二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケモン†時・空†序章UP ( No.6 )
日時: 2010/02/17 23:32
名前: 月音 ◆MoYaKs53do (ID: ixDFu4/i)
参照: 一章[時空]

さぁ、変わった運命を見てみよう———。
      1話[時空の双子]

ここは、シンオウ地方、マサゴタウン
運命が動き始めた場所は、変わらない

「「じっちゃーーーん!!! 久しぶりー!!!」」

そう言って、研究所の扉を開けたのは、2人の少年
1人は少し吊り上がった蒼い瞳に薄めの黒い髪
1人は蒼い瞳に黒い髪

「おぉ、久しぶりだな。クウト、ユウト」

そう言い、2人の頭を撫でたのは、シンオウ地方のポケモン博士、ナナカマド。そしてこの2人の祖父

「ねぇじっちゃん、今日は何〜?」
「なぁじっちゃん、一体何の用?」

2人は、同時に同じ事を聞いた

「ふふ、流石双子だな、息が合う
今日はな、2人にあるポケモンを授けようと思ってな、これだ」

博士は、持っていたモンスターボールの開閉スイッチを押し、ポケモンを出す。そのポケモンは…

「「イーブイ?」」

そう、茶色の毛に、ふわふわのしっぽ、そして犬の様に可愛らしい容姿

「そう、この二匹を授けようと思ってな、右が♀、左が♂だ。どちらにする?」

そう聞くと、二人はイーブイの前でしゃがみ、交互をジーッと見つめた

その時、ユウトの膝に♀のイーブイがちょこんと乗った

「じゃぁ俺、この子にする!」
「じゃ、俺はこの子だな。よろしくな、えっと……、“ソル”!!」

クウトは、イーブイの前に手を差し出す、イーブイはその手を鼻で嗅ぎ、ペロンと舌でなめた
それが嬉しいのか、クウトはイーブイを抱き上げた

「ソル? 月って意味? じゃぁ、お前は太陽の“サン”!!」
「ブイッ!」

ユウトがそう名づけたとき、サンと呼ばれたイーブイは嬉しそうに一声鳴いた


さて、と一つ咳払いをして博士が言う

「2人には、“アリル地方”に行ってもらう」
「アリル地方って、シンオウから船で行くトコ?」

“アリル地方”という名前に、クウトは首を傾げるが、ユウトは知っているかのように博士に問う
博士は、首を縦にふる
クウトは、「何故お前が知っている」という瞳で双子の弟を見、ユウトはそんな兄を呆れた瞳で見ていた

(本当はユウトが兄では無いのか…?)

と、疑問に思いながらも、博士は続けた

「2人ももう12歳。十分に旅に出て良い歳だ。
マサトにも、ユカリにも話はしてある。
行ってくれるか?」
「「いいよ!!!」」

祖父の問いに、2人は間髪居れずに了承した
2人の瞳は、希望に満ち溢れ、笑顔も希望あふれていた


「判った、それじゃぁ出発は————明日だ」


さぁ、始まるよ———

続く