二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 孤独ナ天使 【D.Gray-man】 ( No.9 )
日時: 2009/12/24 17:55
名前: 白夜 (ID: 1LZEPC8Z)

【第4夜 舞い降りた神よ・・・】

わたしは、無意識に母からもらったネックレスを触った。
クリスタルの、ダイヤの形をした、大切なモノ。
フィン・アベーユからもらった、大切なモノ───。

「テテオお姉ちゃん!来て来て来てー!」

突然、外からマオの大きな声が聞こえてきた。
椅子に座っていたわたしは、ゆっくりと立ち上がる。
少しだけのび、とすると外へ出た───・・・。

「夢じゃなかった!本当に来てくれたんだね、伯爵!」

『勿論ですヨ、お嬢サン♪約束でしたからネ♪』

わたしは、しばらくの間、動くことができなかった。
───何者?!本当に千年伯爵っていう奴なの?!
でも、マオの夢じゃなかったの?!
大きな帽子をかぶり、カボチャの傘を持った人。

「貴方が・・・千年伯爵なんですかッ?!」

『初めましテ、テテオサン。千年伯爵デスヨ♪』

「ほ、本当に、両親をかえしてくれるんですか?!」

『当たり前デスヨ。───約束がありますケドネ』

やくそく?
怪しい、と思った。
まあ聞いてみようとも、思ったが。

「どんな約束ですか・・・?」

『そのネックレスをくれたら、いいデスヨ♪』

このネックレスを?!これは、お母さんがくれた大切なモノ。
でもこれをあげれば、両親は帰ってくる・・・!

「テテオお姉ちゃん!あげれば帰ってくるんだよぉ!」

マオが騒いだ。
───そうね、あげれば帰ってくる。
わたしはそっと、ネックレスを外そうとした。