二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *ナルニア国物語* 絆 原作を知らない方も大歓迎! ( No.3 )
- 日時: 2010/02/09 14:20
- 名前: 蒼刃 ◆CwIDAY6e/I (ID: 8w1jss8J)
1 かくれんぼで見つけたもの
ある家の中からは子供たちの楽しそうな声が響き渡っていました。
その子供たちの名前はリサ、ラリア、オルア、ルーフ。
この4人はとても仲良しだが、度々喧嘩もあった。
4人は朝から今の時間、昼まで遊んでいましたが、
何して遊ぶか、ということになりずっと黙り込んでいました。
「ねぇ、私鬼ごっこ、もう一回やりたいわ」とラリア。
「もう疲れたよ。 あんまい体力を使わない遊びにしようぜ」とルーフ。
「リサは何か思いつかない?」とオルア。
「うーん……。 せっかく、オルアの家に来たんだからかくれんぼがいいかも」とリサ。
オルアとルーフの家はとても大きくて、かくれるところがいっぱいありました。
皆はリサの言うことに賛成して、かくれんぼをすることになり、ルーフが鬼になりました。
オルアたちはいっせいにかくれ場所を探しました。
この中で一番背が小さいのはリサなので、このゲームには最も有利でした。
でも、なかなかリサは隠れ場所を見つけることが出来ませんでした。
何しろ、リサは少し寂しがり屋なもんですから、真っ暗は避けたくて、でも見つかりやすいところはいやでした。
「きっと他の2人は、もう隠れてるわ」
リサはボソリとつぶやきました。
すると、奥から「もういくぞー!」というルーフの声がしました。
リサは慌てて近くにあった、部屋に逃げ込みました。
その部屋はとても小さくて、隠れる場所もなさそうでしたが、1つだけいい場所がありました。
その部屋には衣装ダンスがありました。
木で出来ていて、古そうです。
でも隠れる分にはいいと、リサは思い、すぐに入っていきました。
先ほどにも言いましたが、リサは暗いところが嫌いなので、すこし扉をあけて、奥へ進んでいきました。
途中、リサは異変に気づきました。
「あら、バカにこの衣装ダンスは広いのね。 見た目はそうでもないのに」
奥に進んでも進んでも、衣装ダンスの向かいの板が見つからないのです。
それに、何か夏のような、春のような匂いがしてきます。
「いい匂いね。 でもどうしてこんな匂いがするのかしら?」
リサは独り言をつぶやきました。
すると、またもやリサは他の事にも気づきました。
足でふんでいたのは、何か柔らかくて、くるぶしの部分が何かにさわり、くすぐったいのです。
足元を見てみると、それは草でした。
リサははっと息をのみました。
すると、目の前にあかりが差し込んできました。
あの部屋ではなく、外の太陽の光です。
リサは今度はちょっと駆け足のように進んでいきました。
するとそこには、木の枝が何本かあり、さらに進んでいくと、なんとリサは森の中にでてしまいました。