二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 鋼の錬金術師 —黄金の女神—  ( No.21 )
日時: 2010/06/06 21:53
名前: ちー ◆m6M0e7LQrQ (ID: z1wpqE.E)

 エドワードとアルフォンスは、同時に手を合わせた。そしてエドワードは右手を刃物化させ、アルフォンスは床に手をつけた。床から針が出て、シザを襲い、シザがそれを避けると、エドワードがそこを襲う。
 シザは軽く舌打ちをした。そして両の掌を合わせ、その手でエドワードの右肩を地面に押さえつける。その時、エドワードの肩に鋭い痛みが走った。シザがエドワードの機械鎧<オートメイル>を錬成したのだ。

「あぁっ!」
「兄さん!」

 まるで神経が切断されたような、そんな痛み。あまりの痛みに、エドワードは悲鳴を上げた。シザは怪しげに微笑むと、また手を合わせ、床に手をつけた。そして、エドワードの身体を固定した。
 
「この野郎……っ!」

 シザはまた手を合わせ、エドワードの右肩、左足に手をつけた。また鋭い痛みが走る。声にならない悲鳴を、エドワードは上げた。2度も同じことをされたので、腕と足がビリビリと痛む。
 その間にシザは、アルフォンスに向かっていた。両の掌を合わせ、アルフォンスの鎧の腹部に手を向かわせる。慌ててアルフォンスはそれをよけた。

「てめぇ! どっかの誰かと同じ事しやがる野郎だな!」

 シザはそれを軽く無視すると、片足を振り上げ、エドワードの腹に思いっきり振り落とした。エドワードの目が見開かれ、その顔が苦痛にゆがむ。アルフォンスは怒り、シザを後ろから掴んだ。
 そして、思いっきり投げた。車両の扉に叩きつけられたシザは、アルフォンスを鋭く睨んだ。それでもかなりこたえたらしい。やはり、女性は女性だ。ゆっくりと気を失って行った。