二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【D.gray-man】-鍵の少女- ( No.5 )
日時: 2010/12/04 13:47
名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)

建物内に入ると少女は質問攻めにされた。
主に先ほど白髪の少年に抱きついたことなのだが……。
「ねぇ‥‥」
少女はキリッと黒髪の室長と呼ばれる人物を見上げる。
まるで、いや、確かに。こいつらをどうにかしろ、と。
「えっと、君の名前は?僕は室長のコムイ」
あまりにも少女からの視線が刺さるせいか、コムイは話題転換を試みる。
「私はレイナ・ラーズド。君たちは?」
「僕はアレンです。アレン・ウォーカー」
「あ!オレはラビさね」
話題転換は上手くいったようでみんな自己紹介を始めた。
「さて、自己紹介も終わりにして。レイナちゃんはちょっと来てくれるかな」
自己紹介が終わりまた質問攻めにされそうなところでコムイが口を開いた。
「ちょっとイノセンスのことで、ね?」


「うわ〜。汚すぎじゃないですか」
コムイの仕事部屋についたレイナの第一声はこれだった。
「もう、いい加減掃除してくださいって」
後ろから声をかけるのは金髪つんつん兄貴肌──リーバー班長だ。
「そのうち、片付けるよ〜」
「うそ付け」
コムイが反撃するもレイナにバッサリ切り捨てられる。
「まぁ、それはおいといて。本題に入るよ」
ガラリ、とコムイの周りの空気が変わった。
「まず一つ。今まで奇怪な事件が起きたことあった?」
「奇怪な事件…」
レイナがつぶやき数分。
なにか思い当たったようで、レイナは喋りだす。
「事件っていうほどでもないんだけど、私がムシャクシャしてるときによく家の周りに雨降ってたな〜。
 あと、家に穴開いたり」
「「穴‥‥」」
穴という単語に二人は息を飲む。
また沈黙が数分。
「君は多分、そのイノセンスの適合者だ」
次に口を開いたのはコムイだった。
適合者という言葉にレイナは首をかしげる。
「てきg「思い出した!」はい?」
コムイが適合者の説明をしようと口を開いた瞬間、レイナが大声を出す。
そしておもむろにポケットを漁りだした。
「コレにね、適合者のことが書いてあったの」
ポケットから出てきたのは手のひらサイズの小さな本。
「この本に黒の教団のことも載ってたの。
 だから来てみた。イノセンスも持ってくといいって書いてあったし」
「「まぢですか?」」
期せずコムイとリーバーの言葉は重なった。