二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA、リレー小説「総大将は女子高生!」 ( No.140 )
- 日時: 2010/08/18 13:47
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: UFZXYiMQ)
- 参照: http://yaplog.jp/000331/
第二十八話〜京の噂〜
甲斐から少し経って奥州に入った。
奥州は独眼竜伊達政宗が守っている。
俺は一回あいつを見た事があるが、彩葉とは互角な奴だろう。
だって彩葉、幸村って言うあの若子も倒しているしな。
だが、やっぱりどうにも気に入らないのは雄飛。
彩葉は「一緒に来なさい」と言って連れて来たが、こいつ本当に役に立つのか…?
それよりも…本当に謝ろう帰ったら。
彩「ところで雄飛君」
雄「はい」
「何でしょうか?」と言って笑顔で彩葉に振り向く。
俺はその笑顔にムカついた。
本当にこいつは心が読めないし、行き成り買いかぶりやがって…。
彩葉は少し気にしながら雄飛に尋ねる。
彩「雄飛君が言っていた‘噂’ってなんですか?」
その質問に「あぁ…」と呟いて笑顔で返す。
雄「京の都で流れている噂なんです。一揆衆が討伐され、不破軍という軍になっているって」
彩「では、何故それだけで私を不破軍総大将不破彩葉だと思ったのですか?」
確かにそうだ。
一瞬で彩葉が分るはずが無い。
正体をバラした訳でもないのにな。
「実はですね…」と雄飛は言う。
雄「『不破の総大将、不破彩葉は天女の如き美貌の持ち主。氷柱のように光る髪を靡かせながら白刃の日本刀を扱う姿は氷の上を舞う精霊のよう』」
それを聞いた彩葉の周りの雰囲気が変わった。
まぁ、もうこの感じ慣れちゃったから意味は無いけどな。
雄「え〜っと・・・彩葉さん?大丈夫?」
彩葉は少し苦笑して「うん。大丈夫」と当たり障りのない返事をした。
少し俺はため息を付けた瞬間、伝令に出ていた烏が戻ってきた。
すぐさま呼んで足に付けていた紙をはずすと内容が書かれていた。
その内容は…——武田軍が彩葉に会いたいと言う事。
バッとすぐに懐に紙を入れて雄飛の話の途中に言った。
雄「そうですか、それならよかっ「彩葉、先ほど伝令が飛んできた。武田軍が彩葉に会いたいといってるらしい」
行き成りの事で雄飛はムカッとしたらしい。
「何だよ、コイツ」みたいに言いそうだ。
て言うか、しょうが無いだろ。
まぁ、少し彩葉に近付かせないように言おうと思ったけどな。
彩「OK・・・いえ、分かりました。もう屋敷は見えるところまできていますし、会いましょう」
俺は少し準備しようとするが、彩葉が「少し話が…」と言ってきたので耳を傾ける。
内容を全部聞いた俺は少しニヤッとして指示を出した。
つづく…
*オマケ*
?「徳川の旦那さんはあのうす汚いのに注意しろって言ってたなぁ…」
奥州で通り過ぎる彩葉達の移動を見て呟いた。
?「俺はさぁ…美しいのが好きなんだけどこんなの美しくない」
少し欠伸をして見ていると…———。
?「ん? なんかあの子、俺好み♪」
彩葉の姿を捉えた後、口笛を吹いた。
?「うんうん、あの子が欲しいな俺。そうすれば美しくて良いだろう——なぁ、服部ちゃん♪」
服「…気付いていたんですか、貴方」
「かなり前からねぇ〜」と少し嬉しく笑った。
服部半蔵は少しため息を付ける。
服「ちゃんと仕事をしてくださいね——神無さん」
神無「はいはい、俺の美しさを見ていてね服部ちゃん♪」
服「…いい加減、ちゃん付けは止めてください」
神無「やだよ、ちゃん付け似合っているの服部ちゃんしかいないから」
服部半蔵は大きなため息を付けた。
服「…私は帰りますよ。神無さんは不破軍の偵察をお願いします」
神無「はいはい。徳川の旦那には『俺の美しさに当てはまる人がいた。俺は当分来ないよ』って伝えてちょうだいな?」
服部半蔵は少し頷いて消えた。