二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *・.D-Gray-man.・* ( No.30 )
日時: 2010/10/23 23:37
名前: 向日葵 ◆5tAuYEuj7w (ID: 5bBsNqZt)

第Ⅵ夜

真夜中。
一行はとある教会に泊まり、熟睡していた。
その教会は17歳くらいの少女がたった一人で切り盛りしていた。
名前は、ティナ。
美しい銀髪の持ち主で、光が当たると何色では言い表せない程綺麗な色に変わる髪の持ち主だ。
ティナは一人暮らしで、司祭だった伯父とその妹(つまりティナの母)と彼女と、彼女の妹の4人暮らしだったが、彼女以外はアクマに殺され、奇跡的に病院に薬を貰いに行っていたティナだけが助かったという。

ティナは一行がここに来た時は少し驚いて黒服を見つめていたが、少し首を傾げ、

「どちら様?」

と言ってにっこり笑っていた。
当本人は黒の教団の事を何も知らなかったらしく、ローズクロスを見つめて「この模様、私大好きですよ?」と可愛らしく微笑んでいた。
そしてアレン達が頑張って小芝居をして見せ、エクソシストはこういうのだよーと説明してみせると、

「まあまあ、すごいお方なのですね?」

と感嘆していた。
よく言うと、器の大きい人だった。


「よーいしょーっと」

ロードが自ら作った扉のドアを開けた。

「こーこがギりー、ぎりりー、ぎり…」
「ギリシャ。」
「そうそうそれそれ。」
「めっちゃショボいー」

愚痴をで〜ろでろでろでろ垂れながらも顔は嬉しそうに笑っているクリスもよっこらしょと扉を跨ぎ、のこのことやってくる。

「仕方ないの。お金ないから都会にしようがないんだよ、だからこういう端っこの方のショボ村は—」
「ごめん、ホンットあたし地理無理なワケ。」

ロードの説明を頭から拒否したクリスは猫の様に伸びをするとあくびをしながら言った。
(ミケ子は逃亡)

「イノセンス潰しっての? おもしろい?」
「んー。エクソシスト狩りの方が面白いかな。」
「っわっおー♪ 楽しみー。遠足気分♪」

2人は田舎の村をてくてくと歩きだす。