でも…やったかどうかもわからないし、アムールやお姉さんじゃないって可能性もある!」
二人はじぶんたちの犯した罪。それを、同じことをしてしまった人がいるなんて、そう信じたくなかった
「血がついてる。このシミも…」
涙。このシミは涙…
そんな二人に追いをかけるかのように部屋のドアが…開いた。
「エド!アル!用意できた…っ?どうした…」
一枚の紙を見てたっていた二人に近づき、紙を…人体練成の練成陣のかかれたものを拾った
「のっ…!?」
それを見た瞬間アムールはエドたちを見て
「もしかして…見ちゃった?」
その手は…
「あ…」
紙を握り…
「アムール。お前、もしかして…」
震えていた。
「ごめん…なさい、ただ…ただ…もう一度お姉ちゃんに会いたくて、笑顔がみたくて、一緒にいたかっただけなの!!ごめんなさい…分かってた。分かってたの…禁忌だって、でも…でもっ!」
泣きながら下に座り込む。。。そんなアムールを見てエドたちは自分たちと重ねていた。ただ、もう一度母さんと…禁忌だって知ってた。分かってた…
「アムール…」
「くわしく、はなしてくれないか…?俺たちもはなさなきゃならないことが、アムールにだったら言える。いや言わなきゃならないと思うんだ」
アムールはその言葉に顔をあげた。ずっと…ずっとごめんなさい。といい続けてきたその口で今度は…
「私も…ふたりになら、話せる気がする。どうなるか分からない…でも、話さなきゃいけないと思った」
アムールの右手には強く握り、涙で濡れシワだらけになった紙がにぎられている。あのときとおなじように…人体練成を行った時のように。
…しかし、彼女の右手には黒い手袋が。その下にあるのは、もう彼女の本当の右手ではない。銀色に光、彼女の、彼女たちの犯した罪の証だといっているようだった。
『次からはあの日の。アムールの行った人体練成の辛くとてつもない過去の回想になります。それを聞いた兄弟は何をおもうのか…硬く閉ざされた記憶が今蘇る」