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生きたいという願望さえ、持つことは罪なのだろうか。
まだ生きられるという希望さえ、感じることは愚かなのだろうか。


体中に走る鋭い痛みと冷気に、
自らの問を肯定されているような気がして仕方がない。

本当は、全て分かっているんだ。

自分がここで死ねば、全てが良い方向に向かうと。
自分がここで消えれば、全ての人々が救われると。

ここまで世界を赤に染めることになったのは、
自分自身の所為だということも。

全部、全部分かっていた。



ただ—————まだ諦めきれない。


本当の目的を果たしていない。
本当の望みを叶えていない。
まだ死んでも、死にきれない。




壊す。




世界を。
海を。
山を。
街を。
人々を。
そしてずっと愛していた———あの人も。



消えるのは、
それからでも遅くないだろ？



覚悟を決めておけよ。






いつ其処へ俺が到着するか、
誰にも分からないんだからな。