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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 悪ノ召使 勝手に妄想 ( No.7 )
- 日時: 2010/02/13 17:28
- 名前: リリアン (ID: glXVlHlM)
「ただいま戻りました。リン様。」
「どうだった?」
リンは、その体にあわないくらい大きな椅子に頬杖しながら、楽しそうに聞いた。
「こんなに面白い仕事、他にありませんよ。」
「フフ・・でしょ?けど、私がやると面白くないの。レンがやらなくちゃ。」
「はい。」
「そういえば、明日、青の国の王が、ここに来るの。」
「リン様の、婚約者のですか?」
「えぇ。何の理由で来るかは、話してくれないのだけれど、きっといいことよ。」
「楽しみですね。」
「だけど、レンに聞かれるのは、ちょっと嫌なの。あっ、レンが嫌いってわけじゃないのよ。私もお年頃だし・・・」
リン王女も、14歳、そう考えてもおかしくないのだろう。レンは、嫌な思いをさせないよう、にっこりと笑って言った。
「分かりました。では、僕は明日、休暇をとらせていただきます。行きたいところがあるので。」
「かまわないわ。レンには休みを与えてなかったから。」
「ありがとうございます。」
「今日は、もう下がりなさい。」
「かしこまりました。」
明日は、久しぶりの休暇。レンには、どうしても見に行きたいところがあったのだ。
実はレン、大の花好きなのだ。召使修行をしていた頃、よく、講師の先生に、連れて行ってもらっていた。
緑の国には、森林や植物が多く、大陸一大きな温室がある。その温室は、あまり知られていないのだが、世界の花が全てそろってるのではないかというくらいの花があった。
(久しぶりに、趣味につかるのもいいか・・・)
レンは、明日を心待ちにした。だが、このときはまだ知らなかったのだ。明日が悪夢の日になるという事を。
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