二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 不幸な少年達 【リボーン×バッカーノ!×インデックス】 ( No.1 )
日時: 2010/02/07 21:59
名前: 鈴蘭 百合音 (ID: LmekyLqy)

   プロローグⅠ
     『バカ騒ぎの舞台』


 ん? この世界の話を一から説明しろ?

 ふむ・・・なかなかに難しいことを言う

 世界というのは、幾つもあるように見えて 実は一つしかないのだが

 ・・・・・・まあいい

 それで、どこから話せばいい?

 あぁ、そうだな

 やはり、酒から説明した方が良いな

 では、話そう

 この悪魔のようなゲームの始まりを ———


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   1710年

 大海原に、一艘の船が浮かんでいた

 そこに乗り合わせていたのはこの時代を象徴する”錬金術師”たち
 みな、知識を求め、日々 研究に打ち込んでいる人々

 そんな中の一人が、悪魔と呼ばれる存在を呼び出すことに成功した

 その青年は言う

 「永遠の命というものを知りたい」

 悪魔はそれを聞き、船の上にある液体の入った瓶を現せた

 「それは、『不死の酒』だ。それを飲めば、望み通り不死を得ることが出来る。
  あぁ、ちゃんと人数分あるから心配するな。これだから人間は・・・まあいい」

 悪魔は直接 錬金術師たちの頭に語りかける

 「おっと、ただし悪魔のような条件付きだ。」

 悪魔はそう言って言葉を切った

 「それを飲んで不死になってから、死にたいと思った奴は他の不死者の所へ行け。
  そしてそいつの右手を頭に乗せてもらえ。後は乗せた奴は『喰いたい』と願え。
  そうすれば、死にたかった奴は死んで、『喰った』奴はそいつの知識や記憶、
  時には経験も得ることが出来る。面白い造りだろう?」

 あ、そうだ と悪魔は一言置いてから付け足した

 「ついでに言うと、不死者同士では偽名は名乗れないからな。そうしないと
  不死者を探せなくなるからな」


 そうして、不死者同士の食い合いが始まった


 まだ、話は続く

 そこから200年ほど経った1931年、船の上で生き残った男が新たに
『不死の酒』を作り出した

 ひょんなことからその酒は『マルティージョ ファミリー』というマフィア
の若幹部の手に渡った

 こともあろうにその マルティージョ は俺や悪魔を呼び出した青年も含まれていた

 そして俺や悪魔を呼び出した青年の周りに、また不死者が増えてしまったのだ


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 まぁ、こんな所だろう

 ん? 俺が誰かって?

 そうだな。 あいつらのように言えば、悪魔・・・かな?

 なあに、ただの知識をつけすぎた錬金術師さ