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　　　〜何だかんだで放課後〜

　「一応、聞いてみるよ」
　そう言って一之瀬は西垣に電話をかけた。
　プルルルル……
　「西垣君、元気かなぁ……？」
　確かに幼馴染だから心配するのは当たり前だ。　しかし、妙に胸がざわつく。
　プルルルル……
　「……あ！　もしもし、西垣？　え？　オレオレ、一之瀬！　うん、うん……あのさぁ、お前の学校に『リリ』ってやついるか？　……そうそう、『不良殺しのリリ』だよ……あ、やっぱ？　へぇ、そうなんだ……はぁ！？　不登校！？」
　一之瀬がいきなり大きな声を出したのでびっくりして皆が一斉に一之瀬の方を向いた。