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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: テガミバチ ( No.3 )
- 日時: 2010/05/02 19:11
- 名前: すもも (ID: 84ALaHox)
第一話
「クエ——ッ!」
黄昏色に染まる空、まだ眠たげな空気の街。
バサバサと大きな翼を広げ家の屋根に降りる鳥。
するとコツッと窓を突き始めた。
ドスンッッ!! 「いてぇッ——!」
揺れるような大きい音。何かが落ちたのだろうか・・
バタバタと床を走る音も聞こえ、やがて窓を激しく開けた少女。
「アス!起こしてくれて有難う! 着替えるから!」
そう言ってまた窓を激しく閉めた。
大きな鳥の名前は『アス』
それを聞いてまた黄昏色の空にバサバサと飛び立つ。
まだ寝ていた周りの住人も、「今日もか」というようにまた寝始めた。
「ちょっと待ってねアス! 財布も入れなきゃ・・」
あわただしく食パンをくわえ鞄をごそごそする。
鞄はがま口のようで、荷物がたくさん入るような形。
横にはスタッズが付いてある。小さなお洒落だ。
そして青い制服に袖を通す。
身長より長いマフラーを首に巻き始めた
綺麗な淡い水色の髪の毛にこれもまた青い制帽。
キラリと光った『ミツバチ』のマーク・・
「BEE」のマークだ。
——今日も、頑張ろう
そう小さく呟くと少女は広い玄関の扉を開けた。
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