二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【D.gray-man】-鍵の少女- ( No.3 )
- 日時: 2010/12/03 19:18
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
- 参照: 本編ですが駄作なのでよまなくt(ry) …よんでくださいorz
+第一章+
「照りつける日差し。滝のように流れる汗。少女は巨人のようにそびえる崖に挑戦しようとしていた!」
某月某日。
黒の教団がある崖の真下で一人の少女がなんか叫んでた。
年は14歳位だろうが、顔だけ見ると12歳位だ。ようは童顔。
蒼の髪をうなじの辺りで一つにまとめている。
「‥‥‥じゃないや。ホントどうしよ」
先ほど変なことを叫んでいた少女は、そびえる崖を見上げてがっくりと肩を落とす。
「はぁ、コレ。上るのかぁ…」
彼女の周りを鳥が恨めしく飛び回っていた。
「う…」
少女が一番上に手を掛ける。
「うっしゃ!やっとついた〜…」
崖の上は監視ゴーレムがたくさんいた。それに気づいた少女はポケットを漁る。
ポケットの中にあるものが多すぎるのか、物を出し始めた。明らかに量が多すぎるが‥‥。
数分後。ピタリ、と物を探す手が止まる。
「あった。あった」
ゴソッとポケットから出てきたものは緑に光る不思議な物体。
──イノセンスだ。
「コレ。家にあったモノなんだけどね?」
『なっ?!イノセンス?!』
『コレはどこに‥‥』
ゴーレムにイノセンスを見せると口々に言う声がゴーレムから聞こえる。
『少し待ってくれ、そちらに向かいを送る』
ゴーレムからしばらくがやがやと音が聞こえた後、落ち着いた声が聞こえた。
「はぁ、メンドクサ」
少女がつぶやくとザッと砂埃が立った。
「待たせてしまってすみません」
白髪の少年がにこりと微笑む。
少女はその顔を見た瞬間。
───〈十四番目〉!
彼にありったけの力を込めて飛びついた。
『えぇぇぇぇぇぇぇ?!!!!!』
ゴーレムから叫び声がするが少女は気にしない。
「あの……。えっと……」
「はっ?!」
少年がぽんぽんと少女を叩いて彼女はやっと気づいた。
「あっごごごごごごゴメン!!ごめんね!」
あわあわと少女はうろたえる。
「と、とにかく中いこっか」
少年につられて少女は黒の教団へ入っていった。