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　だが、一之瀬はそんなことなど気にせずに話を進めた。
　「ふぅん……いや、実はさぁ円堂が……」
　一之瀬は今朝の出来事をポイントを絞って話した。
　「……というわけなんだ。　それでさ、円堂と秋がお礼を言いたいからってさ。　だから、リリの住所とか……って、えぇっ！　マジで！？」
　また大声を一之瀬が上げたので驚いて大半の者の魂が抜けた。
　「……わかった！　じゃあ頼むぜ。　いろいろ教えてくれてサンキュー！　じゃあな！」
　プツッ……プープープー
　そう言って一之瀬は電話を切った。
　「で？　どうだった？」
　守は早速聞いてみた。
　「あぁ、なんかそのリリってやつ……世界をまたにかける大企業の会長の……えーっと、孫らｓ「はぁ！？　マジで！？」「……！」」
　全員(一之瀬と豪炎寺以外)は一斉に叫んだ。
　「オレの台詞をとるなぁーっ！」と一之瀬が言ったがことごとく無視された。