二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: テニスの王子様トリップ小説『創造された世界』 ( No.27 )
日時: 2010/03/31 16:38
名前: 霽月 (ID: HKLnqVHP)

act1
1日とは早く過ぎるモノ。
この世界に来てから早くも3日が経った。何度となく朝起きてまず当たりを見渡す
、そして頬をつねり確かめる……という行為を行ってきた。
しかし、状況は以前変わらず。


私は未だにこのテニスの王子様の世界で生きている。

そして今、こうして机に座っている。

あれから仁王雅治との接触はなかった。
あえて言うなら早苗ちゃんから「仁王先輩の彼女はテニス部のマネージャーらしい!」というのを聞いただけ。


とくにきにもとめず流していた。

「今日は委員会を決めるぞ〜。」
担任の一声で教室はざわめきだす。

「早苗ちゃんは委員会入るの?」
すぐ前にいる早苗ちゃんに私は尋ねた。
「ううん、部活で忙しいし〜」
そういえば、早苗ちゃんは弓道部だったけ?
言われてみれば部活に入ってるから忙しい、と断っている子を辺りで何人かみかけている。
入るとしても文化系の部活を希望している私に、その手は通用しない…。



「美化委員と図書委員しか残ってないねぇ〜」
黒板をみると、ほとんどの委員会は埋まっており、残すところはこの2つ。
しまった、……ボーっとしてたからとり損ねたんだ。
「この2つのうちどっちかに入りたいやつは手を挙げろー。」


美化と図書……
この2つだったら絶対に美化がいい。
図書委員は昼休みや本の整理などがある。
よって、楽なのは美化であろう…。


「はい……。」
覇気のない返事と共に私は挙手をした。
クラスメイトに視線が一斉に注がれ、居心地が悪い。


「じゃぁ、水野でいいな。」
挙手をしたのは私一人であったため、すぐに決まった。



これが私の運命を大きく左右すると事になる。