二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 「鎌を持てない死神の話」 ボーカロイド小説 ( No.2 )
日時: 2010/03/10 16:51
名前: みぁ (ID: C2X31cwX)

〜第1章〜


「今回の仕事場はここかぁ〜」

少年は大きな屋敷を見上げてそうつぶやいた。

ここは街でも有名な伯爵家だ。

(でも、まだ時間ではない。まだ命の期限はある。
まぁ、すぐに燃え尽きるだろうけど・・・)

そう返事をしたのは、少年の「鎌」

命を狩る実行者だ。

「分かってるさ、でもそうするとまた暇だ。」

少年はもう、うんざりだった。命の期限を待ち、実行する・・・

それまでは、仕事はなく暇でしょうがなかった。

(人間に紛れて生活したらどうだ?
今回の仕事場は伯爵家だしよ〜、少しは退屈しのぎになるかもなっ)

人間に紛れる・・・

今までにない考えだった。

自分の狩る獲物に紛れるなんて・・・

「そっか、退屈しのぎには、ちょうどいいかもね! やってみるよ。」

少年はそういうと、鎌と共に伯爵家の扉を開けて庭園の中にはいっていった。


第1章、終了