二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 鋼の錬金術師 〜約束の月光〜 ( No.5 )
- 日時: 2010/06/22 20:28
- 名前: 皇林 (ID: slitpE5G)
〜第一章 邪教の町、リオール〜
雨の降りそうにない、雨雲1つない快晴の天気だ。眩しく暑い。否、眩しすぎて暑すぎる太陽が、まるで嘲笑うかのようにギラギラと地を照らしている。そんな嘲笑う太陽の下には、続いて行く砂漠があった。たいした風もふかなければ、水もなく、草1本生えていない。
そんな天気の下で、少女は肺にいっぱい息を送った。淡い薄紅色の肩にかかるくらいの髪に、赤朱色の瞳。顔立ちが幼いので、12歳から14歳くらいだろう。そしてこんなに暑いのに、吹雪いているときに着るようなモコモコの黒い長袖服を着ている。見るだけで汗がふきだす。が、少女は余裕そうだ。持っている革製の鞄の中から水筒を取り出すと、水を飲み始めた。
「んぐ……プハーッ! 生き返ったぁっ!」
少女は花のような笑顔で言う。上は暑そうだが、下は薄ピンク色のショートパンツなので涼しそうだ。しかし、靴はブーツをはいているのでなおさら暑そうだ。見るだけでもげんなりする。
少女は水筒のふたをしっかりと閉めると、また元の鞄の中に戻した。そしてまた砂漠の上を歩きだす。少女の胸元で、月のような黄金色した石が輝いた。彼女の名前は、マリー・ロゼルア。月光の錬金術師だ。
「やっとついたぁ〜……」
バッタリ、と少女は砂漠を越えるなり倒れ込んだ。今マリーがいるのは、長い砂漠を越えた町。リオールだ。マリーはまるでつぶれたゴキブリかの様に、手足を痙攣<けいれん>させると、気を取り直したかのように、すっくりと立ちあがった。
「とりあえず食べ物ぉ〜……。食べ物がないと死んじゃう〜っ……」
マリーが再び歩き始めたその時。
『この地に生ける神の子らよ。祈り、信じよ。さらば救われん』
近くのラジオから、人の声が流れた。声から行くと、年齢はおよそ50〜60代だろうか。かなり年をとっていそうだ。マリーは横目でラジオを見るが、またすぐに視線を戻し、数メートル前にある、店に向かってヨロヨロと歩いていった。
羽烏様
そう言ってもらえると、私も嬉しいです^^楽しみと言ってもらえると、もっと頑張ろうという気になります。
上手なんて言ってはダメですよ!ごみクズよりも低レベルなこの駄文小説を、ね^^;
こんな文財分けたら、羽烏様が大変な事になってしまいます!やめておきましょう……。
ありがとうございます!頑張ります^^