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*白のプロローグ

昔、むかしのお話さ。
或る所に、それはそれは綺麗な女の子が居たんだって。瞳は硝子の様な翡翠色だったっそうだ。
その女の子は「白の姫君」—いや、「白雷の天姫」と呼ばれていたのさ。本名は確か「リトル・スノウ」だったと思うよ。
その女の子には何時も友達と居たのさ。それはそれは友に恵まれた子だったからねえ。

嗚呼、そういや今もその子の生まれ変わりが居るそうだよ。何でも、生き残った男の子の予言をした人物が予言したそうじゃあないか。

そうそう、その子は生き残った男の子の双子の妹らしいけど、噂だから本当かどうかは判明しないさ—って、何処に行くんだい？本当かどうか分からないといっているのだけどねえ。

最後にスノウ婆さんからリトル・スノウ—嗚呼、私の子孫へ。雪の降る日に此処へおいで。お前の帰る場所は此処なんだから。



プロローグ・終