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第２０話　　　　　なります


〜由羅衣ＳＩＤＥ〜

俺は足をピタッととめた。
捕まえてくれ。と合図をした。
そして俺は２人に捕まった。
「ずいぶん素直じゃない・・・。たくらんでる？」
「いえ。もう俺はどうでもいい人間になってしまったようで。だから、好きに扱ってください」
あっさり、思ったことを言った。
「フフ・・・♪影山様のとこへ連れてくわよ、恭也」
「はい」

「よくやった。２人共」
「はいっ！ですから、金ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！」
「金などいくらでもくれてやる。(ニヤッ」
「うひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ！」
金が撒き散らされた。
それを哀れみに拾う２人。
・・・気持ち悪い。
金が何になるんだ・・・。
今の俺の心は金というそんな腐ったものでは変えないだろう。
心臓に、ガラスがささったかのようだ・・・。

そして、気高く笑う影山の声。
「三風由羅衣。私のためにすべてをつくすがいい！」
「・・・はぃ・・・」
「君の別名は・・・ユクハ。いいか？ユクハ・・・」
「・・・はい」
俺の名前は、ユクハ。
そう、主人が決めた名前、ユクハ———。

「クククク・・・では雷門に試合を申し込みに行こうか・・・」



—続く—