二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: テガミバチ ( No.5 )
日時: 2010/05/02 21:47
名前: すもも (ID: 84ALaHox)

あっはっは^q^人が来ないにも程がある☆(

第三話

リリーは、配達の予定があったので館長室へ行った。
コツン・・コツン・・
広い廊下に高い天井。当然足の音は響いた。
いつ見ても綺麗だなぁ、と関心しながら天井を見上げて歩いていたら・・

ドンッッ! 

天井を見てたためか、曲がり角を曲がったためか。
理由は、どっちも。
後ろに倒れたリリーはそんな事を考えていた。
一瞬思考が止まったが、足元に何かが転がって来た事に気付いた。 これは・・・パン?
なぜこんなところに?すると、

「あ—!! リリー! ボクのパンがぁ—ッ!」

と、焦った声がした。
15歳、リリーの少し先輩のコナーだ。
三秒ルールだと言う様にすぐパンを手にし、
汚れを落とそうとフーフーと吹いた。
落ちたのはピザパン。まだ一口しか食べていない様だ。
「コナー・・・ごめんね! 今度おごるよ」
リリーはそう言って顔の前に手を合わせた。
コナーは、おごるなら許す〜と落ちたパンを食べて去っていった。あいかわらずの食いしんぼうだ。

リリーはコナーとその相棒のガスの後姿を見てクスッと笑った。

「あ、そうだ・・館長室へ急がなきゃ」

リリーはなぜここまで歩いたかを今更思い出し、走り出した。
やはり廊下は足音が響く。

ガチャッ・・・「失礼します。リリー・アンナです」

リリーは館長室の重い扉を開き、中へ入った。
奥には大きい机に館長のラルゴ・ロイドが居た。
「ちょっと貴方の遅れ癖は直りませんね」
そしてメガネをスッと上げたのは副館長のアリア・リンク。あいかわらずの美人だ((だから何それ

「ん〜・・遅れ癖あってもいいんじゃないかな」
いつものスローテンポの言葉。
ロイド館長の声はなぜだか落ち着く。
「駄目ですよ。寝坊するのは良いとして、
配達が遅れたら・・分かっていますね?」

——やっぱりアリア副館長は・・ちょっと怖いな・・
そういえば今回の配達って私一人?近いのかな♪——

ムフフとリリーは笑う。
それと同時に館長室の扉が開いた。
「すみません!! 遅れました! 」
はぁはぁと息を切らし、やって来たのはラグ。
その後ろから身軽そうに飛ぶニッチと生餌(

・・・頼りないな・・と、リリーは苦笑した。