二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜無茶苦茶恋愛妄想小説〜 ( No.270 )
日時: 2010/08/01 10:51
名前: 慶野 昧 ◆vC28/D3I26 (ID: Ru7e1uoX)
参照: http://ameblo.jp/inairehasaikou/

「—という訳で、海風も一緒にサッカーやるってさ。」
「いやいや、円堂。それ説明になってないから……。」
 風丸が円堂に突っ込んだ。他もうんうんと頷いた。
「えー! 説明になってるぞ! なぁ、海風。」
「すまん、円堂。説明になってないと私は思う。」
「……。」
 円堂はがっくりとしたが、すぐに立ち直った。
「まぁ、いいや! よしっ! サッカーやるぞっ!」
「オーッ!」
(立ち直り早いな……。)
 円堂らはグランドに向かった。

「ふー。」
「海風さん、すごいね。皆の動きにちゃんと付いて行っているよ!」
「そうですね! サッカーやっているんですか?」
 水を飲んでいた海風の動きが止まった。そして、ゆっくりとペットボトルをベンチに置いた。
「まぁな。前にやってたんだ。」
「どのくらいやっていたんですか?」
「結構やってたな。5年は確実にやってたな……。」
「5年間もやっていたんですか!? すごいです!」
「でも、どうしてやめちゃったの?」
「訳あってさ。続けられなくなったんだ。」
「訳?」
「そう。ちょっとした事故にあってさ……。」
「そ、そうなんだ……。ごめんね。変なこと聞いちゃって……。」
「いや、いいんだ。気にしないでくれ。」
「ありがとう。海風さん。」
 海風はにっこり笑った。その笑顔に秋は癒された。
「それで、海風先輩。さっきから誰のことを見ているんですかぁ?」
 春奈がにやにやしながら海風に聞いた。海風は頬を桜色に染ながら、
「べ、別に!」
 と言った。
「誰を見ていたんですか? もしかして……好きな人ですかぁ?」
「ち、違う!」
「否定しているところがものすごく怪しいです。」
「べ、別に怪しくなんかないって!」
「お顔が真っ赤ですよ?」
「え! うそ……。」
 海風は手に頬を当てた。
「相手は誰ですか?」
「だから、違うって!」
「鬼道君か豪炎寺君じゃない? 海風さん、二人のこと好きでしょ?」
「き、木野さん!?」
「そうだったんですか!? 二股はだめですよ! 海風先輩!」
「な……そ、そういう木野さんだって、円堂と一之瀬のこと好きなんだろ?」
「えっ! ち、違うわよ! え、円堂くんはクラブが同じだってだけで、一之瀬君はただの幼馴染で……」
「わ、私だってそうだぞ! 有くんとはただの幼馴染で……豪炎寺だって、ただのクラスメイトだし……」
「……」
「……」
 沈黙がしばらく続いた。