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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】 「大っ嫌い!!」 沖×神 ( No.2 )
- 日時: 2010/07/17 16:10
- 名前: *銀* (ID: ia9Umcvq)
第一訓「喧嘩」
「あーーーーー…」
神楽はソファに寝転びながら、声を出した。今、銀時
と、新八は買い物でいない。
自分だけのけものにされ、この上なく腹が立っている
(減っている)神楽だった。
酢昆布は全て食べてしまった為、現在これ以上食べる
ものはない。
「散歩するアルか」
つぶやくと、ソファから飛び起き、傘を手にすると
一直線に道路にジャンプした。風が顔をくすぐるよう
な感じに思わず腹が立っていたこと(減っていたこと)
も忘れたその時だった。
総悟が丁度真下にいたのだ。神楽は声一つ上げられず
大きくバランスを崩しながらつっこんだ。ドカッ!と
いう派手な音とともに。
「いってェ…」
総悟は顔をしかめながら、神楽を睨んだ。
「何するんでィ、チャイナ」
相変わらずの言葉に神楽は何故かムッとした。
「うるさいネ、道路で歩いてたお前が悪いネ」
「ジャンプするほうが悪いに決まってまさァ」
「チッ、ぶつかったときに死ねばよかったアル…」
「オイ、今お前を殺してやろうか」
と、言い合いする二人。しかし、神楽は気付いた。自
分たちがどんな体勢で喧嘩していたか。
総悟を押し倒すような形で、神楽がお腹の上に馬乗り
状態で乗っていたのだ。
「チャイナ。俺のこと誘ってるんですかィ?」
「なっ、何言うアル!!この私がお前みたいな税金
ドロボー、相手にするわけないアル!!」
神楽はすぐに立ち上がると総悟に向かって叫んだ。
赤くなっている顔を隠そうと下を向くと、総悟が言っ
た。
「…旦那なら相手にするんですかィ?」
「っ!?」
総悟のあまりにも悲しそうな声を聞き、神楽は顔を
上げた。総悟は神楽に背を向けると、歩き出した。
神楽は言われた意味がよく分からず、ずっと総悟の
背中を消えるまで見つめていた。
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