二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *VOCALOIDのお話* ( No.32 )
日時: 2010/06/13 08:55
名前: 黒蝶 (ID: tf6BDv4K)

4粒:壊したいほどに愛しくて

「・・・マス、ター・・・?」

後から物音がしたから振り返るとマスターがそこに立っていた。
よく考えれば階段を軽快に下りる音が少なからず聞こえていた。
マスターは右手に鞄を持って、左手は頭をかきながらこう言ってきた。

「なんだ、姉ちゃん帰ってきたの?ちょっと俺買でかけてくるから」

もしかして買い物・・・・・・・・・・・・?
新しいボカロを買いに・・・・・・?
ううん。違う、マスターはお小遣いを前借りしたっていった。
そんなお金、あるはずがない。
そう願いたかった。

「ミクちゃん泣かした?」

柚奈姉がそう言った。
誰が、とも言わずにマスターの方をしっかり向いて。
違うのに、違う。私が勝手に泣いただけ。
マスターは「さぁな」って言って玄関の方に向かっていった。
マスターが悪い訳じゃないけど、私のこと気にとめることも嫌なのかな?

「はぁ・・・。ところで何処にいくの?」

柚奈姉がまた聞いた。
それは私も知りたいな。
ボカロショップとかじゃなければ気分も少し晴れるから。

「・・・あ?ああ・・・・・・・・・

“ボカロショップ”

だけど?」

「・・・・・・・・・・・・・・・っ!!!!!」

本日二度目です。
私はまた・・・・・・・・・
逃げ出しました。

今度は・・・・・・・・・外、へ。