二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA、リレー小説〜飛び入り参加可!〜 ( No.43 )
- 日時: 2010/04/22 17:14
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
るりぃ>はいはい♪
燕視点です♪
第九話〜武田軍の影〜
あの日から一ヶ月、彩葉は軍略を練ったり罠のグレードアップをしたり建物に細工をしたりと大忙しだった。
俺は彩葉をサポートしつつ、忍のように武田軍の情報を手に入れては軍議の繰り返しで休む時間がない。
この頃は睡眠時間も削る。
眠たいのは山々だが、彩葉の為や皆の為だと思い進める。
だが、一向に進まない。
そんな時、彩葉は鬼の如く(農民の話によると)仕事を済ませて俺を手伝ってくれた。
そのおかげで久しぶりの休み。
燕「彩葉、そっちの首尾はどうだ?」
そう俺が言うと彩葉は笑って言う。
彩「そうですね・・・苦戦を強いるような造りにはしておいたつもりよ、一般兵が攻め込んできたら数秒で息絶えるようなしかけは作りましたし、名のある武将も一筋縄では行かないようになっています」
それを聞いた俺はゾクッとした。
満面な笑みで目が輝いている。
普通の人だったら笑いながら言うだろうか・・・?
しかも、心の中で騒いでいるのか手をグーにして挙げたり下げたりしていた。
その後真剣な顔をして彩葉は言う。
彩「それにしても妙な話しね、今回の武田の動き。最北端に攻め入る最初の軍は伊達だとばかり思っていたのだけれど、見事に予想が外れてしまったわね・・・独眼竜が来ないと言うのは嬉しいけれど、伊達を抑えて武田が攻めてくるのはどうもきな臭いわ」
俺は一旦間をあけて頷いた後、自分の思った事を彩葉に言う。
燕「確かにそれは俺も考えていた、伊達がこの地を放っておくのは何か理由があるのかもしれないが、武田の動きがきがかりだ・・・」
伊達軍は武田と同盟をするなどあり得ない。
だからこれは武田の侵略とみていいのか正直分からない。
いや、この頃、日ノ本の各軍の動きがかなり変わっている。
しかも変わったのは彩葉の仲間になった頃だ。
……どういう事だ…?何故、独眼竜が動かない…?——。
考えても答えが出ない為、また後で考えることにした。
俺はきな臭いと呟いた後、にやりと笑って両眼に凶悪なまでに鋭い光を宿した瞳を細めて言う。
燕「だが、来る敵は完膚なきまでに潰すだけだ」
この時、彩葉はどう思ったのか分からないが少しだけ言える。
…彩葉は何故か少し赤面でニヤニヤと笑っていたのだった。
つづく…。