二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 君の笑み、そして涙。【イナズマ短編集】 ( No.14 )
日時: 2010/02/10 23:20
名前: ぺりどっと(元くろーばー) (ID: SLKx/CAW)

第7話 理由を知りたくて


笠峰のことは知りたい。

だが、知れば知るほど取り返しの
つかないことになりそうで、怖かった。

もし家柄が原因で部活内のトラブルが
発生していたとしたら……
それは可哀想だ。

好きなことをしたいのに、
それに集中できない。
なんでそういうことが?


「皇帝ペンギン!」

青い5匹のペンギンが空高く舞う。

「2号!!」

ボールにさらなる力が加わり、
ゴールへ一直線。

「真ゴッドハンド!!」

虹色の光を放つ黄金の右手が、
それを止める。

「うん、威力もアップしている。
 もっとレベルを上げるぞ!」

「おお!!」

俺は何かに見られてる気がして
斜め後ろを見た。

いた。やっぱり笠峰だ。

笠峰は俺と目が合うと
にっこりと微笑んだ。

それがなんなのか気がつかずに、
俺は無愛想に会釈をしてしまった。

太陽が大きな雲に隠れて
光は影に変わった。


「笠峰」

俺は部活帰り、ちょうど近くを通った
笠峰を呼び止めた。

「あ、部活お疲れ様」

「おまえ、吹奏楽部になんで
 いかないんだ」

ずっと気になってたことを、今
初めて聞いた。動悸が激しくなってくる。

「……今は、まだ言えない」

「何故だ」

「それも、まだ」

不機嫌になったのか、笠峰は足早に
その場を去ろうとした。

「問題は早く解決したほうがいい」

「貴方には解決できない!」

振り返った笠峰の顔は、尾を逆立てた
猫のようだった。
それでも、翡翠色の瞳は切なげに光っていた。

こんな笠峰の顔、見たことが無い。
俺はあることを決心した。

「ちょっと来い」

「なんで!?」

「いいから来い!!」

俺は我を忘れて怒鳴った。
よっぽど驚いたのか、笠峰はうつむき
硬直してしまった。

俺はただ手を引き、ある場所へ
連れて行った。

心が洗える、あの夕陽の元へ——。


続く!!