二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA、リレー小説「総大将は女子高生!」 ( No.123 )
- 日時: 2010/07/14 19:02
- 名前: るりぃ (ID: 0L93mVYj)
第二十五話も進めておきます。
遅くなってすいません。
第二十五話〜紫電〜
燕「では行くか、彩葉。少し先に行った町に、奥州へと続く道があるそうだ。いつき達と合流したあと、その町へ行き、食料や着物を買いつつ情報を集め、不破軍本拠地へと向かおう。」
ハッと現実世界に戻ってみれば、団子の会計を済ませたらしい燕が私の前に立っていた。おおおおおお早い事で!
ちゃっかりと町の情報を掴んでるし、ちゃっかりと計画立ててるし。ちゃっかり者だね、燕。
彩「うん、行こっか。」
馬はもう上田城に帰ってしまってるだろうから、此処からは徒歩だ。
結構長い旅になるかもしれないけれど、一人じゃないから結構気楽に物事を考えられる。あっはっはっ、アタシ単純だわ。
ガタリと椅子から立ち上がり、近くに居たお姉さんに向かって「ご馳走様でしたー」と言っておく。美味かったよ、団子。
希「少し、急ぎますか。日が暮れては無闇に動けないからね。」
日が傾く前にその子と合流できれば幸いだけど…と希里ちゃんは呟いてる。
うんうん、アタシもそう思うよ。だって夜っていえば、最も忍が活発に動ける時間帯だから。追っ手追いつきそうで恐いッス。
びくびくしながら三人仲良く店を出ようとした瞬間、目の前に現れた壁。
彩「ほぎゃ!」
燕「え、彩葉!?」
希「大丈夫!?」
容赦なくぶつかって、っていうか埋もれた? もう、ムギュッと顔が埋まってます。埋まったー! アタシの顔何かに埋まったよー!
まるで雪のように冷たくって、えっ、こんな場所に雪? と思わず思考が停止した。
?「ごめんない。大丈夫ですか。」
ん? と埋まってた顔をズラして上げてみれば、紺色の髪で灰色の瞳の美青年がいらっしゃいました。
その人が纏う雰囲気が、どことなくアタシ達に似ていて。まるで…
彩「婆砂羅者…」
アタシが感想を思わず口に出せば、彼は吃驚したようにアタシを見つめると、面白そうに笑った。
?「へぇ…やっぱりたいしたもんだね。不破軍の総大将は。噂通りだ。」
噂ってなんですか、てかその前にお前は誰だよ。
そう叫びたいのを必死に我慢して相手を睨みつけ、vs真田幸村用の冷たい声音で相手に尋ねる。
彩「…私の事を知っているような口ぶりですが、貴方は何者ですか?」
その声音に彼は「うわ、怖ェ。」と小さく呟くとアタシに向かって一礼した後、口を開いた。
雄「俺は涼野宮 雄飛。あんたに会いに来たんだよ。不破軍総大将。不破 彩葉さん。」
彼の口から告げられた言葉に燕と希里ちゃんが素早く己の武器を構えるのが気配でわかる。
そんな二人を手で制すと、アタシは彼に問いかけた。
彩「…そうですか、何故私に会いたいと?」
アタシの問いに彼は
雄「噂を聞いたんだ。」
といってアタシの反応を待つように口を閉じた。
彩「噂?」
噂って凄ェな。こんな所まで広がるんだもん。
燕と希里ちゃんに目で知ってる? と尋ねると二人は知らないと言うように首を振った。
彩「その噂と言うのは?」
雄「聞きたいか? なら、俺と勝負しろ。」
そう言って彼は長刀二つと小太刀を取り出した。
…三刀流か…厄介な相手だなぁ…
彩「わかりました。受けて立ちましょう。」
アタシは燕にいいでしょ?と尋ねると「大将はお前なんだから好きにしろ」といわれた。
畜生ツンデレめ!これも罠かぁぁああ!!
さて、脳内回路を組替えて戦おうか。
彩「冷氷麗舞、不破彩葉、参る。」
アタシはそう言って不敵に笑い、日本刀を振るった。
つづく…