二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【D灰】 災厄の使徒 オリキャラ募集中です ( No.4 )
日時: 2010/12/04 14:06
名前: 涼原夏目 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
参照: http://名前を呼ぶのが面倒でしたら涼原でも夏目でも略して下さい

†  序章  †

「はぁっ……はっ、はぁっ……」

少年は死に狂いで走っていた。顔や服を濡らす雨など全く気にせず、とにかく走っていた。
気候は寒々としており少年の吐く息は白く、少年の体は無自覚で震えている。
しかし、少年は走り続けている。何かから逃げ続けるように……。
するとそんな走り続けている少年の前に立ちはだかるかのように機械—AKUMAがやって来た。

レベル1。禍々しい球体のAKUMAはぎょろりと少年を睨みつけている。
しかし少年はそれを恐れず、さらに舌打ちまでしてポケットから黒色の銃を取り出すとAKUMAを容赦なく打ち抜いた。
するとその弾はAKUMAの機体をやすやすと打ち抜いて爆発させる。
その様子は神の石……イノセンスを持ったエクソシストのようだった。

「何体目だよっ……畜生!!」

少年は歯をぎりぎりと食い縛り、羽織っていた上着のポケットに銃をしまう。
そして少年はまた死に狂いで走り出した。

「何処だよ……黒の教団って言うのはっ!」

そう言って顔にかかる雨を拭う。黒の教団……どうやら少年はそこへ行くらしい。
……少年は疲れに止まる事無く走っているとまた立ちはだかるようにAKUMAが現れた。
しかもそのAKUMAは先ほどの禍々しい球体とは違い、機械っぽそうだが人型の姿をしている。
——————————レベル2だった。

少年はまた舌打ちをして銃を取り出す。しかし銃を取り出して撃とうとすると、少年の前にAKUMAは居なかった。
AKUMAは少年の後ろに居た。しかし少年が気付いた時には既に遅い。

「お前には一族になってもらわないと困るんだよ……ダスト・フェミニアン!!」

そう言ってレベル2は少年—ダストに向かって己の拳を当てた。
ダストはいとも簡単に吹っ飛ばされ、口から血を流す。しかし起き上がる体力は残っていない
レベル2はダストの前へと立ちはだかり、意識の失いかかっているダストを持ち上げた。


(こんなところで……一族、にっ……!!)

歯を食い縛るも抵抗の出来ないダストはレベル2に運ばれるだけだった。





しかし、次の瞬間。ダストは地面へと落ちた。





レベル2がダストを持っていた右腕を切り落とされたからだ。
そして、右腕を切り落とした主—長い黒髪の少年はレベル2を睨みながら

「適合者を持ち帰ろうとすんなよ……」

と言い、再度レベル2に斬りかかった。