二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 少年陰陽師〜夢の茶処〜 ( No.4 )
- 日時: 2011/02/26 19:08
- 名前: 勾菜 (ID: ErINZn8e)
太蘭様への捧げもの
〜十二神将のほのぼのした話(会話文多発。)〜
昌浩がまだ小さいころ。
「げんぶ〜たいいん〜おにごっこして〜」
「む。昌浩は、鬼ごっこがしたいのか?」
「ちがうよ!げんぶとたいいんとてんいつとすざくとあとあと、せいりゅうとりくごうとこうちんとてんこうとびゃっことぐれんとえっと…」
指折り数えていた昌浩は、あと二人の神将がわからないようであった。
その意をくんだ玄武。
「…十二神将で鬼ごっこをするのか?」
「うん♪」
わかってもらえた昌浩はご機嫌だ。
「だが、我らは別にいいが、騰陀や青龍はどうかと…」
「じゃ、ぼくがたのみにいくっ!げんぶ、たいいん、ついてきて!」
「あぁ。」
「………………………………………………………い・い・わ・よ。」
こうして、昌浩の十二神将探索が始まった。
一人目・二人目…天一&朱雀
「あっ!てんいつとすざくみつけたぁ!!」
「おっ。昌浩どうしたんだ。」
「あのね、あのね、おにごっこして!!」
「は…。」
それだけでは、説明不足だと思った太陰が補足を入れた。
「十二神将全員でやりたいんですって…。」
「え。それは、騰陀もですか?」
「うん♪」
「昌浩様…まさかその…十二神将全員での鬼ごっこを実行しようとして…ここへ?」
「うん♪」
「はっはっはっ。俺たちがやってやるから…——————」
朱雀が言いかけた瞬間、太陰も玄武も天一も朱雀もふつりと押し黙った。
————晴明(様)っ!?!?!?!?
神将たちが恐る恐る視線を向けるといた。
ふぉっふぉっと笑いながら晴明は扇をパチンと閉じた。
そして去って行った。
彼は言外に告げたのだ。
(いうことを聞いてやれ。やらなければ…どうなるかわかってるな?)ニッコリ
突然押し黙った神将たちに首をかしげたのは昌浩だった。
「たいいん、げんぶ、てんいつ、すざく?」
はっ
「イヤ何でもないぞ昌浩。」
「鬼ごっこでしたね?昌浩様がやりたいのは?」
「うん♪」
「わかりました。やりましょうか、鬼ごっこ。」
「やったぁ!!じゃ、またあとでよびにくるねっ!」
「わかりました。では。」
「じゃぁ、あとでな昌浩。」
そうして二人は穏形する。
「げんぶ、たいいん!つぎにいこう!!!」
「ああ。」
「うん。わかったわ。」
そうして昌浩は次なる神将のもとへ…
二人目・三人目…勾陣・天后
「こうちん!てんこう!おにごっこしよっ!!」
「うん?いいぞ。なぁ、天后」
たったこれだけで、昌浩の言葉を理解した勾陣はやはり偉大だと感じる玄武と太陰である。
「勾陣がいいなら私もいいわ。」
「ほんとっ!!わぁい!ありがとう、こうちん、てんこう!!またあとでね!」
「ああ。あとでな」
「えぇ、またあとで。」
二人は穏形した。
四人目…青龍
「せいりゅうっ!!」
そう叫ぶと昌浩は青龍に抱きついた。
「離れろ。」
「いやっ!!あのねっ、あのねっ、おにごっこしよっ!」
それを聞くなり青龍の眉間にはしわが増える。
「興味ない。」
「ふぉっふぉっ。昌浩や、どうしたんじゃ?」
と。ここに孫バカ晴明登場。
「あっ。じいさまぁ〜……(フッと下をむく)あのね、せいりゅうがねっ、おにごっこしてくれないのっ!!」
瞳に涙をいっぱいためた昌浩が言う。
それを見た青龍は、ギョッとした表情を浮かべる。
——————この子供っ、一体いつこんな小技をっ!!
それと同時に、晴明の目が光る。
——————やっ、やばい
「青龍。やるよなぁ。(ニッコリ)」
扇を広げ微笑む晴明。
「………………………………わかった。」
無理やりでは??(By勾菜)
こうして、昌浩の泣き落とし…など、さまざまな方法を使い、昌浩は十二神将(天空以外)と鬼ごっこをすることができたのであった。
あのあと、青龍と紅蓮がどうなったて?それは皆様のご想像にお任せします。