二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 明日吹く風【イナズマイレブン】 ( No.5 )
- 日時: 2010/01/23 10:51
- 名前: かのん ◆DezVC51ZuY (ID: CG4DItxk)
第2章 偵察 -1-
誰もいない部室。
今日は皆より早く部室に来てしまった。
別にやることないし…どうしよう。
「あ。宮嶋」
誰か来た!!
あ、源田さんだ。
『源田さんですよね。こんにちは』
「お前名前覚えるの早いな…昨日初対面だったのに」
『覚えやすいんですもん。皆特徴があって』
「へー…特徴って何だ?」
特徴って皆すごいですから。
『例えば佐久間は眼帯でしょ。マスクが咲山さんでデコ1号が変見でデコ2号が寺門…』
「うん、いろいろ失礼だからやめろ。変見じゃなくて辺見だ。」
すまそ。源田さん優しいね
なんて思ってると、鬼道さんが部室に来た。
「おう…源田早いな。」
「掃除が早く終わったんだ。」
『そうそう!!来週くらいに雷門中からあたしの妹が転入してくるんです!!』
「え。雷門…?」
雷門中に通っている中1の妹。
事情があって帝国学園に転入してくるのです。
…で。
『鬼道さん、何でそんなに驚いてるんですか』
「いや…別に。」
まぁ…知ってますけどね、
雷門中に鬼道さんの妹がいること
あんまり知っちゃいけないっぽいから
黙っておきますけど。
そういえば今日は雨が降ってるので
部活はお休みだそうです。
部室でいろいろ決めるらしいけどね。めんどくさい
あ、皆揃ったので鬼道さんが話そうとしています。
「そうだ宮嶋。」
『はい。』
「お前がマネージャーになったからにはいろいろな役目と果たしてもらうぞ。」
『了解です。』
「で、早速だが雷門の偵察を頼みたいのだが。」
『…はぇ?』
え、偵察って。
びっくりして変な声が出ました。はぇ?って。
『いや、あたし雷門出身ですからある程度はわかりますよ?』
「え…そうなのか。」
『はい。』
サッカー部の人は知らなかったのか。
雷門から転校してきたんですよ、あたし。
今まで椅子に座っていた鬼道さんが立ち上がって
「まぁとにかく偵察頼む。」
無理矢理ですね。
まあ…いいです。
『…わかりました』
ってことで雷門中に行くことになりました。
- Re: 明日吹く風【イナズマイレブン】 ( No.6 )
- 日時: 2010/01/23 10:52
- 名前: かのん ◆DezVC51ZuY (ID: CG4DItxk)
第2章 偵察 -2-
雷門中。
懐かしいなぁ…
今は皆部活中かな
「豪炎寺ー!!」
わお、サッカー部らしき人発見☆
サッカーボール持って走っています。
オレンジっぽいバンダナを巻いています。
…ってかあたし、何すればいいの?
影で見てればいいのかな?練習とか。
「あれ。何してんだ?」
……え!?
見つかった!?隠れてたのに…
『えっ…とぉ…あの…』
偵察に来ました☆なんて言えないし
『…こんにちは』
「お前、前まで雷門中にいたよな?」
『え!?何でそれを…』
何で…あたしこの人知らないよ
サッカー部とは関わってないし…
「隣のクラスだっただろ?」
『……』
そうだったんだ。
なんかここに来た意味なくね?
『えと、…サッカー部ですか』
「ああ!キャプテンの円堂守だ!!」
『へー…』
聞いたことあります。
あんまりわかんないけど。
「で。何しに来たんだ?もしかして友達に会いに来たのか?」
『……』
なんて言おう…
どうしよう!?
「…“雷門サッカー部を見に来ました”…とでも言うんでしょ。お姉ちゃん」
『!?』
「本当に何しにきたの…。」
『ゆ…唯!!』
うわー最悪だ。
こんな所で妹と再会…
「えっ…お前ら姉妹なのか!?」
「はい。」
バンダナさんがびっくりして
妹とあたしを見比べています。
「お姉ちゃん…帰って?ここはお姉ちゃんの学校じゃない。」
『そんなこと言ったって…』
偵察に来たんだもん!!
鬼道さんに頼まれたんだよ──!!!
『…わかったよ。帰る』
そう言ってあたしは歩き出した。
- Re: 明日吹く風【イナズマイレブン】 ( No.7 )
- 日時: 2010/01/23 11:15
- 名前: かのん ◆DezVC51ZuY (ID: CG4DItxk)
第2章 偵察 -3-
妹に会ったせいで帝国に帰ることに。
本当はいい子なのにな…唯。
あたしが雷門中に来ただけで追い出すような人じゃない。
唯がそうなっちゃったのが
もしあたしのせいなら───…
「宮嶋。どうだったんだ?」
『あ……』
咲山さんが話しかけてきた。
『妹に追い返されたんです』
「そうなのか。…またよろしく頼むぞ、と鬼道が言っていた」
鬼道さんが?
『え?そういえば鬼道さんは…?』
「飲み物を買いに行った。」
『今部活中ですよ?他の所に行ってもいいんですか?』
「黙れ。お前も雷門中に行っただろう」
…………。
確かにそうですけど。
鬼道さんに言われていったんじゃん。
「宮嶋。お前の妹のことだが…」
あ、源田さん。
『どうしたんですか?』
「お前の妹、帝国に来るんだろ?」
『はい。それが何か?』
「何部に入るんだ?」
…さっきから疑問符に疑問符で返しまくってますけど
『あたしの妹、吹奏楽かサッカー部のマネージャーだと思います』
「本当か。サッカー部に誘っておいてくれ」
『何でですか?』
「見ての通り……マネージャーが約1名しかいない。」
約1名ってかあたしですけどね。
『…で、あたしの妹に入れと?』
「あぁ。頼む」
『了解です』
了解ですって言っちゃったけど
入ってくれるかな…実際。
唯…あたしが帝国に転校するって聞いてから
なんとなく変わった気がする。
冷たくなった気がする……。