二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】曇空にも月は輝く ( No.14 )
日時: 2010/10/03 14:44
名前: 瑠々 (ID: 7.F5HCJo)

第一訓「腹ペコの時、腹ごしらえすると余計腹がへる」


「腹へった・・・」

私は腹の虫が鳴るのを懸命に抑えた。
私は辺りを見回す。辺りには高そうなレストランや
民家。あぁ、あとスーパーもあったわ。
私はハァッと溜息をついた。

(ん?)

私は再び辺りを見回す。レストラン、民家、スーパー
・・・。

スーパァァァァァァ!!!!!?

私はポケットから財布を取り出した。
中をのぞくとピカピカと光る五百円玉。
私は猛ダッシュでスーパーに入った。スーパーの
「お弁当コーナー」には一個百円のおにぎりが並んでいた。私は、おにぎりを二つ手に取り、お金を払うと
スーパーの近くでおにぎりを食べた。

(そう言えば、「アイツ」何処に居るのかな・・・)

私は空を見上げた。雲一つ無い真っ青な空。
すると、前方から殺気を感じた。見ると、
緑っぽい黒髪が腰に刀を差してヅカヅカと歩いている。廃刀令のこのご時勢で、堂々と刀を差しているって事は・・・・。

(真・・・選組・・・?)

私は肩に背負っている黒い縦長い鞄を見た。
中には刀が入っている。外からは分からないけど、
この鞄は絶対怪しまれるっ!!!
私は近くの路地裏に入ろうと思い、後ろへ下がった。
すると、

     ド    ンッ!!

私は思い切り尻餅を付いた。後ろを歩いている人にぶつかったのだ。

「いってー・・・」

すると急に目の前が暗くなった。と言うか、誰かが
私の真後ろに立っているのだ。私は恐る恐る顔を上げた。私の顔の目の前には、さっきの真選組の男。
次に地面に視線を移す。地面には、鞄から転げ
落ちた、桜と月の紋が刻まれた刀。
私は鞄と刀を持つと立ち上がった。
その瞬間、真選組の男が私の肩に手を置く。

「廃刀令だぁ。ちょっと屯所に同行して貰いましょかぁ?」

敬語使っているけど、思いっきり殺気立ってますけど・・・。
私は反射的に真選組の男の手を叩くと、
高々とジャンプし、近くの民家の屋根に着地した。

「テンメッ!待ちやがれぇぇぇぇぇッ!!!」

「アハハハハッ!誰が待つかってんだ!!
あばよっ!!」

私はアッカンベーをすると屋根伝いを走った。
早く「アイツ」に逢いたくて。
真選組にかまっている暇何てない。
まぁ、面倒臭いし。



手に持っていた刀が一瞬金色に光った。