二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ボーカロイド─IMITATION BLACK─ ( No.4 )
- 日時: 2010/03/21 11:25
- 名前: 涼香 (ID: F35/ckfZ)
第参話「新しく始まる生活」
それから、悪の王女は処刑された。最期にとても誇らしい笑みを浮かべて…。
「おっはよ〜。初めましてだね!」
ツインテールにした緑色の髪は地面に着く長さをもっていた。
「おはよう、転校生?綺麗な髪だね」
茶髪のショートヘアーで綺麗な人。
「お早う御座います。私は悪音ミレイ。転校生です」
名前を出しても大丈夫でしょう。水の王国はとても小さな国で、もう滅びてしまいましたから。存在を消された王国ですから。
「すっごーい!!髪サラサラー。いいなぁ、綺麗な髪〜」
今度は金髪のショートヘアー少女が現われた。高い声で元気そうな人。
「ねぇ、いくつ?」
茶髪の女の人が聞いてきた。
「12です」
「12!?∑嘘!?私より年下!?」
茶髪の人が大袈裟に驚いた。髪を触っていた金髪の少女も驚いていて、緑の髪を持つ少女も驚いていた。
「えぇ」
「おっはよ〜。何やってんの〜?」
金髪を持つ男の子が現れた。そして、青い髪の
男の人も。その隣には無口そうな紫の髪の男の人。
「あっ、レン!この子転校生なんだよ〜。でね、12歳で皆で驚いてたの!」
「12!?僕より年下!?てゆーか背、高っ!!」
「うわー、僕ぐらいあるねー」
次は青い髪の人。
「あっ、僕KAITO。よろしくね!髪の色似てるね!!」
「そうですね」
「僕は鏡音レンです…/」
「もー!レンったら可愛い女の子だから照れてるのね!!あたしは、鏡音リン。レンの双子のお姉さんなの!」
「私はMEIKO。よろしくね」
「私、初音ミクっていうの!よろしく!」
「巡音ルカ参上!てゆーか自己紹介して何やってんの?」
「あぁ、ルカ。この娘転校生。自己紹介して。って、来て早々名乗ってたからいいわね」
「亞北ネルだよ〜!」
「よっ、弱音ハクです…」
「欲音、欲音ルコ」
「重音テトっていうの。まぁ、仲良くしましょう」
凄い人ですね。こんなにいるとは思いませんでした。
「ほら、アンタも自己紹介しなさいよ」
桃色の髪を持った女の人がそう言っている。
「神威…。神威がくぽだ」
「悪音ミレイです。宜しくお願いします」
レイ様…。レイ様によく似た方です。がくぽ様…。
それから沢山の人に囲まれてやっと教室に着いた。
それなりに楽しい生活を送れそうで退屈しなくて済みそうです。
授業の殆どは歌で皆がとても美しい声を持っていた。
無口ながくぽ様も歌を歌っていらっしゃる時はとても誇りを持った顔でいらした。
「ミレイさんは何か歌える?」
「『残酷な天使のテーゼ』なら…」
「まぁ、名曲ね!!さっそく歌ってちょうだい!」
「はい」
そう言われ、歌った。歌い終わると沢山の拍手が送られた。
「キレーな声ー!!」
「残酷な天使のテーゼって表現が難しいんだけど、凄く上手に歌えてる!!」
「上手ねー!!」
凄く褒めていただいた。歌は好きで、それなりに自信があった。
「この学校の自慢の歌姫ね!ミク、抜かされないように練習しなきゃすごく上手いわよ?」
「よーし、ミレイちゃん、負けないんだから!」
「私たちも負けないわよー!!」
「一緒に頑張りましょうね」
ここなら、私の心も少しずつ戻って行くかもしれない。