二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: テガミバチ ( No.11 )
日時: 2010/05/02 23:02
名前: すもも (ID: 84ALaHox)

第四話

「なんだ・・ラグかぁ・・頼りない・・」

そう呟いちゃったリリーの目前に金色の剣が迫った。

「ラグはたよりなくない!」ニッチだ。
自分は小さい声で呟いたのに、大声で言わないでよ・・と心の中でニッチにつっこんだのは言うまでも無い。
「ラグ・シーイング、リリー・アンナ
今回は二人で組んで配達に行ってもらいます。」

「はい! 頑張ります!」
「あいかわらず威勢がいいねえ〜」

ロイド館長に褒められたラグ。く、悔しい・・。
——そうだ。 鎧虫だって私がやっつけて、
テガミだって私が届けて完璧に配達終了すれば・・!!
私だって・・ラグに負けないもん・・

「二人とも頑張ってくれそうね。
地図は渡しておくから・・・ん、そうね。
鎧虫ポイントが多いみたいよ。危険だから絶対二人で行ってくださいね。」

びったんびったんとニッチが髪の毛で床を叩いた。

地図も貰い、テガミも預けられた二人は館長室を出た
—あれ? 向こうにザジが居る。配達かな・・

ラグがニッチと楽しそうに歩いているのを通り越し、
ザジの元へ駆け寄った。
「ザジ! これから配達なの?頑張れよ〜」
リリーが笑顔でザジの肩を叩くと、ザジが振り返った
振り返ったてリリーの顔を見たら向こうにラグが見えた。
「ん・・お前、ラグと組んで配達なのか?」
ザジが問う。
「そうだよ?ザジ一人?ラグと頑張るわーあはは・・」



「・・へぇ・・・」

ザジはムッとして、冷たく言い放った。
それだけ言うとヴァシュカを連れて歩き出した。

—なんでだろ・・・? 

ザジとは喧嘩友達なのに。悪口も言い合うのに。
こんな言い方されただけで傷ついたっけ・・?——

リリーの前には遠くなったザジの後姿。

後ろには楽しそうに笑うラグの姿があった・・