二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 夢の中の俺はモンスターハンター ( No.3 )
- 日時: 2010/01/09 12:06
- 名前: アビス (ID: 7.60N42J)
2話
モンハン出来るやつしか興味なし
「——て、夢見たんだけどさ」
—カチャカチャ—
「まあ、お前ならあり得なくもないな」
—カチャカチャカチャ—
「いや、でもいつもの夢とは違ったんだよ。内容も全部覚えてるなんて
いままでなかったんだよな」
竜人は今学校にいる。夢の中で殴られた後目が覚めたら、そこは自分の部屋だった。
だから、今こうして友達と共にモンハンをしている。
ちなみにこの学校は制服はなく自由。休み時間であれば携帯、ゲームなんでも自由。
その他もろもろ、びっくるするほどフリーダム!!
なのだが、いやだからこそか。この学校は、生徒の問題はほとんどなく
勉強、スポーツにおいて他の学校に比べるとレベルが高い。不思議である・・・
「よし!終わった」
竜人が言った。
「G級ラージャン7分でノーダメクリアか。相変わらずすげえな」
竜人の友達、和也(かずや)が呆れるように言う。
「イャンクック討伐訓練も20秒切ってるし。どうやったらそんな事できんだよ」
竜人の友達、洸矢(こうや)もいう。
「そろそろ先生くるからやめた方がいいな」
竜人はケースにPSPを入れると自分の席に戻った。
しばらく、すると先生がやってきた。
「おはよう。さっそくだが皆に知らせることがある。
転校生がやってきた。こんな時期だが親の都合でこちらに引っ越してきたらしい。
皆仲良くしてやってくれよ」
先生はそこまでいうと、いつも通りのSHRを始めた。
「転校生かぁ。女の子ならやっぱ可愛い子がいいな。な、竜人」
隣の席にいる和也が言った。
「いや、やっぱモンハンが出来るかどうかが、重要だな」
竜人の言葉に和也は頭を抑えて。
「そうだった。こいつの女性のタイプは自分と同じくらいモンハンが出来るやつだった。
おまえ、絶対彼女出来ないぞ。もったいない」
和也は竜人の顔をみながら言った
「なんでだよ?」
竜人がそういうと、和也は少し声を大にして
「だって、お前並にモンハンが出来るやつなんて全然いないじゃん!」
「そこ!うるさいぞ」
先生に注意され、大人しくなる和也。
「それじゃあ、入ってきていいぞ」
—ガラガラ—
先生の声を合図にドア開かれ、そこから一人の女子が入ってきた。
おお。クラスの男子からそんな声が漏れた。
そこには、トップモデルにも負けないぐらいの女の子が入ってきたのがから。
「はじめまして。草薙 暮羽(くさなぎ くれは)って言います。
まだ、不慣れなところもありますがよろしくお願いします」
そう言って、暮羽はお辞儀する。
「そんじゃあ、これでSHRを終わりにする」
先生はそういうと教室から出て行った。
「ちょ〜可愛いなあ。これは狙わない手はないな」
和也は鼻の下を伸ばしながら言った。
「やめとけって。お前じゃ無理だ」
「お前の顔と比べんなよ!俺でもきっといけるさ」
「・・・いや。そっちの無理じゃないだろ」
洸矢が苦笑いで言った。
和也は確かに顔は悪くない(竜人ほどじゃないが)。
だが、性格は見ての通りに女ったらし。一人の女性に愛を向けるなど
こいつにはぜっっっったいに無理なことだ。
<視点変わり>
「ねえねえ。どっこからきたの?」
暮羽の周りにはすでにクラスの女子たちによる恒例の転校生への
質問タイムが始まっていた。
「東京だよ」
暮羽はそれに嫌な顔を微塵もせずに、笑顔で答える。
「やっぱ、お母さんとお父さんって美男美女?」
「ん〜。そうでもないと思うよ」
その言葉に女子たちは口々に、え〜といい
「うそだ〜。じゃなきゃこんな可愛い子生まれてこないよ」
「そうなのかな〜」
そんな他愛もない話をしていると、向こうからわっと声が入ってきた。
そっちを覗くと、三人の男子が話していた。
何を話しているんだろうと見ていると。
「あっ、やっぱ竜人に目がいっちゃう?」
女子が言った。
「竜人?あの真ん中の男子?」
暮羽が指を指す。
「そうそう。顔はあの通りイケメン。性格も誰に対しても
人当たりが良いから皆から好かれてるんだよね。
ま、モンスターハンターにしか興味がないのが残念だけど」
女子が最後の言葉を本当に残念そうに言った。
「モンスターハンター?」
暮羽がその言葉を聞き返す。
「そ、彼ものすごい上手いんだよね。素人目でもかなりやばいもん」
女子がそういうと、暮羽は席を立ち竜人たちの元に向かった。
<視点変わり>
「おい。あの子がこっちに近づいて来るぞ。
ま・・まさか俺に一目惚れして告白するつもりじゃあ。
ど・・どうしよう。まだ心の準備が」
「うるせえぞ」
あたふたする和也に洸矢が一言言う。
暮羽はどんどん近づいてきて、3人の前で止まった。
(告白されたらやはり即断のほうがいいか。
それとも、間をおいてからのほうがいいか)
和也が心の中でそんなことを考えていると、暮羽は竜人の方に向いた。
「竜人君、ちょっといいかな?」
暮羽のその後の言動で竜人の心は大きく揺れ動いた。