二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 人類混濁の白黒—モノクロ— 【REBORN×戯言】 ( No.2 )
- 日時: 2010/09/06 08:00
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
さて、終わりの始まりを開始しようか。
—Data,01— 終崎終夜
「ハイ?」
俺は机の上に置いてあった置手紙を見て固まった。
現在この家には俺しかいないことは明白だった。
だが、同居している人間は居た。
その人間が置手紙を置いて出て行った。
置手紙を開いて何故固まったのかと言うと。
「・・・転校ですか」
俺は納得してしまう。
『こんな体質』だから、転校しても可笑しくない。
と言うか、転校しない方が可笑しい。
俺は重い溜息を吐いて肩に鞄を担いだ。
転校する荷物などは全て『あの人』がやって置いてくれたらしい。
俺は再び手紙を見る。
「と言うか、並盛って・・・何処かで聞いた事があるような・・・」
◆
平和すぎる町並みだった。
その中で異彩を放つ俺は、目立つのは当たり前だった。
服装は前の中学の制服だが、髪は金髪で外国人の様な澄んだ青い目。
見られないほうが可笑しい姿だった。
(だが、慣れてるんだよな。こんな視線は)
そして辿り着いた新住居。
家は立派な物だった。
(1人だと寂しくなりそうだよなぁ)
俺は扉を開け、家の中に入った。
家の中も立派な物だった。
制服もかけてある。
(・・・と言うか、男子生徒の物なんじゃねぇのか、コレ!?)
——あの人、何がしたいんだ。
俺はその制服をスルーして自分の部屋と成る扉を開けた。
「転校日は明日か・・・お隣さんに挨拶しに行くか」
俺は家を出て、お隣さんの家に向かった。
◆
チャイムが鳴って、俺は家の扉を開けた。
「あ、あの。俺、隣に引っ越して来た者なんですけど、コレ、お中元です」
「あ、有難うございます・・・」
俺は中元を受け取った後、性別不詳の人を見た。
年齢は同じくらいだろうか。
俺がまじまじ見ていると判ったようで、
「どうしたんですか?」
「あ、いや、何歳なんだろうな・・・って」
「あぁ、俺、十四歳です」
「あ、なら同じ学年ですね」
そういって俺が笑うと人は驚いたように顔を歪めた。
(?)
「あ、じゃあ友達になってくれませんか!?」
「え!?」
俺は急な事で慌てる。
(と言うか、綺麗な人だなぁ。外国人?)
「あ、俺、沢田綱吉です。貴方は?」
「俺は終崎終夜。よろしくな。それとこの容姿だけど一応日本出身日本人だから。後、俺は男だからな!」
(え、俺口に出してた?)
そう思うと顔が熱く火照った。
「じゃあ明日、」
「あ、明日俺と一緒に登校しない?学校の場所とか教えるよ」
「あ、うん、それがいいな。そうしよう!」
そういって彼は、自分の家に戻っていった。
(凄く、綺麗な人だったし、凄く良い人だったな。だけど、何処かで会った事があるような・・・?)
「オイ、何してんだツナ」
「あ、いや」
俺は後ろに立っていたリボーンに顔を向ける。
「今、誰が居たんだ?」
「えっと、隣に引っ越してきた終崎君って言うんだけど、同じ年齢だから明日転校してくるんだって。それで明日一緒に登校しようって」
そういうとリボーンはニッと笑った。
(いやな予感が・・・)
「お前転校生に手を出すなよ!」
俺はそういうと二階の部屋に駆け込んだ。
- Re: 人類混濁の白黒—モノクロ— 【REBORN×戯言】 ( No.3 )
- 日時: 2010/09/06 11:15
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
家に帰って、沢田と言う少年の笑顔を思い出して顔が熱くなった。
(何であんな笑顔を見せるかな・・・)
何故だかすごく懐かしく感じた。
俺はハァッと深呼吸をして家を捜索し始めた。
あの人の趣味のコスプレが異常に置かれてあった。
(と言うかまともな私服がねぇし更に男物しかねぇんだけど!)
俺は黒いマントを手に取り、ハァッと溜息を吐いた。
「終夜!無事に辿り着いたか」
「・・・潤さん」
あの人=哀川潤。
少し前に出会って、今は一緒に同居している。
前までは指定地は無かったらしい。
「・・・あの、俺此処でやってけますかね?」
「あぁ、それなら大丈夫だ。隣のほうがもっと異常だから」
「ハイ?」
俺は首をかしげた。
潤さんは面白おかしく笑ってみせる。
(この人は本当に面白い事しかしない・・・)
俺は溜息を吐いた。
「潤さん、まともな服ください!」
「駄目だ」
「何でですか!?」
「お前にはコスプレが似合う。なまじお前、美形なんだからな」
「俺は美形じゃないし、コスプレなんて絶対に嫌です!」
俺がそっぽを向くと、潤さんは俯いた。
「無意識とかある意味むかつくな(ボソッ)」
「ハイ?何か言いました?」
「いや、何でもねぇよ」
俺が?マークで居ると、潤さんはおもむろに携帯を取り出すと慌てだした。
「わりっ。あたし、仕事があるから一旦並盛を離れるわ」
「あ、ハイ。鍵は持っていてくださいよ?無くして扉破壊しないでください」
「わーったって」
そういうと潤さんは家から飛び出して行った。
◆
ツナから隣に引っ越してきた終崎終夜と言う少年の話を聞いた。
俺はこっそりソイツの家の窓をのぞいてみる。
(別に特に変わった事は無いな・・・)
只の一般人の様だった。
運動神経はそこそこ高そうだが、一般人には間違いなかった。
だが、ボンゴレ総本部に頼んで情報を見てみた。
だが、その結果は何も得られなかったと言う結果。
在り得なかった。
何者かが、まるで終崎終夜を守るかのようにセキュリティを施していた。
(しかもボンゴレをも欺くほどの技術者だ・・・)
俺は、明日一緒に登校すると言うツナの話を聞いて、明日。
———明日、監視をする事にした。