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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼 序章☆ ( No.73 )
- 日時: 2010/08/05 16:33
- 名前: 奈絡 ◆nMFqOF/qCM (ID: 3rAN7p/m)
- 参照: http://俺の名はロックオン・ストラトス
沖田は俺から視線を外し、その顔に哀れむような苦笑をにじませた。そして、ため息混じりに声を吐き出す。
「あの子なら今頃、心の狭い鬼副長に怒鳴り散らされて、泣きながら家事でもやってるんじゃないかなあ」
「な、泣きながら・・・・・・?」
「まあ、もしかしたら怖すぎて泣くどころじゃないかもしれないけどね」
笑顔の沖田が選ぶ言葉は、他人事めいた、突き放すような口調で紡がれた。
虐げられているのか、千鶴は。
いや、壬生狼とそしられる男所帯に連れ込まれたのだ。
辛酸を舐めていないほうがおかしい。生きているだけでも儲けものと言えるはずだ。
あいつがどんな悲惨な目に遭っていようと、それは因果応報というものだろう。生に翻弄されるのが、価値のある血を持つ女鬼の定めに決まっている。
今日はここまで
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