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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: -君を、何度でも愛そう。- 携帯小説>沙絢さんの小説です ( No.2 )
- 日時: 2010/07/21 23:05
- 名前: flute ◆HfbRSJyz5E (ID: OKTNOssT)
ー第1部 “だからこそ”ー
孤独だった綾の前に現れた君はとてもまぶしくて。
綾は導かれるように、恋をした。
『京は……いなくならない?』
『ずっと一緒におる。守っちゃる。俺が綾にとって、何よりも大きい存在になっちゃるけん』
泣き虫な綾に、京はたくさんの愛の言葉をくれた。
『いつ死ぬか、わかんないの』
『一生、好きだけん』
京は綾のすべてを受け入れてくれた。
『じゃあ……一生涯変わらない、約束』
こんなに好きな人、二度とできない。本気でそう思った。
≪約束守れなくてごめん。
だけど
約束を守ることを誓うよ。≫
京を失いなくなかったのに、気づいた時にはもう、何もかもが手遅れで。手を伸ばせば届く距離にいたのに、ぬくもりを求める手は行き場を失った。
願うたびに、心が震える。
『……京』
逢いたい……。
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