二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】曇空にも月は輝く ( No.5 )
日時: 2010/09/26 17:44
名前: 瑠々 (ID: 7.F5HCJo)

第零訓【戦場ニハ光ハ差シ込マナイ】(前編)
     
      ザシュッ!!

赤い血が私の額に飛び散った。

私が刀身についた血をピッと掃うと天人は

崩れるように倒れた。

私は一つ溜息を付くと、振り向きざまに刀を振った。

巨体が二つに分かれ、落ちた。

また、血を掃うと後ろを振り向いた。

後ろには無数の天人。釜を持っている奴や鋭い爪を

持った天人が眼を光らせ、今にも襲って競うな感じ。

(ヤバイな・・・。月蓮華隊の皆どっか行ってっし、

兄ちゃんも多分他の天人と殺り合ってるだろうし)

私は刀を構えた。中心の奴ら切ってから他の殺ろうか

な。とか考えてたら天人がこっちに向かって走って

来た。もう適当に切り裂こうかな、とか考えながら

刀を振り上げた。一番先を走って来たごっつい顔した

天人を切った。その瞬間———・・・。

『おいおい譲ちゃん。戦場に来たら危ないよォ』

(!!)

いつの間にか私の後ろには天人が刀を振り上げてい

た。

     ——キ・ラ・レ・ル——

私は反射的に目を閉じた。

       キーン・・・・

鈍い金属音がした。私はゆっくり眼を開けた。

私の瞳には、天然パーマで銀髪の男と黒髪で長髪の

男が立っていた。月蓮華隊の奴じゃないのは確かだっ

た。すると天然パーマの男が私の方を見て、

「よぉ。大丈夫か?お嬢さんよぉ」

その男の瞳は真っ直ぐしていた。