二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 人類混濁の白黒—モノクロ— 【REBORN×戯言】 ( No.2 )
日時: 2010/09/06 08:00
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

さて、終わりの始まりを開始しようか。



—Data,01— 終崎終夜


「ハイ?」

俺は机の上に置いてあった置手紙を見て固まった。
現在この家には俺しかいないことは明白だった。
だが、同居している人間は居た。
その人間が置手紙を置いて出て行った。
置手紙を開いて何故固まったのかと言うと。

「・・・転校ですか」

俺は納得してしまう。
『こんな体質』だから、転校しても可笑しくない。
と言うか、転校しない方が可笑しい。
俺は重い溜息を吐いて肩に鞄を担いだ。
転校する荷物などは全て『あの人』がやって置いてくれたらしい。
俺は再び手紙を見る。

「と言うか、並盛って・・・何処かで聞いた事があるような・・・」





平和すぎる町並みだった。

その中で異彩を放つ俺は、目立つのは当たり前だった。
服装は前の中学の制服だが、髪は金髪で外国人の様な澄んだ青い目。
見られないほうが可笑しい姿だった。


(だが、慣れてるんだよな。こんな視線は)


そして辿り着いた新住居。
家は立派な物だった。


(1人だと寂しくなりそうだよなぁ)


俺は扉を開け、家の中に入った。
家の中も立派な物だった。
制服もかけてある。


(・・・と言うか、男子生徒の物なんじゃねぇのか、コレ!?)


——あの人、何がしたいんだ。

俺はその制服をスルーして自分の部屋と成る扉を開けた。

「転校日は明日か・・・お隣さんに挨拶しに行くか」

俺は家を出て、お隣さんの家に向かった。





チャイムが鳴って、俺は家の扉を開けた。

「あ、あの。俺、隣に引っ越して来た者なんですけど、コレ、お中元です」
「あ、有難うございます・・・」

俺は中元を受け取った後、性別不詳の人を見た。
年齢は同じくらいだろうか。
俺がまじまじ見ていると判ったようで、

「どうしたんですか?」
「あ、いや、何歳なんだろうな・・・って」
「あぁ、俺、十四歳です」
「あ、なら同じ学年ですね」

そういって俺が笑うと人は驚いたように顔を歪めた。


(?)


「あ、じゃあ友達になってくれませんか!?」
「え!?」

俺は急な事で慌てる。


(と言うか、綺麗な人だなぁ。外国人?)


「あ、俺、沢田綱吉です。貴方は?」
「俺は終崎終夜。よろしくな。それとこの容姿だけど一応日本出身日本人だから。後、俺は男だからな!」


(え、俺口に出してた?)


そう思うと顔が熱く火照った。

「じゃあ明日、」
「あ、明日俺と一緒に登校しない?学校の場所とか教えるよ」
「あ、うん、それがいいな。そうしよう!」

そういって彼は、自分の家に戻っていった。


(凄く、綺麗な人だったし、凄く良い人だったな。だけど、何処かで会った事があるような・・・?)


「オイ、何してんだツナ」
「あ、いや」

俺は後ろに立っていたリボーンに顔を向ける。

「今、誰が居たんだ?」
「えっと、隣に引っ越してきた終崎君って言うんだけど、同じ年齢だから明日転校してくるんだって。それで明日一緒に登校しようって」

そういうとリボーンはニッと笑った。


(いやな予感が・・・)


「お前転校生に手を出すなよ!」

俺はそういうと二階の部屋に駆け込んだ。

Re: 人類混濁の白黒—モノクロ— 【REBORN×戯言】 ( No.3 )
日時: 2010/09/06 11:15
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

家に帰って、沢田と言う少年の笑顔を思い出して顔が熱くなった。


(何であんな笑顔を見せるかな・・・)


何故だかすごく懐かしく感じた。
俺はハァッと深呼吸をして家を捜索し始めた。
あの人の趣味のコスプレが異常に置かれてあった。


(と言うかまともな私服がねぇし更に男物しかねぇんだけど!)


俺は黒いマントを手に取り、ハァッと溜息を吐いた。

「終夜!無事に辿り着いたか」
「・・・潤さん」



あの人=哀川潤。



少し前に出会って、今は一緒に同居している。
前までは指定地は無かったらしい。

「・・・あの、俺此処でやってけますかね?」
「あぁ、それなら大丈夫だ。隣のほうがもっと異常だから」
「ハイ?」

俺は首をかしげた。
潤さんは面白おかしく笑ってみせる。


(この人は本当に面白い事しかしない・・・)


俺は溜息を吐いた。

「潤さん、まともな服ください!」
「駄目だ」
「何でですか!?」
「お前にはコスプレが似合う。なまじお前、美形なんだからな」
「俺は美形じゃないし、コスプレなんて絶対に嫌です!」

俺がそっぽを向くと、潤さんは俯いた。

「無意識とかある意味むかつくな(ボソッ)」
「ハイ?何か言いました?」
「いや、何でもねぇよ」

俺が?マークで居ると、潤さんはおもむろに携帯を取り出すと慌てだした。

「わりっ。あたし、仕事があるから一旦並盛を離れるわ」
「あ、ハイ。鍵は持っていてくださいよ?無くして扉破壊しないでください」
「わーったって」

そういうと潤さんは家から飛び出して行った。





ツナから隣に引っ越してきた終崎終夜と言う少年の話を聞いた。
俺はこっそりソイツの家の窓をのぞいてみる。


(別に特に変わった事は無いな・・・)


只の一般人の様だった。
運動神経はそこそこ高そうだが、一般人には間違いなかった。
だが、ボンゴレ総本部に頼んで情報を見てみた。
だが、その結果は何も得られなかったと言う結果。
在り得なかった。
何者かが、まるで終崎終夜を守るかのようにセキュリティを施していた。


(しかもボンゴレをも欺くほどの技術者だ・・・)


俺は、明日一緒に登校すると言うツナの話を聞いて、明日。


———明日、監視をする事にした。